プロフィール

  • 院長
    柴 亜伊子
  • 京都四条 あいこ皮フ科クリニック

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フェイシャルヨガ・顔筋体操の話の前に、ちょっとスキンケアの話です。

 

今からの季節、いよいよ冬本番です。

実は、お盆あたりから、湿度は、少し下がる時間帯が出て、季節は秋に変わってきていました。

秋からいよいよ冬で、スキンケアも、夏とは全然違います。

毎月、レーザーをあてに来られている方は、私もお肌の確認ができるので、ちょっとおかしい、という時は、スキンケアの確認をしてこうしては、とアドバイスをしてきました。

ですが、夏~10月くらいから全然来られていない方の中に、夏の時のスキンケアをず~っとされている方がチラホラいらっしゃって、お肌が乾燥で赤くなっていたり、乾燥ジワが増えたり、乾燥しているのに、保湿を追加せず、日焼け止めをガンガン塗っていたり、夏用や海用の日焼け止めを今も使っていたり、と、それはダメでしょ、ということをされていらっしゃるようです。

 

シミ治療の方には、日焼け止めを塗ることを申し上げていますし、できるくせにやらない方・やる気のない方は、シミ治療は一切お断りしています。

(合う日焼け止めが本当になかなかないとか(本当にない場合ですよ、確認したら、それはダメでしょ、というのばかり使っていて、合うのがないない、と言う方は、圏外です)、特殊な事情がある方は、条件付きで、治療をお受けしています。

塗っている場合と、効果とリスクが全然違いますからね。その辺を了承して理解いただかないと治療はお受けしません。)

シミ治療で、確かに日焼け止めはものすごく重要だと私は思いますが、その使い方の際に、①環境に合わせたモノ、②TPOに合わせたモノ、③質のいいもの、④自分に合うモノ、この4つを満たさないとダメですよ、どれか一つでも欠けていたら、塗っていても、塗らないほうがマシだったり、意味ないですよ、と申し上げています。

乾燥するものはダメ!と、散々申し上げたことを、忘れる方がチラホラ。

というか、クリニック用の日焼け止めさえ、塗っていたら、それでいい、絶対肌に優しい!と思い込んでいる方がチラホラ。。

誰にでも、いつでも合うものなんて、ありませんよ。

だから、パウダールームに、何種類も日焼け止めのテスターを置いて、実際、自分の肌に塗って、触感や乾燥具合、塗りやすさ、塗り心地などを確認してもらえるようにしているわけです。

ウォータープルーフのものから、汗に強いモノ、汗をかいたら流れるもの、など様々で、またそれぞれが、しっとり具合も全然違っていて、その方の過ごす環境によっても感じ方が違うわけです。

 

今の季節、ウォータープルーフや汗に強いモノを絶対使ってはいけない、というわけではもちろんありませんが、汗をかかなかったり、水に浸からないのであれば、ウォータープルーフまで使う必要はないわけで。。。

そんなに、それが気に入っていて、乾燥もせず、お肌に負担にもなっていないのであれば、私からわざわざ止めることまではしませんが、実際、乾燥しているのに、なぜか闇雲に使い続けるという。。。

思い込み、ってヤツでしょうか。

 

季節によって、パウダールームで、メインでおススメする日焼け止めは、うちでは変えています。

取扱い全種類並べるのは並べますから、患者さんが、自分で考えて、さっきの4つさえ満たすのであれば、何を使っても構わないわけですが、手前にあるのを買うとか、最後(あるいは最初)に説明したのを買う、(しかも他のは全然試さず)みたいな方がたまにいらっしゃるので、(また、そういう方に限って、全然試しもせずに、「おススメを買います」とおっしゃるので)、一応、今の季節は、これを買う方が多いですよ、これ(ら)が使いやすいですよ、と申し上げています。

それでも、カウンターで、まだ、「おススメはどれですか?」と聞かれるので、全部試したのかどうかお聞きして、(試していない、と言われるので)、またふりだしに戻る、みたいな、延々すごろくみたいなことをやっています。

初診の方の場合ですけれど。

 

再診の方の場合、説明は済んでいますから、患者さんから聞かれない限り、説明はしていません。(新しいモノを入れていない限り)

でも、パウダールームに並べるモノの位置は、初診の方同様、季節によって、変えています。

 

なので、ご予約時や会計の時に、この真冬に、ウォータープルーフの日焼け止めが欲しい、と言われたら、受付から、「乾燥はしていませんか?大丈夫ですか?」とお聞きしているのですが、「気に入っているし、乾燥もしていない」とおっしゃって、買われるので、その話を聞いて、「ホンマか~?!」と私は思いますから、処置中に、それをどこで使うのか、1日に何回それを塗っているのか、などなど聞きます。

そしたら、結局、乾燥しているんですよね。

(また、ご本人も乾燥の自覚はあり。)

塗りやすい日焼け止めって、とても貴重ですよね。

お気に入りのものを、なかなか止めて、新しく変える、っていうのも、ちょっと冒険だし、ストレスかもしれません。

朝一に塗る時だと、洗顔後、しっかり保湿もしてあるし、その後に塗るわけですから、それほど、乾燥はまだ感じていないことも多いです。

でも、途中から、湿度が低いので、どんどん乾燥していて、その状態で塗り直しをしても、ますます乾燥させるだけ。

そりゃ、この季節、ウィンタースポーツをするとか、南の島に旅行に行く、というなら、まだわかりますが、暖房の効いたオフィスやおうちで過ごすだけで、ウォータープルーフはいらんでしょ。

