プロフィール

  • 院長
    柴 亜伊子
  • 京都四条 あいこ皮フ科クリニック

カレンダー

2013年9月
« 8月   10月 »
 1
2345678
9101112131415
16171819202122
23242526272829
30  

最近投稿した写真

ホーム > スキンケア, 医療 > 肝斑を早く良くするには



肝斑を早く良くするには

このブログでも、たびたび書いておりますが、肝斑の患者さんの中には、まだまだ他力本願な方がいらっしゃいます。

何度も書いていますが、良くするのも、悪くするのも、貴女次第です。

1億円かけて、肝斑治療を、どこかのクリニックにお願いしたところで、普段の貴女がするスキンケアがちゃんとできていなければ、悪化するだけです。

「変化なし」であれば、かなりラッキーと思ってください。

それくらい、普段のスキンケアが大切なんです。

誰も、24時間365日、見張っていてくれません。

貴女が普段過ごしている環境や、普段していること・使っているものは、貴女が一番知っているわけで、私が、全部確認するということは不可能です。

お金をかけずに(高い美容医療をやらずに)、のんびりでいいや~、という方は、好きにされたらいいですが、お金をかけて、美容皮膚科クリニックで、肝斑治療をされている方は、「お金を払っているんだから」と甘く考えていると、ホントにお金の無駄ですよ。

クリニックが儲かるだけです。

当院での肝斑治療は、1回¥31.500(税込)です。

1か月分の薬代込みですから、おおよそ1か月分の治療代金になります。

何回するのかは、その方の目標地点にもよりますし、どこで維持したいのかにもよりますし、薬や光などとの相性もあるでしょう。

でも、ちょっとでも早く、お金をかけずに、良くしたいですよね。

1回3万円って、結構な金額だと思いませんか?

「3万円くらい、はした金だ。そんなことはない。」という方は、まあ、お好きにされたらいいですけど。。。

(それでも、5回も6回もたっても、ちっともスキンケアをされない方(できるのに)は、私からお断りすることが多いです。

そういう理解していない方(特別な事情があって、できない方というのは、全然話が違います)は、付き合うのもイヤだし、不毛なことに加担するのもイヤなので、やっぱり断りますね。どこかで、「そんなこと言って、効くんでしょ~?」みたいな気持ちが見え隠れするから。

約束できないことは、引き受けません。

「こっちがいいと言って、お金を払うんだから、受けなさいよ!」という方は、うちに来てはいけません。

そういう方は、他院に行きましょう。

効こうが効くまいが、いくらでもお金さえ払えば、なんでもやってくれますよ。

営業をかけることはあっても、止めることはしないところがほとんどです。そういうところで、好きなだけ、そのクリニックに寄付されたらいいと思いますよ。日本経済に貢献されてください。)

クリニックで行う治療というのは、ホントに、ちょっとしたお手伝いです。

ちょっとでも早く良くなるように、ちょこっと医療の助けを借りる、という感じです。

それが、美容外科の手術と全然違うところです。

目を二重のするとか、鼻を高くするとか、自分で努力してもできませんからね。

そういうのこそ、お金を払って、おまかせ、というか、他力本願になるでしょう。

 

肝斑のケアの基本は、一にも二にも、正しいスキンケア、三にも四にもスキンケアです。

薬を飲むとか、トーニングするとか、スキンケアできていないのに、やっても、害こそあれ、いいことって、ないですよ。

間違ったスキンケアは、絶対に悪化させますから、どんどんひどくなっていきます。

 

もう一度、復習しましょう。

①日焼け止めの塗り直しを含めた、紫外線カット

ちゃんと自分の環境に合わせた、日焼け止めの塗り直しをしましょう。

何度言っても、汗をかく環境にいるのに、汗に強くない日焼け止めをず~っと使っていて(汗かいたら、一瞬で流れますよ。何分置きに塗りなおす気ですか。)、毎回指摘すると、「知らなかった。。。」みたいに答える方が時々いらっしゃいます。

初診時からず~っと言っているのに、日焼け止めを変えない方(合わないのが見つからない特殊な方ではなく、ホントに、人の話を聞いていない方)は、お金を払って、美容医療をするものではありません。

