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  • 院長
    柴 亜伊子
  • 京都四条 あいこ皮フ科クリニック

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タイで流行っている石けん

タイのバンコクと京都を行ったり来ている患者さんから、今バンコクで流行っているという石けんをいただきました。

私も患者さんも、純石けんを使っていますが、話のネタにどうぞ、といただきました。

(顔・体用の石けんですが、患者さんも私も、顔に使うつもりはありません。)

 

患者さんからも、患者さん以外の方からも、お菓子をはじめ、いろいろいただきますが、それら全部をブログに載せることは、申し訳ありませんができません。

いろいろなレストランに食べに行ったのを、患者さんから、ブログにアップして!と言われながらも、なかなか載せてません。

モニターの方の写真も、撮らせていただいて、全然写真整理ができていないので、なかなかブログにも載せることができない状態です。

すみません。。。

その時、たまたま写真を取り込みした時の中に入っていた分や、ケータイでパッと適当に撮ったので載せられたとか、あるいは、お菓子や食べ物の時は、興奮して先に食べちゃって(写真を撮る前に)、気が付いたら、アチャ~、と食べた跡の残骸のような、ブログの載せられるような状態で、そうなると、写真は載せられません。すみません。。。

写真を撮る習慣が元々ないもので。。

レストランに行っても、カメラを持ち歩いていないので、わざわざ持っていくのを忘れてsまうと、ケータイで撮るしかなく、いくらお店の方に許可をいただいても、音を鳴らせてまで撮るのははばかられる時は、撮りません。

(食べることに夢中で、忘れている時もありますが。。。

基本、お皿が来たら、写真なんか撮っていずに、さっさと食べたい派なんです。)

 

患者さんは、本当にお気遣いなく!

そう思ってくださるお気持ちだけで、十分ですので。

お心遣いはありがたいですが、患者さんの肌や頭髪などが、スキンケアやヘアケアを頑張られて、どんどん良くなっていくのが、私は何より嬉しいので。

本当にお気持ちだけで十分ですから。

 

この石けんをくださった患者さんは、バンコクに1か月の半分とは言いませんが、結構頻繁にバンコクに行かれ、一度行くと、2週間近くあちらに滞在されます。

(バンコクで、大きなデモなどがあると、心配です。)

紫外線(近赤外線も)の強いバンコクで、日焼け止めや保湿などのスキンケアをとても頑張ってしていらっしゃいます。

 

さて、そのバンコクでは、皮膚科のドクターが作ったという、この石けんが今バカ売れだそうで。。

IMG_20131223_214925688.jpgIMG_20131223_21515394.jpg中身はういろうみたいで、おいしそうです。

マンゴスチンの皮が入っているですって。

美白になる、というウワサです。

バンコクでは、マネをして、似たような商品が山ほど売られているそうです。

これは、日本人用のお店で、売っている商品だそうです。

 

一緒に、もひとつ、別の種類もいただきました。

IMG_20131223_214932717.jpgIMG_20131223_215048885.jpg白カオグルアという植物の入った石けんですって。

右の写真の白いのは、果皮や果肉ではないと思うんですが。。。こういうデザインの石けんなのかな、と。

 

マンゴスチンのほうは、要は、ピーリング剤が入っています。

 

アジアの方は、ピーリング剤がホントに好きですね~。

一番人気の理由は、「美白」なんですね~。

(光・レーザー治療よりも(大体)安い、というのも、ポイントかも。)

ピーリングをすることで、溜まっている角質を剥がして、その角質の中にあったシミのカスも一緒に剥がれていきますから、ピーリングをしたら、その後、溜まっていた分、白くなります。

(溜まっているモノがあればね。)

表面の角質が剥がされて薄くなりますから、角質を作ろうとしますから、皮膚の代謝が活発になって、皮膚の生まれかわりが早くなります。

溜まっていたシミは、代謝が早くなることで、一緒に外に追い出される仕組み、というわけです。

 

こういう話を聞くと、ピーリングやりたくなるでしょ?

