プロフィール

  • 院長
    柴 亜伊子
  • 京都四条 あいこ皮フ科クリニック

カレンダー

2013年7月
« 6月   8月 »
1234567
891011121314
15161718192021
22232425262728
293031  

最近投稿した写真

ホーム > 2013年07月23日



みなさんは、市販の日焼け止めで、「汗に強い」とか、「ウォータープルーフ」のものだと、何を使っておられますか?

肌関係で受診される患者さんほぼ全員にお聞きしていますが、よく言われるのが、資生堂のアネッサとカネボウのアリーです。

どこに行っても売っているし、「ウォータープルーフ」となると、王道でしょうか。

以前のものよりは、保湿効果が上がっているのかな?

(カネボウは知りません。すみません、試してません。)

どこの化粧品会社もそうですが、年々日焼け止めの質が上がってきてるのも事実。

塗りやすさが重視されているのは相変わらずですが、その反動で、少しでも肌に優しいモノを販売している企業もちょっとずつではありますが、増えてきました。

 

私も、ブログでも書きましたが、「庭仕事の時に、アネッサのゴールドを使う」と。

 

それを読んで、マネをされる方がいらっしゃいます。

 

私がいけるから、誰でも行けるわけではないですよ。

何度も書いてますが、私は、ひどい脂性で、40歳もとうに過ぎて、年々、脂も減って、使う脂とりフィルムも激ヘリしましたが、きっと同い年の方と比べると、脂は多いです。

 

若い方も大人の方もそうですが、結構脂性の方って、何をしてもへっちゃらなことがあり、ケミカルピーリングなんか、その最たるもので、まさに、脂性の方のためにあると言っても、過言ではないです。

(でも、必ずしもそうではないのですが。。。。私は、乾燥肌の方には、あまりケミカルはあまり勧めません。鼻だけとか、この時期だけとか、使する回数を加減したりとか。。。ケミカル使わなくてもいいんじゃない?と思うこともシバシバ。。。)

ですが、乾燥肌の方は、油断すると、一気に、トラブルが起こりやすかったり、いわゆる敏感肌に移行したりしますから、乾燥具合にもよるんですけどね、乾燥肌のほうが、長い経過で見ていくと、シワが増えやすく、(毛穴は小さいんですが。)、ツヤもなく、老けてみえやすいこともあります。)

油にどっぷり浸かったシーキチンと、油を切って、ほっておいた、カラカラのシーチキンとでは、シーチキンそのものの、水分量というか、みずみずしさが違いますよね。

油まみれのほうは、油が保護する膜を、一面に貼ってくれているので、中身が蒸発しにくいわけです。

油が空気に触れて酸化する、という問題点はありますが、油自体が守ってくれているのも事実。。。

 

市販のウォータープルーフの場合、多くのものが、カサカサになりやすく、粉っぽいというか、塊っぽいというか、皮脂や汗を吸うような感じ。。。と言えばいいんでしょうか。。

吸われちゃうと、お肌、乾燥しちゃいますよね。

汗も、塩分などでかぶれる・痒くなる、という問題はありますが、汗が、多少の肌の保湿の役割にも貢献しているわけです。

(砂漠状態の肌よりはマシ、と思ってください。)

また、最近のウォータープルーフは、「専用クレンジング不要」として、さらに品質を変え、もっと塗りやすく、サラサラになったのはいいんでしょうが、その分、アルコールの配合が増やされ、そのアルコールで、肌が乾燥したり、赤くなったり、痒くなったりすることもあります。

難しいところですね。

 

アリーは、ほとんど使ったことがないからわかりませんが、アネッサにしろ、ゴールドでも、他のタイプのも、BBのも、1~2回くらいなら、過ごす環境によっては、脂性具合で、あまり乾燥せずにいける方もいらっしゃるでしょうが、1日に、3回も4回も5回も、例えば、アネッサゴールドを塗ったら、ホントに、カサカサになっていませんか?

気づいていないだけじゃなくて?

 

患者さんにも、「乾燥しませんか?」とお聞きすると、「しません」と言われますが、その後、スキンケアの普段使っておられるものを聞いていると、何故か、乳液やクリームが結構塗られていて、(ひどい場合は、何種類も)。。。

それだけ必要てことは、乾燥してるんじゃないですか?

ダーマスコピーで、50倍に拡大してみると、乾燥して角質がバラバラとめくれていたり、赤くなっていたり、キメが荒れていたり。。。

原因全てが、日焼け止めだけではもちろんないですが、他に、あまりおかしなスキンケアをされていらっしゃらない場合、日焼け止めも見直さないといけません。

 

海やプールやアウトドアを毎日する方、そういうことはしないけど、過ごす環境がハンパなく、日当たりがよく、また汗もスゴイ量をかく、という場合、どうしたものでしょうね。

アネッサゴールドなどでいければいいんでしょうけど、やっぱり毎日、しかも大量に塗り直しをしていたら、やっぱりお肌荒れてもおかしくないですか。

 

私も庭仕事や1日中外で遊ぶような日は、いろんな日焼け止めを持っていきます。

もし、乾燥したら、すぐに、しっとりタイプに変えられるように。

途中で、もうちょっと保湿効果の高い日焼け止めを挟むとか、ね。

 

ドラッグストアに行けば、例えば資生堂でも、アネッサ以外で、わりとしっといタイプの、SPF50で、ウォータープルーフの日焼け止めって、売っていますよ。

それがいいか悪いかは別として。

いろんなものを試してみるのが一番ですね。

そうすると、違うのを使った時に、「あの時は、乾燥していたんだ。」ということもわかります。

比較ができますから。使ってみないとわかりませんよね。

 

このブログで、一般の化粧品の塗り方・選び方について、話していますが、本物のアトピー(自称ではなくてね。)や敏感肌と方にもいけるかなんて、肌を診ていないので、わかりません。

あくまでも肌も診ていない状況での、一般論で、私の日焼け止めに対する考え方を書いているだけです。

いろいろ探しても見つからない、とか、探すのが大変、という方は、もちろんクリニック用のものを使ってくださればいいんですが。

 

アネッサとアリーで、もちろん作っている会社が違いますから、中身が全然違います。

どちらかでかぶれた方は、同じものは、もう使わないほうがいいですし、片方がダメなら片方があるさ、みたいに変えるのが一番です。

だれでにも合う化粧品なんてないですし、いろいろ試すしかありません。

うちの取扱いのモノも、必ず試してから買ってくださいね。

人それぞれ好みがありますから、こちらこら、「これっ!」と決めつけるわけではないです。

うちで取扱いのあるものは、それぞれがおススメなわけで、その方の環境とTPOに合っていたら、どれでもOKなわけです。

ただ、塗り心地の好みがありますから、こればかりは使ってみないとわかりません。

だから、必ず試してくださいね!