そんなアドバイスすら聞けないのに、肝斑のスキンケアは無理です。

日焼け止めの重要性を甘く考える方は、肝斑治療をしてはいけません。

なので、クリニックを受診して、日焼け止めに関して、口やかましく言わないところでは、治療は受けるべきではない、と私は思います。

そこのドクターが、確固たる理論を持っていて、その上で、日焼け止めはそんなにいらない、とまでちゃんと説明してくれて、肝斑治療をやりましょう、とまで言うのであれば、その先生について行ったら、いいと思いますが、たいがいは、「メンドクサイから言わない」、とか、「効く必要はない、お金さえもらえれば何でもいい」とか、「日焼け止め、塗ってくださいね」と一言言って終わり、とか。。。

そんなところでやったって、効くわけないです。

紫外線で肝斑が悪化することは、わかりきったことなので、患者さん自身が、紫外線カットしなくてどうする!っていう話です。

 

②一切の摩擦と刺激をしない!

何度言っても、「自分には関係ない。だって、ちゃんとやっているから。」と、カウンセを聞き流している人が時々います。

こういう方も、いつまで経っても、良くなりません。

ちょっと良くなったかな。。?という頃に、また要らんことをされるので、また悪化して、治療一から、と、何度も何度も、同じ過ちを繰り返されます。。。

お金、無駄ですよね~。

肝斑の方(肝斑以外の方にもですけど)に絶対止めてもらっていることを、またまとめておきますね。

マッサージ・肌を引っ張る・ふき取る・コットンの使用・パッティング・クレンジング一切(一般のいわゆる洗顔フォームも含めて)・エステ・美顔器あらゆるもの全て・擦り込む・スクラブ・ピーリング・高機能化粧品などなど。

赤ちゃんにしないことは、絶対、自分にもやらない!

(赤ちゃんは、ファンデも日焼け止めも塗りませんが、赤ちゃんに塗るとしたら、どうやって塗るかな?というのが、いつでも、肌を触る時の基本です。)

 

とにく、TVや雑誌で言っている、美容法は、一切、ウソだと思って、やらないでください。

今、うちの患者さんに、唯一信じていいのは、NHKの「ためして ガッテン!」だけ、と言っています(現時点での話です)。

とにかく、顔を触るな! です。

顔を触るのは、洗顔と保湿と日焼け止め(塗り直しも含めて)と化粧する時のみ、です。

回数が少なくて、ホントに済ませられるんだったら、なおヨシ!です。

 

赤ちゃんのお肌を触るみたいに、自分の顔を触っていると、「あれ、私、赤ちゃんやったかな。。。?」と、顔のお肌が勘違いして、赤ちゃんの肌みたいに、なっていきますよ~。

(赤ちゃんの肌には、戻れませんが。)

 

③保湿をする。

保湿さえ、できていれば、なんでもいいです。

自分の皮脂で保湿が足りているという方は、化粧品を塗る必要はありません。

足りないから、化粧品で足しているだけです。

化粧水塗ろうが、乳液塗ろうが、美容液でもクリームでも、その方のお肌に合っていたら、なんでもかまいません。

 

ですが!

 

必ず、肌に塗るものは、日焼け止めでも、保湿でも、質のいいものを!

高いからいいってわけではありませんよ。

(詳しくは、「ホントにおススメしない化粧品シリーズ 高機能化粧品編」と読んでください。)

まあ、あんまり安くても、ね。

安いの基準は、人それぞれですけど。

ある程度は、質と値段が比例しています。

ものにもよるんですが。

 

保湿で、たまに、化粧水しか塗らない方がいて、それで保湿が足りているなら、いいんですが(脂性の方だと、足りる方がでてきます)、乾燥肌・混合肌なのに、化粧水だけ、という方がいます。

で、実際は、全然足りていないので、1日に、4回も5回も、手で、化粧水を塗っておられるわけです。

そのたんびに、手で顔を触っておられます。。。。こういう人に限って、ホントにおかしなことばかりして、顔を不必要なことで何度も触ってるんです。

(顔は、真っ赤っかで。。。顔中に肝斑がまざって、 ものすごく肌が汚いです。ツヤがなくて、赤黒い~んです。)

