今日は、京都で、午後1時から5時くらいまで、糖質制限の第一人者でいらっしゃる、京都高雄病院の江部先生の講演会に行って来ました。
日本糖質制限医療推進協会主催
医療関係者向け講演会 京都 「糖尿病治療のための糖質制限食指導」という講演会です。
第一部: 13:00~14:05 「基礎理論」
第二部: 14:15~15:20 「症例検討と薬剤の使い方」
第三部: 15:40~16:50 「高雄病院 糖質制限給食の実際と栄養士の関わり方」
でした。
第一部・第二部は、全て江部先生のご講演で、第三部は、高雄病院の管理栄養士さんのご講演でした。
江部先生のご講演の内容は、江部先生ご執筆の「糖質制限食パーフェクトガイド」の内容でしたが、直接解説してくださり、最新のことも追加して言ってくださるので、とてもわかりやすく、改めてとても勉強になりました。
糖尿病の方や持病をお持ちの方には、私は食事指導はしませんが(というか、できません)、今日は基本は糖尿病の話でしたが、講演会に参加できて、とても良かったです!
ありがとうございます。
ちなみに、糖尿病を扱っておられるドクターで、まだこの「投資制限食パーフェクトガイド」をお読みになっておられないドクターは、ぜひ、お読みください。
これで、糖質制限の全てがわかると言って、過言ではありません。
糖質制限食を認めないドクターもいらっしゃるようですが、ちゃんと中身を正しく知ってから、ぜひ反論していただきたいものです。
一般の方も、一方的なマスコミの、ホントに適当な、「糖質制限はダメ!」という内容(ウソ八百が多いのも事実。科学的根拠のないこともたくさん記事にされていたりします)のTVや雑誌・週刊誌・ネットなどのウワサに惑わさられる前に、ちゃんと江部先生のご本をお読みになってください。
医療関係者用ではなく、一般の方用の本もたくさんありますから、読んで理解された上で、ご自身で自分にはどうか、マスコミで言われていることは、どこまでが正しいのか、判断されてください。
ちなみに、「糖質制限は効果がない」と言っている方の大半は、自己流にアレンジして、正しい糖質制限をしてないのです。
糖質制限による、糖尿病の改善や肥満・ダイエット治療は、人間の生理学にのっとって、成り立っていので、本当にやり方が正しいなら、その方は、人間の生理学に体がのっとっていない可能性があるのでは?一度、病院で検査をされたほうがいいと思います。
第三部の、管理栄養士さんのお話しも、今は糖質制限もかなり認知度がありますが、昔高雄病院で、いきなり糖質制限食を患者さんに出してくれ、と言われた時のエピソードもお話しされ、とても面白かったです。
日本糖尿病学会のガイドラインは全然ガラパゴス(欧米と日本で、糖尿病の患者さんへの食事の考え方が特殊、というか、遅れを取っているのか、まあ、世界の情勢とは違うそうで。。。)だそうで、一般病院や多くの糖尿病専門医を説得して、患者さんの食事を、「糖質制限いする」というのは、かなり難しいというのも、とてもよくわかりました。
開業医のドクターだと、自分でやってみようと思った時からできますが(患者さんの協力・説得も必要ですが)、大きな病院は、そうはいきませんよね~。しかも学会が認めていないので。。う=ん、大変そうです。。
今までのカロリー神話を、真っ向からくずさないといけませんしね。。。
でも、糖質制限を認めだしたり、興味を持ったドクターが年々増えてきているそうで、江部先生の講演会にも参加するドクターがどんどん多くなっているそうです。
今日の講演会も、愛知・四国・九州と、かなり遠方から来られているドクターがいらっしゃいました。
糖尿病の患者さんを、私が診るわけではありませんが、とても内容がわかりやすく、「糖尿病」という病態が、初めて理解できた気がします。
糖尿病の方が、糖質制限をすることで、病気の進行を止めることができたり、そのおかげで合併症の発症をある程度抑えることができたり、(もちろん今までの病状の程度や状況によっても変わってきますが)、そうすると、患者さんのこれからのQOL(予後も含めて)が全然違います。
また、薬を使う量や回数も変わってきますから、厚労省からしたら、医療費削減にも役立ち、薬なしで病気が良くなるなら、こんないいことはないのに、どうして、厚労省はなかなか動かないんでしょうね。。。
