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  • 院長
    柴 亜伊子
  • 京都四条 あいこ皮フ科クリニック

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さっき、またまた「アリスの棘」を観ていて、気づいたんですが、「医者に見えない岩城滉一さん」と以前に言っていましたが、「こんなひどいことをするヤツは、医者じゃない」という設定のようなので、わざと医者に見えないように演じていらっしゃるのかもしれませんね。失礼しました。

さて、本題です。

去年、美容皮膚科学会で、トゥルースカルプの使用経験を発表したんですが、今年の美容皮膚科学会にも演題を出していまして、アクセプトされましたので、ご報告です。

(まあ、普通に出したら、アクセプトされると思うんですが。。採否通知が来るまでは少しドキドキ。。。大学の後ろ盾があるわけでなし、一開業医ですから。)

今回は、トゥルースカルプを導入して、1年経ちましたので(今年の秋で2年なります)、その間の経過報告になります。

おもに、効果と副作用について。

それと、アゴ下への応用の使用経験です。

まだ、データーの整理ばかりで、全然できていないんですけどね。。

どうなることやら。

そして、トゥルースカルプのセミナーが春に大阪であって、その時に講演をさせていただきましたが、今度は、東京で、6月22日に、前回と同じボディメイキングセミナーが開催されるんですが、同じ内容でいいですから、とのことで、また講演させていただくことになりました。

内容をどこまで変えるかなんですが、学会に出す分があるので、大阪でした時とあまり変わらないかな。。

学会に出す分と関係ない分は出せますが、実は、講演時間が前回もいっぱいいっぱいで、あれ以上何かを削って、別のものを追加する時間はなさそう。。。う~ん。。。

ま、ちょっと考えますが、西日本バージョンと東日本バージョンみたいなものですから、同じ方が聴かれるわけではないので、ほぼ同じ内容でも問題はないのかも。。と自分に甘い私です。。

(でないと、学会発表が間に合わないかも。。。それと、内緒ですが、ちょっと別の用事もありまして、学会発表が終わるまでに、下手すると不眠不休かくらい忙しいかもしれません。。。って、早くから準備すれば、済む話ですが。。。)

学会と言っても、いろんな学会がありまして、大きく分けて、皮膚科系と形成外科系になります。

皮膚科系は、日本皮膚科学会と日本美容皮膚科学会です。

美容部門は、完全に、美容皮膚科学会になっていますので、皮膚科学会では、企業主催のセミナーで美容を扱うことはあっても、学会自体の演題ではまあありません。

レーザーのセクションがあっても、アザやホクロとか、何かの病気に対して治療したことなど、直接美容とは関係ない場合がほとんどです。

私は、皮膚科医なので、私にとってのメインの学会は、美容皮膚科学会になります。

形成外科学会は、手術が主ですが、美容関係もちょっと演題がありますし、企業主催のセミナーは当たり前のように、わりとたくさんあります。

美容メインは、形成外科学会系の、美容外科学会になります。

(「美容外科学会」という名前の学会が2つあるので。)

こちらは、美容ばっかりで、手術からレーザー系、注入系、美容医療なんでもありです。

こちらの美容外科学会は、形成外科専門医でないと入会できませんので、私は入ることができません。

ただ、総会は、会員以外にも参加の機会が与えられているので、いける時は参加するようにしています。

それ以外には、アンチエイジングに特化した、抗加齢医学会。

こちらは、皮膚だけでなく、全身です。歯も内臓も目も耳も、ホントに全部です。

栄養学もスポーツ医学も。健康と老化に関係することは全部なので、医師でなくても、学会員になれます。チーム医療ですね。

あとは、それぞれの分化した学会がたくさんありまして、抗加齢でも、見た目に特化した学会だったり、抗加齢の中の美容医療に特化していたり、小さいモノも含めると結構あります。

それぞれのカラーがあって、開催されるセミナーの内容も特徴があって、参加できる限りは参加しています。

どの学会・セミナーも、とても勉強になるので。

(ちなみに、形成外科医が主体の美容外科学会ではないほうの、主に他科出身の開業医ドクター中心の、「美容外科学会」というのがありまして、こちらは、総会とは言っても、学術的なレベルが、なんかちょっと違っていて。。。まあ、おもしろいっちゃあ、おもしろいんですが。。ぶっちゃけ、と言えば、ぶっちゃけなのか。。。実際の現場の実態が中心と言いますか。。。

参加できる時は、参加していましたが、美容外科手術メインですし、あまり聴いても、皮膚科医の私には参考にならない演題も多く(こんなことしてるんや~、くらいの参考にはなります)、クリニックを休診にしてまで行くのはな、と思っていたところ、去年は確か、皮膚科学会総会と同じ日にあって、今年は、確か、抗加齢医学会と同じ日にぶつけてこられました。

。。。なんで。。?

