お待たせしました。
顔筋体操やフェイシャルヨガの続きです。
前回、ブログを読まれた方は、もう止めてくださいましたか?
なんでもそうですが、物事には、メリットとデメリットがあり、立場が変われば、長所であり、別の立場からしたら欠点になるわけです。
全て何に対してもメリット!なんてものは、まあ、ないんじゃないですか。
メリットとデメリットの大きさが、小さい大きいはあるかもしれませんが、それもケースバイケースです。
なので、何をするにしても、何に対してどういうメリットがあるのか、逆に欠点は何なのか、ということを、ちゃんと調べてから、やりましょうね。
理由もわからず、どこの誰かもわからない人が、TVや雑誌で、いい、って言ってたから、とすぐに飛びついていたら、投資詐欺に遭うのと、変わらないでしょ。
結局、困るのは自分ですから。
ブログでも何度も登場していることですが、顔筋体操(改めて考えると、変な日本語ですね。。。)やフェイシャルヨガのデメリットは、前回も含めて、散々書きましたね。
動かせば動かすほど、シワだらけになるという。。。
じゃあ、メリットは?
。。。メリットと呼ぶかどうか、ですが。。。
立場を変えれば、としましょう。
例えば、「よく噛む」という顔筋体操があったとしましょう。
エラの筋肉を使うわけです。
食事の時に、あまり噛まずに食べるのと、よく噛んで食べるのと、そりゃ、よく噛んだほうが消化がいいに決まってます。
胃腸のためには、絶対噛むべきですし、よく噛んだほうが、唾液もたくさん出るので、ますます消化にいいですよね。
よく噛むと、脳に刺激がいきますから、早く満腹感も得やすいし、「ためしてガッテン!」でも昔やってましたが、一口につき、30回噛んだら、ダイエットに役立つ(早く満腹になるから)とやってました。
食事の前に、ガムを噛んだら、満腹に早くなりやすい、というもやっていたような気がします。
歯医者さんは、よく噛んで食べましょう、と歯とアゴの健康のために、おっしゃいます。
唾液がたくさん出たほうが、口腔内の清浄化にも役立つでしょう。
脳もボケにくい、とか。脳を活性化するんでしたっけ?
いいことづくめですよね。
これらは、確かに本当です。
ところが!
エラの筋肉を鍛えると(よく噛んでいると)、筋トレをするわけですから、エラの筋肉はどんどん大きくなります。
エラが大きくなると、顔は四角く、大きく見えます。
食事はよく噛んだほうがいいし、よく噛めば、いろんな味もしてくるし、いいんですが、エラボトックスをしに来た患者さんに、ガムやスルメは、止めるように言っています。
(大根やゴボウなど固めの根菜類など食事は普段通りでいいと言っています。
ガムもスルメも食べなくても、栄養学的に困りませんから。)
毎回、食事に、30回一口に噛むのは大変結構ですが、エラは着々と大きくなっていきます。
(30回噛むって、かなり大変ですよね!皆さんも試しにやってみては?
1度やったくらいでは、エラは大きくはならないので、それはご安心ください。
私は、全然噛んでいないので、ちょっと反省ですが。。。早食いは、太るもとですから。。。胃腸にも悪いし。。。)
よく噛んで、ゆっくり食事をされる方は、エラの張っている方が多いと思いませんか?
だって、毎日筋トレをされているわけですから。
(ちなみに、芸人のカラテカの矢部さんは、一口100回(!)噛むそうです。前にTVでやってました。もちろん、エラは張っているし、痩せておられます。少量の食事で満腹になるようです。)
エラが小さいほうがいいとか、大きいほうがいい、というのは、これは個人の好みの問題です。
欧米では意思の強い証拠、みたいな大人の女性らしい、ということで、エラが張っているのは、あまり問題にされていないかと。。ひとつの個性として、歓迎されているのでは?
国民性でしょうか。。
(アジア人と骨格が根本的に違いますしね。
アジア人の扁平な顔で、エラが張っていると、どうしても、横広がりに大きく見えちゃいます。)
顔の筋肉を鍛えるほうが良い方、というのは、例えば俳優さんとか。
(コロッケさんはスゴイですよね!あの方は、かなり特殊でしょう。普通、マネもできないし。。)
顔のちょっとした表情で、感情表現をされる場合。
普段から使っていないと、急に動きません。
いろんな動きをしていると、顔の筋肉も固まりにくいんでしょうけど、無愛想な人というのは、いつも不満顔で、不平不満ばかり言っているから、眉間にシワは刻まれるし、口角は下がるし、目はつりあがっているし、と、不機嫌じゃなくても、そんな顔ばかりしているから、そのまま筋肉も固まっているんでしょう。
そんな人に、いきなり笑って!と言ったところで、筋肉は動きませんよ~。
これは、外見で損しますよね。
サービス業で、パッ!と笑顔が出てこないといけない方も、笑顔の練習もされますね。
同じ顔の筋肉が固まるなら、笑顔で固まってほしいですね。
笑顔の多い方って、目じりからホホにかけて、たくさんシワがあっても、いい顔されているでしょう~。口角も上がっているし。
口角横にシワがどうしても刻まれますが、目じりのシワと合わせて、とてもいいシワです。
表情が豊かな分、シワが多いのは、もう仕方ないです。
だって、動かすんだから。そのたびに、皮膚が折りたたまれるんだから。
「無表情」とよく言われる方も、筋トレはしたほうがいいかもしれませんね。。シワが多少増えても。
「無表情」というのも、見た目で損しますよね。
何をしたいのか、どうしたいのか、なんです。
そりゃ、顔の筋肉を動かせば、筋肉が動く分、血行は良くなりますが、血行が良くなる=シワが少ない、では全くありません。
シワを作ってまで、血行を良くしたい方は、どんどん、必要以上に、筋トレしたらいいと思いますよ。
普通に暮らしている分で、笑ったり、喜んだり、泣いたり、怒ったりしていると、それだけで、十分、顔の筋肉使ってますから、特殊な仕事で顔の筋肉を使うならともかく、どうして、そこまで顔の筋トレをしないといけないのか、私にはよくわかりません。
皮膚が動かないで筋トレができれば、そりゃ、筋肉はしっかりしているほうがいいので、それにこしたことはないですが、顔の場合は、他の部分と違って、構造が全然違うんです。
筋肉を動かしたら、絶対、顔の皮膚は動きます!
だって、くっついているんだから。
美容医療をやっている医師は、当たり前のことですから、顔の筋トレを勧める、というのは、何の目的のために?シワを作ってまで?となります。
さて、引っ張るだけ引っ張っておいて、顔筋体操のおもしろい話は、次回です。
両方の面の話を先に書いておかないと、情報の結果だけ、理解もしないまま、そこだけ取る方がいらっしゃるようなので。