どうしても、それがムチャクチャ気に入っていてど~しても塗りたいだったら、せめて、乾燥しているんだから、塗り直しの前に、保湿を足しましょう。

20代後半を過ぎると、乾燥ジワは、そのまま、固定された、消えないシワに変わっちゃいますよ~。

 

あと、気づいていない方がチラホラいらっしゃるので、言っておきますが、ナビジョンのスキンケアプロテクトと、ビューティプロテクト、中身は全然違いますよ。

だって、名前が違うでしょ。

同じシリーズの色つき・色なし、というものであれば、「スキンケアプロテクト(肌色タイプ)」みたいな名前がつくんじゃないでしょうか。色ないほうは、クリアタイプとか。

化粧品では、よくそういうこと、あるでしょ。

全くの別ものです。

スキンケアプロテクトに色が足されただけ、と思っている方がたまにいらっしゃいます。

だって、塗り心地、全然違うでしょ。使ってみたら、すぐにわかると思うんですけどね。

ビューティプロテクトのほうが、ちょっと硬いというか、乾燥している時に塗り直しをすると、結構固まるというか、ごわつくというか、うまく塗り直しができないことも多いのでは?と私は思うのですが。。。

(患者さんの中には、うまくできてて困らない、という方も結構いらっしゃるので、その方の、肌の状態や環境によっても変わります。)

 

質のいい日焼け止めに、「色をつける」「BBクリームみたいにする」というのは、ものすごく大変らしく、この日焼け止め、当初の予定よりも、発売が大幅に遅れましたものね~。

 

ビューティプロテクトは、とても優秀にカバーしてくれますから、お化粧直しにまた使いたい、これで塗り直しをしたい、という方は、せめて、その前に保湿をしましょう。

(これ、時間が経っても、他のファンデほど、色が落ちてないと思うんですけどね。)

うまくいかない方は、処置中にご相談ください。

 

乾燥するから、と、日焼け止めに乳液を混ぜる方いらっしゃいます。

そんなことは、私は一切勧めていません。むしろ、止めてもらってます。

だって、日焼け止め、薄くなるじゃないですか。

ただでさえ、みなさんが塗っている、日焼け止めの量というのは、大体薄付きです。

足らないんです。

そこに、乳液で薄めたら、日焼け止めの意味がないです。

混ぜたいだったら、日焼け止めと混ぜるなら、日焼け止めのままですが。

(例えば、ビューティプロテクトと、スキンケアプロテクトを混ぜる。

これは、されている方、とても多いです。

パウダールームでも、ご案内しています。

カバー力は落ちますが、肌色の調整がしやすくなるし(トーンを明るくしたい場合)、塗りやすさも上がるし、保湿力も上がるので、塗り直しもしやすくなります。

(聞き流している方、いらっしゃいますが、パウダールームでは、このやり方、必ず案内していますよ。

ま、お好みですけどね。)

 

乾燥する、という方が、ファンデーションと乳液を混ぜたいのは、いくらでもされたらいいですが(その分、ファンデのカバー力はもちろん落ちますが)、日焼け止めは、ダメです。

本来の目的を下げてどうします?という話です。

 

確信がないなら、とりあえず、止めましょう。

カウンセ時にも何度も言っていますが、ホントにTVや雑誌で言われてきた美容法は、一切、忘れましょう。

どうしてもやりたかったら、それ、ホントに正しいの?と一旦考えてください。

それをする目的を。あと、メリットとデメリットですね。

どっちが勝ちますか?

メリット・デメリットは、人それぞれで、価値観が変わるでしょう。

自分にとって、メリットが勝つ!と自信を持って言えるなら、やったらいいと思いますよ。

 

考えてもわからない場合、処置されている方は、メールアドレスをお渡ししているでしょ?

そういう時こそ、使わないと。

電話でなかなか聞きにくいこと(電話でスキンケアは教えませんが)が、出てくるだろうから、メールをお渡ししているんですよ。

ただし、全然来ていない方は、お肌の状態もわからないので、一般的な話しかできません。

貴女が何をどうしたらいいのか、は、全くわかりません。

毎月かよっていらっしゃる方も、お肌の状態が変わってしまったら、診てみないとわからないことも多いですが、一般的な話になるかもしれませんが。。。

毎月通っていらっしゃったら、お肌の感じが想像できることもあります。

とりあえず、メールで聞いてみては?

予約を取って、スキンケアの再相談は、料金が発生しますが、メールはタダですから。

(すぐにお返事できるわけではないですし、それが正解かはわかりませんよ。)

お肌は毎日変わります。時間帯によっても変わるかもしれません。

自分の皮膚なんですから、過保護ではなく、愛情を持って、気を使ってあげる!

おかしなこと・いらんことは、止めてあげて、足らないモノは足す、これ、基本です。

やるのは、何度も言っていますが、

①日焼け止め ②保湿 ③いらんこと(一切の摩擦と刺激)をしない 

この3つですよ!赤ちゃんと同じように扱ってあげる!

具体的な内容は、その都度変わるでしょうけど、基本を押さえていれば、そんな難しいことではないと思うんですけどね。

どうですか?