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    柴 亜伊子
  • 京都四条 あいこ皮フ科クリニック

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基礎化粧品は最低限で十分

昨日の発売のAERA、ご覧になりました?

実は、「化粧品の安全 30社徹底委調査」という記事の中に、何故か私のコメントが載っているのです。

何故でしょう。。

 

私も不思議に思ったんですが、カネボウの美白化粧品の問題があって、報道関係の方々が、化粧品の害というか、高機能化粧品の意味とか、そういうのを調べられたら、どうも、私のブログを見つけられたようで、カネボウ以来に、報道機関からいくつか問い合わせがあったりしました。

ハハア~、うちにあたりましたか、という感じなんですが(化粧品の悪口書いているから?いえ、悪口だけではないんですけどね。。)、あまりにも消費費者の方々が、化粧品を過信しすぎているというか、TVや雑誌の、広告(というか、紹介の仕方)が誇大広告というか、やりすぎですよね、はっきり言って。

あまりにも、えげつない紹介の仕方をするから、信じてしまう方も、中には、結構いらっしゃるようで。。。

そういう意味で、今回の件が、良くも悪くも、「化粧品」というものを、買う前に、ちょっと考えていただく、いい機会になったのかな、と、そのことは不幸中の幸いでした。

(白斑を生じてしまった方には、心から早く回復されることを祈るばかりです。

すぐに戻る方もいらっしゃったら、時間のかかっている方もいらっしゃるようで、どれくらい塗っていたのか量に関係もしているようですが、体質の差もあるのか、他の原因もあるのか、まだ事実関係がわかっていない今、お辛いでしょうが、医療機関に通っていただいて、様子を見ていくしか、ないのかもしれません。

どの段階で、どういった治療を始めていくのか、ということも含めて、皮膚科学会が調査されているので、今しばらくあせらず、(先走って、おかしなことはせず)、主治医のドクター主治医のドクターの指示に従ってくださいね。

適度な紫外線カットをしたほうがいいと思われますが、どこまでするのかは、主治医のドクターにご相談ください。

その方の症状により、変わる場合があります。

日本皮膚科学会の患者さん向けFAQが、8月16日に更新されました。

http://www.dermatol.or.jp/news/news.html?id=174

どうぞご覧になってください。)

 

「化粧品の効果」(なんて、本来ありませんが)、信じすぎない、ということがとても大事です。

そういうことを報道してくれる雑誌や番組が出てきたことは、私は嬉しいですし、まして、ブログを見て、ご連絡をいただけたのであれば、私の、いらんことしないスキンケア推進委員会会長としましては(勝手に命名)、喜ばしい限りです。

どんどん世間に、広げていってほしいものです。今後も、いろいろな被害者を減らすために。

 

私も「化粧品」は大好きですし、毎日、濃いメイクはしませんが、毎日化粧品は、クリニック用のものも、市販のものも使いますし、自分にとっても、なくてはならないものだと思っています。

でも、あまりに、最近のTVや雑誌の、化粧品紹介ページや特集が行き過ぎで、そういう一方的な面ばかり載っていて、消費者を誘導するというか。。。あまりにもひどいと思います。

なんでも、どんどんやればいい、というものではありません。

(それは、クリニック用でも同じです。)

反対意見も載せた上で、消費者が選択する、あるいは考える機会を与える、というのが、理想だと私は思うのですが。。

 

AERAの取材は、実は、学会の前日に、神戸でされまして、記者の方とお時間が合わなくて、その日しかなく、翌日の土曜日、朝一で、ポスターを貼る予定をしていた私は、前日から神戸入りをしてまして、わざわざホテルまで来てくださいました。

ご足労いただき、ありがとうございます。

取材時間は、40分くらいだったかな。

いろいろお話をした中から、(と言っても、私の意見をいろいろ申し上げただけなんですが)、コメントを使っていただいたようです。

超有名な先生方の中に、私のコメントがあって、きっと業界内では、「こいつ、誰やねん?」と、いぶかしがられていることでしょう。。。

 

使っていただいたコメントで、「何もしないよりはマシという程度。」という言葉がありますが、化粧品によっては、「何もしないほうがマシ」というものもありますから、ご注意ください。