それほど、薬を使ってほしいですかね。。(ほしいんでしょうね。)
うちでトゥルスカをされる患者さんで、全身痩せも希望される方には、みなさんに、江部先生の本を買うように言っています。
どこまでするか別として、何が太らせるのか、何が大丈夫なのか、知っておくことは、長い食事人生において、とても大切ですから。
患者さんの普段の食生活もお聞きしてからにはなりますが、たいていは、炭水化物の摂り過ぎですね。
でも、病気のある方(特に、糖尿病で内服薬やインスリン注射を投与されている方。腎障害・肝障害の方は、あまりうちにはいらっしゃらないし、そこまでの方に、トゥルスカはやりませんから)の食事指導は、私はやりませんし、糖質制限をしたい場合は、必ず主治医のドクターと相談するように申し上げています。
患者さんのお知り合いの話ですが、糖尿病の方で、いよいよインスリン注射をしないといけないと主治医から言われたそうで、インスリン注射はイヤだったので、「糖質制限をやってみたい」と言ったら、主治医が、「そんなの全然効かないから、やっても無駄」みたいなことを言われ、江部先生のいらっしゃる高雄病院に予約を取って、病院を変えられたそうです。(糖尿病は良くなったそうです。)
とりあえず、ご病気のある方は、主治医にご相談を。
ダメ、と言われたら、何故ダメなのか?(実際、やったら、ダメな方もいらっしゃるので)、じゃあ、どうしたらいいのか、それも含めて聞いてみられたらいかがでしょう?
「効かない」というなら、何故効かないのか?誰でも効かないのか、自分は効かないのか?
それをちゃんと聞いてみてください。
「効かない」「やってはいけない」理由があるなら、それは仕方ありませんよね。
一般病院の場合、外来はものすごく混んでいると思いますから、お一人の患者さんに、なかなか時間を取ってあげられないのも事実ですが、なんにも説明なく、「ダメダメ」と言われても、困りますよね。
それなら、一度ドクターを変えるなり、セカンドオピニオンをするなり、なにか行動を起こされてはどうでしょう。ご自分の体なのですから。
講演会の後、名刺交換会があり、江部先生に直接気になっていたことを全て教えていただき、本にサインまでいただいちゃいました!へへへ~♡
高雄病院じゃなくても、みなさんの主治医の先生が、糖質制限に協力的なこともあると思いますが、もし非協力的であれば(できるのに)、どこに紹介したらいいでしょう?という答えもいただきました。
(高雄病院の予約は、初診の方は、とても混んでいるわけです。かなり先の予約でないと無理っぽいらしいです。
でも、うちの医師会の先生方は、みなさん、糖質制限に好意的でしたよ。なので、きっとみなさんのそばにも、そういうドクターがいらっしゃるはず、です。多分。。きっと。。)
肥満、というか、健康な方のダイエットに役立つ新情報も確認もさせていただき、また教えていただいたので、ぜひ、早速始めようと思います。
今日も結構な数のドクターが参加されていて、(大きな病院のドクターも。専門はいろいろでした。私は皮膚科医ですしね。)、私も含めて、糖質制限で痩せた方もいらっしゃいました。
途中で、コーヒーと紅茶が休憩時間に出してくださったんですが、なんと!お砂糖がラカント!
思わず、「ラカント!」と声を上げてしまいました。スタッフの方々、ありがとうございます!
普段、私は紅茶に砂糖はいれませんが、最近、疲れている時は、ラカントを入れて、しばし、甘さを楽しめる幸福感を味わいます。
いや~、いい1日でした。意義がありましたね~。
こういった講演は、年に1~2回くらいだそうです。
今日のスライドは、全部カラーコピーでくださっているし、まだ観てませんが、CDもくださってます。(費用を払って参加する講演会です)
素晴らしい!!
江部先生、長いご講演(しかも二部も!)、本当にお疲れ様でした。
管理栄養士の高雄病院栄養管理部部長の橋本 眞由美さん、お疲れ様でした。
とても興味深かったです。
早速、うちの患者さん食事指導にも役立てたいと思います。
ありがとうございました。
私も、引き続き、糖質制限、頑張ります!標準体重を目指して!
(標準になったら、ちょっとゆるめる予定です。)