(ケミカルピーリングの効果は、それ以外にもいろいろあるんですが、それは、今ちょっと置いておきます。)

光・レーザー機器を置いていないクリニックは、ケミカルピーリングのこのいい面だけを言って、患者さんに勧めるわけです。

あるいは、レーザーを置いているクリニックでも、ドクター自らピーリングを患者さんにする、というクリニックは、まあ、あまりありませんから(うちは私がやりますが)、ナースに適当にさせたらいいや、と思っているクリニックも、患者さんがやりたいって言ったら、止めることもなく、そのままやったりしていることもしばしば。。。

(で、こういうクリニックは、2回目以降のケミカルピーリングの処置の時も、ドクターの診察はありません。。。

エステレベルのケミカルピーリングであれば、ドクターの診察は要らないと思いますが、クリニックレベルのものであれば、ナースだけで、どこまでちゃんとやっているのかは、疑問が残ります。

ナース教育がちゃんとやっているクリニックもあり、患者さんの肌の状態によったら、ちゃんと止めてくれることもあるでしょうが、その日のお金は欲しいから、止めたほうがいいな、と思っていても、その日ととりあえずやっちゃって、次回は止めたほうがいいですよ、と言ったりします。

結果的に、やらないほうが良かった、というのと、やる前から、やらないほうがいいのに、やってしまうのとでは、全然意味が違いますが、これは、患者さんには、わかりませんよね。

何かあったら、ちゃんとドクターを呼んでくれるようなクリニックだったら、(その日の肌の状態で、違う処置を勧めたりするようなクリニックだったら)、ナース任せでもある程度いいと思うんですが。。。)

 

どんな処置にも、いい面と悪い面があって、ケミカルピーリングで、皮膚の代謝が良くなったり、毛穴掃除をしたり、ニキビの治療に役立ったり、と、それは決して嘘ではないし、それは、ピーリングのとてもいい面なんですが、角質を剥がすことで、バリア機能が一時的に弱くなります。

肌のバリア機能である角質が薄くなることで、いろいろな刺激やダメージ(擦ること・紫外線や近赤外線・化粧品の添加物・クレンジングなどの洗剤などなど)が直撃するので、角質が元の、あるいはある程度の厚さになるまで、普段よりも敏感になっていることを心がけないといけません。

普段以上に、刺激のない生活、普段以上にスキンケアに気を配ってあげるということが必要だと私は思います。

 

特に、乾燥肌の方は、実は目では見えない小さな傷みたいなものが皮膚の表面にはあって、ピーリング剤は、たいてい酸性ですから、とても沁みたり、痛かったりします。

もうそれだけで、不快感マックスですから、精神衛生上も良くないでしょう。

ただでさえ、普段のスキンケアすらうまく行っていないのに、ピーリングをして、普段以上に気を遣ってくださいね、と言われたところで、どうしたらいいんですか?とキレたくなります。

 

ケミカルピーリングの種類や強さにもよりますが、その人がどうしたいのか、どこまで目指すのか、副作用はどこまでOKなのか、普段のスキンケアはできているのか、肌の調子はどうか、季節は?普段どんな環境にいることが多いのか、などなど、いつでも誰でもケミカルピーリングをしていいとは、私は思いません。

 

うちでは、ケミカルピーリングをやりたい、と希望して受診されても、実際、私が勧めず、他の処置をすることが多いです。

あるいは、ケミカルピーリングをするにしても、ホームケア用のもので、回数で調整してもらったり、など。

(ホームケアもいろいろですが)

 

私自身は、ケミカルピーリングは大好きで、自分にも時々やります。

最近は、あんまりしてませんけどね。それほどケミカルピーリングの必要を感じないから。

皮脂も毛穴に溜まっていないし。これだけ、寒いと、皮脂もそんなに出ないでしょ。

 

今の時期、乾燥して、肌がミイラのように固まっちゃって、代謝も落ちている方も多いので(そのせいで、ぶつぶつが出たり。それをニキビだと思って、ピーリングをして、ますますひどくなるという。。。)、まずは、保湿!です。

 

それでも、角質をちょっと剥離して代謝を良くしたいなら、レーザーで十分ですよ。

ピーリングほどめくらなくても。

例えば、ライムライトやジェネシスとか。

光が角質をちょっと飛ばしてくれます。

それで、十分です。

 

タイタンは、角質剥離作用は一切ありませんが、血行が良くなるので、それで肌の調子がいい、とおっしゃる方もいらっしゃいます。剥離したくない方にはいいのでは?