(詳しくは、「ホントにおススメしない化粧品シリーズ」と、ブログ内を検索されてください。

特に、「高機能化粧品は勧めません。

https://www.aiko-hifuka-clinic.net/2013/01/post-603.html

は、しっかり読んでみてください。

化粧品への期待・幻想・妄想は、捨てましょうね。

まあ、今まで、市販の医薬部外品も、「効くわけがない」というのが普通だったんですが、今回、カネボウの件は、まだ原因がわかっていませんし、何の決着もついていません。まだ調査中の段階です。

ですが、もし、ホントに、あの白斑を起こしたのが、ロドデノールだとしたら、これは、ホントにエライことで、そういう意味で、副作用も含めて、「効く化粧品」が、市販で出てしまったわけです。

「効く」場合、必ず、副作用なり、なんらかのデメリットを考えておかないと、メリットだけのモノ、なんて、世の中に存在しませんから。

(カネボウのことがあるから、まだ世の中には、効く化粧品があるんじゃない?と探すのが止めてくださいね。

エライことになるだけですよ。

ネットの化粧品、特に、個人輸入のモノ、サロンの化粧品、全部ダメですよ。

エステに行って、サロン専用だから、とても効くんですよ~、と言われたとしたら、おかしいでしょ?

エステの人は、医者でもナースでもないですよ。ただの一般の人と何も変わりませんから。

一般の人が、「効く」ものを扱えるわけないんです。

「効いた」ら、おかしいんです。

薬事法違反か、医師法違反です。

副作用もなにもわかっていませんよ。

エステでハイドロキノンを購入して、エライことになった患者さんも診たことあります。

な~んにも、副作用の話も使い方の説明も、されていないんですよ。

おかしいでしょ。

副作用がかなりひどく出ている時点で、医療機関用の高濃度だと思うんですが。。。

なんで、エステで、出すかな。。前にも書きましたが、使っていいんですかね、エステで!

ロクでもないエステです。ホントに。。

 

報道機関には、化粧品だけでなく、エステの被害についても、報道してほしいところです。

消費者庁になって、以前よりは、取り締まりが厳しくなったようですが、まだまだ、というのが現状です。

化粧品よりも、高いお金を出されるわけですから、消費者が賢くならないと、被害はいつまでたっても、なくなりません。

 

TVや雑誌の、誇大広告がなくなったら、日本経済の消費が落ちるかもしれませんが、人体への安全性がなにより優先すると思いますし、ウソはいけませんよね、ウソは。

 

例えばですが、私も、マスカラの新商品が出ると、定期的に、今度こそ、パンダ目にならないのか?!と、買っちゃうことがありますが、毎回、やられた~、と騙されっぱなしです。

クラランスの、マスカラコートは、確かに、全然パンダ目になりませんが、私が塗ると、どうも、まつ毛が全部くっついちゃって、キレイなまつ毛になりません。

う~ん。うまくいかないですよね。まあ、そんなに塗るわけではないんですが。ここぞ!という時に使うので、パンダ目にならないマスカラが、欲しいわけです。誰でもですよね。

今シーズンも、新しいマスカラがたくさん出てきましたね。

果たして、雑誌の特集通り、パンダ目にならず、にじまず、キレイなまつ毛にメイクできると思いますか?

私は、まだ買っていませんけど。。。う~ん。。買いたいけど、またイヤになっちゃうのかな、と思うと、メンドクサイですよね。

 

そういう化粧品って、メイク用品だけに限らず、山ほどあるでしょ?

特に、基礎化粧品の高機能化粧品は。

 

何度も言いますが、市販の化粧品で必要なのは、保湿と日焼け止めだけです。

クレンジングは、純石けん(石けん素地100%)のみで十分です。

お金、かからないでしょ?

(日本経済には、良くないのか。。?!)

経済の発展も大事ですが、TVや雑誌は、誇大広告をしてしまった責任を、考えてほしいです。

(「個人の感想です」「効果には個人差があります」、とテロップを流したり、下に小さく書いたら、終わりではいけないと思います。)

その過剰な記事や報道を、そのまま信じて、買っちゃう方もいらっしゃるわけですから、(それが狙いなんでしょうけど)、報道するからには、ウソは止めてほしいです。

特に、大手の雑誌やTV局は。

影響力がものすごく大きいことは、わかっていらっしゃるはずなのに。

そろそろ、そういうことを、ちょっと自粛というか、やりすぎを、ホントに止めてほしいものです。

どこに頼めばいいんでしょうかね。。?

 

 

カテゴリ:

スキンケア, 化粧品, 医療