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  • 院長
    柴 亜伊子
  • 京都四条 あいこ皮フ科クリニック

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遠方から来られる方の処置枠

以前にも何度か書いておりますが、現在、初診の方で、処置ご希望とご予約の時にお伺いしても、処置の枠はお取りしておりません。

当日、診察・カウンセ後、適応があって、患者さんが「やりたい」とおっしゃって、そのあとの予約が空いていれば、処置ができる状況です。

予約当日の朝に、処置をする枠が空いていたとしても、診察・カウンセをしてる間に、予約で埋まってしまうこともあります。

その場にならないとわかりません。枠を取らない、というのは、そういうことです。

 

その理由ですが、ホントに、診察・カウンセをしてみないと、適応があるかどうか、患者さんの思っていたことと同じなのか、内容と価格に納得されているのか、副作用等は大丈夫なのか、などがわからないからです。

そういう思い違いが少しでもないように、と、ご予約のお電話で、いろいろ確認させていただいておりますが、まれに、適当に聞き流して、自分は関係ない、自分がしたいのは○○だから、自分だけは大丈夫でしょ、みたいに思い込んでいて、当日その場になって、そんなことになるとは思わなかった、他の処置のことは調べてこなかったから、考えてからにする(絶対に○○をするから、処置枠を絶対とっておいてほしい、とかなり言っておいて。)、スキンケアができてからやります、とか、となると、取っていた処置枠が全て無駄になってしまいます。

 

うちは、看護師がいません。全て私一人でやっているので(準備も後片付けも)、ホントに時間がありません。

おひとりに時間をかけるから余計なんですが、流れ作業をしたくないから、自分が望んだやり方なので、それでいいんですが、欠点は、1日に診察したり、処置する人数にかなり制限があるわけです。

 

やはり、何があるのかわからないので、まずは、診察・カウンセでしょう。

言いだしたら、キリがないんですが、絶対する!という保証がない以上、その分の処置枠を取っていたら、無駄でしょ。

患者さんがやりたいと言っても、私が認めない、あるいは勧めない、もったいない、となることもありますし、私はやったらいいと思っても、患者さんがもう少し考えてからにする、ということもあるわけです。

お互いの意見が、毎回一致するとは限りません。

他の方のご予約をお断りして、その分のやるかどうかわからない処置枠を押さえるということなんです。

(そのせいで、再診の方の予約が取りづらくなり、ご迷惑をおかけいたしました。)

そういうことがちょっと続いたことがあり(また、悪質な方も混じっりしたので。)、最初は取っていたんですけどね、去年の秋くらいでしたっけ?予約状況が大変なことになり、処置枠は押さえません、とさせていただくようになりました。

再診の方を最優先とさせていただきました。

 

運が良ければ、というか、ご縁があれば、初診で来られても、そのまま当日処置をされている方は大勢いらっしゃいます。

大勢の方が、ちゃんともちろん適応があって、ご本人も、事前に調べてこられて、スムーズにいく場合がほとんどなんですが、そうでないことももちろんあります。

理解されてご予約を取られた方は、また来月(来れる日に)来ます、それまでスキンケア頑張ります!と予約を取って帰られる方もいらっしゃいます。

何日か、京都に滞在されるのであれば、翌日、翌々日など日を変えれば、取れることもあります。

(再診の方の処置優先ですから。)

 やっぱり運でしょうか。。。?ご縁でしょうか。。?

 

今まで一度だけ、九州から来られるかたで、何日か泊まるのは泊まれるようでしたが、どうしても処置枠を取ってほしい、と熱心で、きちんとされていて、何度も受付と私と患者さんで、詳細を確認させていただいて、ウソをついておられなければ、おそらく問題なくできるだろうな、という方でした。

全額前払い振込んでいただいて、もし当日、処置されなかったから、キャンセル料=時間拘束料(貸切みたいなものですから)として、全額いただきます、それでよければ処置枠を押さえさせていただきます、とお伝えしたところ、それで構わないとおっしゃって、全額振り込まれ、当日、無事適応もあり、患者さんも納得されて、処置を行うことができました。

(当日、いかなる理由でキャンセルされても、キャンセル料としていただきます、という条件も入っています。)

数日前から、私たちスタッフみんな(おそらく患者さんも)、ドキドキしました。

台風とか交通事情とか、急病とか。。

良かったです~。ホントに、無事に処置することができて。。

(ちなみに、処置されたのは、タイタンとジェネシスです。)

 

光・レーザー治療だけでなく、以前よりトゥルースカルプの処置枠も押さえてほしい、という方が結構いらっしゃって、とりあえず診察・カウンセのみでよろしければ、とご予約をお取りしています。

トゥルースカルプは、うちの処置の中で、やはり一番時間がかかります。そこにACボディもつける、となるとさらに時間がかかるわけです。

(準備も片付けも全部私一人ですから。)

初診の方だと、さらに診察・カウンセの時間も必要です。

そうなると、ものすごい時間を押さえないといけません。

診察・カウンセに約1時間、トゥルスカの処置・準備に約1時間半、ACボディに、約45分くらい、となると、全部したら、3時間を超えます。

おひとりで3時間以上押さえるわけです。

普通だったら、ナースに処置はさせるでしょうから、ドクターの時間拘束は、せいぜい1時間ちょいくらい?