 

かかとみたいに、角質が溜まりまくっていて、ホントに鏡餅みたいに、ごわごわと硬くなっているなら、ピーリングもいいんですが、日本女性総敏感肌!と思うくらい、クレンジングや間違ったスキンケアや高機能化粧品のせいで、お肌がエライことになっている方がとても多いのに、そこでピーリングなんて、一体、なにをめくろうと言うのでしょう。。。

角質ゼロってことはないから、何かはめくれるかもしれませんが、キメはないわ、肌は余計ボロボロだわ、何をしたいんだか。。。

 

ピーリングにはまる方は、手触りが忘れられないことがあるみたいです。

たかが手触りのために、肌のバリア機能、壊し過ぎて、どうしたいの?と思います。

 

日本で、TVや雑誌の通りのスキンケアをしている方で、ピーリングをしたほうがいいくらい、角質が溜まっている方って、そうそういないですよ。

まあ、ニキビのボコボコにひどい方は、また話が変わるので、その辺は、主治医のドクターとよく相談してください。

メリット・デメリットのどっちが勝つのか?

ニキビの場合は、毛穴の詰まりを掃除してくれたり、詰まりにくい肌をもう一度再生しなおしたり(やりたくなる言い方になってますが)、殺菌効果も期待できたり、と、レーザーなどではできないメリットもあるのは事実です。

でも、美白目的の方であれば、ライムライトをはじめとした、フォト系の光治療のほうがそりゃ、有効です。

だって、直接、メラニンの茶色に働きかけるわけですから。

ピーリングみたいに、新陳代謝をどうこう、とまどろこしい話ではないのです。

(実際、いろいろ他にも効果はあるんですけどね。メラニンに直接働いて、分解するとか破壊するとか、そんなことはしてくれないわけです。)

光・レーザーだったら、そこまでバリア機能を破壊もしませんし、ジェネシスだったら、アトピーの方にもうちではやりますから(肌の調子が良くなるので)、新陳代謝を早めるだけでいいなら、十分です。

(ジェネシスでは、くすみは取れても、シミには直接働きません。フォト系とは違います。)

 

患者さんが何をどうしたいのか。

それで、おススメの処置の説明(メリット・デメリット含めて)があると思うので、その中から(複数ある場合は)ご自分に撮って一番都合のいい処置を選んだらいいと思います。

複数ない場合は、メリット・デメリットで、それで自分がいいのかどうかで、決めたらいいと思います。

「○○をしたい」と処置の名指しでは、ないわけです。

希望通りの処置が合えばいいですけどね。

とりあえず、どんな感じか(自分に合っているかどうかは、そっちのけで)やってみたい、というのも、患者さんんがいいならいいのかもしれませんが。。。

処置にったら、とりあえずやっていいものと、勧めないものもあります。

やっても、それほど害はないけど、肌がボロボロで、やっても、他の人みたいな効果はまだ出ませんよ、ということもあります。

そういう方の場合、お金を有効に使いたいなら、まずは、スキンケアを先にして、お肌の調子をもうちょっと整えてからやったほうが、有効でしょう。

そういうのも含めて、思い違いや思い込んでおられる方も、結構いますから、一旦、そういった思い込みを置いておいて、診察・カウンセを受ける、というのが一番いいと思います。

迷ったら、必ずその日にやるのではなく、納得いくまでゆっくり考える、というのが正しい選択ですよ。例え、デメリットが少なくてもね。

 

 

 

 

 

 

 

 

カテゴリ:

スキンケア, 化粧品, 医療