ひどい敏感肌で、他に塗れるものがない、というなら、また話は変わってきますが、化粧水なんて、水みたいなものですから、蒸発がとても早い。

化粧水を、そんな何回も塗るくらいなら、クリームをさっさと塗れ!と頭をはたきたくなることがあります。

ダウンタウンの浜ちゃんに、ツッコんでほしいですね。

クリームがいいか悪いか別として、油分の入ったもののほうが、水分よりも、蒸発するのに時間がかかりますから、保湿効果は高くなります。

顔中、真っ赤っかで、肝斑も顔中にある方というのは、ホントに要らんことばかりされていて、もうどこから突っ込んでいいんだか。。。

(こういう方も、ホントに、要らんことを全部スッパリ止めて、いいことだけしていたら、1~2週間で、お肌の機嫌が直って、キレイになることが多いです。

ウソだと思うなら、やってみてください。

その代わり、ホントに、全部、要らんこと、止めてくださいね。全部ですよ、全部!

「キレイ」のレベルは、あくまで、ビフォーに比べて、ということですよ。

シミやシワが全部消えるとか、モデルみたいな肌になる、とか、そういうのは無理です。

ちなみに、ビフォーがあまりにひどすぎたら、全部止めなくても、ちょっと注意しただけで、ちょこっとだけ良くなったりします。

その代わり、そこ止まりです。目くそ鼻くそレベルと思ってください。

それで、終わりだし、そのうち、すぐに戻ります。だって、ちゃんとできていないから。

お肌もバカではないので、「あれっ?反省した?止めてくれたのかしらん。。。と思っていたら、やっぱり、コイツ、反省してへんやん~?!誰がキレイにしたるかっ!!」と、お肌は、突っ込みを入れていることでしょう。)

自分の顔なんだから、他人事のように話を聞いてるのではなく、もう一度、全部見直して、改めて、考えてみてください。

赤ちゃんに、同じこと、しますか?そんな風に、顔、触りますか?

赤ちゃん、泣きませんかね?そんな触り方したら。泣くでしょう~、きっと。

ダメなことを止めないと、ホントに肝斑は良くならないから、治療をお断りしますよ、と言っても、止めない人は止めません。

「うちに寄付されるつもりなら、好きにしはったらいいですけど」と申しあげると、「それは困ります!」と言われます。

じゃあ、やれよ!と思うんですけど。

(やれよ!とは言いませんが、「じゃあ、ちゃんとしたらどうですか。」とは言います。)

 

カウンセを聞いただけで、お金を払っただけで、治療をクリニックで受けただけで、「効く気がする」だけで、効いているわけではありません。

「効かす」のは、その方のヤル気と行動力です。

実際に、ちゃんとやるかどうか、です。

日焼け止めの塗り直しは、今までよりも、手間暇が増えるでしょうけど、要らんことを止める分には、時間の節約にもなるし、理解をして、ちょっと気を付ければ、そんな難しいことではないと思うんですけどね。

だって、肝斑の治療を受けている患者さんの9割以上が、ちゃんとされていますから。

難しい、とは言えないと思います。

「本当に難しい」という方は、美容医療をやったらいけません。

お金がホントに無駄だから。

怪しいクリニックで、お金巻き上げられて終わりです。

他力本願がいつまでたっても抜けないので、そういう悪徳クリニックに、いいように利用されるんです。

 

ホントに、お金をかけずに、肝斑をよくしたいなら、今、この瞬間から、基本の3つをやってください。

今からですよ!今から!

読んだ瞬間から、やっている方は、ホントにお金かからずにどんどんキレイになっておられます。本当です。

スキンケアに、ホントはお金なんて、そんなかかりません。

高い化粧品もいりません。

最低限でいいんです。

雑にお肌を扱えば、雑なお肌になるだけです。

雑な扱いを受けている肌は診たら、一瞬でわかります。

アトピーや湿疹が出る方のお肌とは、全然違います。

いつでもお肌に優しく、でも過保護ではなく(これも重要です!)、愛情を持って、要らんことはしない!

何歳であっても、お肌は、ちゃんとわかってくれますから、決してあきらめずに、頑張ってください。

あきらめたら時点で、「オッサン」になるだけです。

(ちなみに、70代の患者さんにも、私は、今からでも日焼け止めを塗ってください、とお願いしています。)

 

カテゴリ:

スキンケア, 医療