患者さんには、ちょっと待ってもらって、処置をする、というのが普通でしょう。

うちも3時間以上押さえる大変さもありますが、確かに遠方から来られる方が枠を押さえてほしい、という気持ちもわかります。

まして、トゥルースカルプは、まだ日本でもやっている施設が少ないので、お近くで探す、というのが他の処置よりも圧倒的に難しいですものね。

 

そこで、前例(九州の方)があるわけなので、同じように、かなり時間を取って、確認させてもらって、全額振り込みで、しなかったり、来なかったら、キャンセル料も発生しますよ、と申し上げたら、構わないとおっしゃったんです。

 

電話で、患者さんが、絶対大丈夫!みたいに言い切られるところがかなりひっかっかったんですが、ご本人は、まさか断られる、と思っていないからキャンセル料も構わない、と言われるわけですが、これ、ホントに、しなかったら(来れなかったから)、10万円以上、キャンセル料を貸切料として払われるわけですよね。

普通の方なら、こういうことを言うと引かれます。

そりゃそうでしょうとも。私も、もし言われたら、万が一ってこともあるよね、と考えますね。

まずはカウンセのみで行っておこうと、と思います。

それを引くこともなく、払おうとされること自体、ちょっと危ない。周りが見えていない可能性もあり、ちょっと冷静になっていただかないと、こちらも困るわけです。

 

結局、受診されたい日は時間が足らなくて、もう一度(というか結構何度も)診察のみをお勧めして、診察のみになりました。

 

当日、お話を聞いて、お断りするパターンのひとつに、「過度な期待をしている」というのがあります。

これは、美容医療業界では常識で、過度な期待をされている方(理解されていない場合含む)は、治療をしないほうがいい・してはいけない、となっています。

どこまで処置するのかは、クリニックによって判断が違うところでしょうけど。。。

特に、効果や副作用については、正しく理解する、ということがなによりも重要です。

(これがわかっていない方というのは、ちょっと話をしていたら、まあ、わかりますけどね。)

 

お電話の段階では、どこまで過度な期待をされているのかもわからないこともあるので、やる気満満で来られて、当日断られてキャンセル料全額取られたら、普通、キレますよね。(金額、ハンパないですよね。)

普通に考えて、やっぱり、全額振り込ませて、枠を押さえるというのは、できたらいいけど、できなかったらダメでしょうし、余計にもめるでしょう、という結論に達しました。

それだけの金額をいただくのであれば、振り込む前に、キャンセル料についての契約書なども交わした方がいいでしょうし、どんだけの手間をかけるねん、ということです。

うちも大変ですが、患者さんも大変です。

 

脂肪が、まあまあついていて、病気も飲んでいる薬もなく、検診でも健康で、体に金属もはいっていなくて、理解もよくてわかっている、となったら、できる可能性はかなり高いと思いますが、その脂肪じゃないですよ。ということが診察で発覚することがあります。

そりゃ、全く脂肪がないわけではないんですが、やること自体は医学的にダメではないし、実際やって問題はないけど、思っているような効果は(原因が脂肪ではないので)出ませんよ、それでいいなら、やることは止めませんよ、ということが多々あります。

勧めはしないし、効果の保障もしないけど、どうしてもやりたいなら、止めません、というヤツです。

美意識が高い方や、脂肪と思い込んでいらっしゃることもあります。

原因が脂肪ではなかったら、他の処置やホームケアを勧めるわけです。

それでもやりたい、とされる方と、やっぱり考えます、という方と、わかれますね~。

だって、約10万円~13万円もったいないですよ。

 

う~ん、どうしたらいいんでしょうね。。。うちみたいなやり方だと、確かに遠方から来られる方は、不利ですよね。

待って、できればいいんですが、どうやってもできない日もあります。

(短い処置なら、まだいいんですけど。。)

あとは、最後のご予約の方が終わってから、時間外に処置をするか、くらいですかね。

でも、最後の診療が終わると、結構私、ボロボロで、そのあとからさらにするんだったら、時間外料金でもいただかないと、ちょっとやりませんね。。

そうなると、時間外料金をいくらにするのか、という別の問題も出てきます。

何かいい案を思いつかれた方は、どうぞご提案ください。

初診の方にも再診の方にも、うちにも、みんなにメリットのあるやり方であれば、採用させていただきまs。

 

カテゴリ:

医療