両方の会員のドクターも大勢いらっしゃると思うんですが、普通は、開催日はぶつけないと思うんですが。。。そんなにその日しかなかったのかな。。。

大学メインの学会はどの学会もそうですが、結構先まで、開催される場所と日時が決まっているんですが。。。美容外科学会も決まっているんですかね。。

ずらさないんですね。。

なので、2年連続出ません、というか出れません。

場所も全然違うし。

まあ、皮膚科医にはあまり関係ない学会ですが。。)

さて、一般演題と言うのがありまして、学会側から頼まれて講演される先生方と違って、学会会員であれば、誰でも発表ができる会というのは、限られています。

(地方会は別として、総会の話です。総会というのは、大体どこも年1回の、一番大きい会です。)

形成外科学会員ではあるので、形成外科学会で発表してもいいんですが、やはり私は皮膚科医なので、形成外科学会で、というのは、ちょっと違うのかな、と思って、美容皮膚科学会で発表しています。

学会発表をする必要はなく、これも別にキュテラに頼まれたからでもなんでもなく、日本で最初に買った医師としての義務かな、と勝手に思っているので、つたない発表ではありますが、自主的に発表しています。

発表する以上、自分にとっても勉強になるし、日々の診療にも生かすことができるので、そういう意味で言えば、自分頑張ってるな、と応援したくなります。

(大学のドクターからしたら、当たり前のことでしょうけど、開業すると、なかなかね、やらなくなるので。。ちょっと褒めさせてください。)

欧米や韓国から、どんどん新しい美容医療が日本に入ってきます。

ほとんどのモノが、厚労省承認ではありません。

なので、情報がホントにないんです。

その治療に興味があっても、企業側の一方的な情報だけで、たいがいいい情報しかなく、都合の悪いことは黙っている企業も、ホントに多いです。

(ちなみに、キュテラは違いますよ。

数少ない良心的な企業のひとつだと思います。)

企業以外の情報となると、導入したクリニックのHPだったり、宣伝広告だったり。

怪しいモノも多いと思いませんか?

良く言い過ぎというか、過大に誇張された広告というか。。

そんな魔法みたいなモノはねーだろっ!!とツッコみたくなるような。

お前は神か魔法使いなのかっ!!と言うくらい、思わずやりたくなるような情報だけってことが多いでしょ。

(多いんです、実際に。)

よく効くものは、副作用・合併症も大きいし、効果もそこそこのものは、副作用もあまりなかったり、どっちよりかになります。

「ちょうどいい」ところ、というのは、患者さんの立場・状況・目標・費用などによって、変わるわけです。

万人受けする治療というのは、まあ、そうそうありません。

(もちろん、クリニック・ドクターによって、やり方が全然違うので、同じ治療でも、効果や副作用は全くバラバラです)

情報がないままだと、あまり導入するクリニックが少なくて、しかも学会発表などするクリニックが全然ないと、ますます情報がなくて、世間からも忘れ去られて、いずれ廃れてしまうことも。。。

それが本当にいい治療だったら、もったいないですよね。

その施術が世の中に広がるには、誰かがマスコミ等を使って、大々的に仕掛ける場合は別として、買おうかなと思っているドクターに多く情報がいくことだと私は思います。

その結果、それが、患者さんにとっても、いい結果につながると信じています。

企業主催のセミナーの場合、ちょっと都合の悪いことはあまり言われなかったりすることもあり、わかっている人は、「ああ。。またか。」で済むんですが、全然知らないと騙されるドクターもいらっしゃるでしょう。

真に受けますよね。

信じて、その機械などを購入して、フタを開けたら、あら!びっくり!!って、一番困るのは、患者さんなので、そういうのって、みんな困ると思うんです。

光・レーザー・RF・超音波など、機械を使った美容医療は、何故か形成外科のドクターのほうが、有名な方が多くて、学会発表にしろ、企業主催セミナーにしろ、形成外科・美容外科学会のほうが、講演が多い気がします。

手術をしない皮膚科医で、美容医療をされておられて、有名なドクターってもちろんいらっしゃるんですが、形成外科医よりも数が少ないような。。

昔は、美容皮膚科学会も、プロフェッショナル用の講演と初心者用の講演と、2つ並んであって、結構おもしろかったんですが、ここ最近はずっと初心者用の講演が多くなって、主催の大学によっては、プロ用を多めに準備してくれている時もありますが、プロ用のレベルの高いディスカッションや演題は、形成外科医主体の美容外科学会に移行しているような。。。気のせい。。?

美容医療をちゃんとやっている大学の皮膚科が、形成外科に比べて少ないのもあるかもしれませんね。

患者さんからしたら、学会の違いって、どうでもいいことだと思いますが、実際の現場では、皮膚科医と形成外科医の最大の違いは、私が思うに、何か施術をした後のダウンタイム(副作用や合併症などで、腫れたり、内出血したり、患者さんが人前に出たくなだろうな、という期間です)の、とらえ方が違うような気がします。

形成外科のドクターは、普段から手術もされるので、腫れ・内出血はイヤというほど当たり前に見慣れていらっしゃることが多いです。

なので、レーザーで、ちょっとかさぶたが出ようが、腫れようが、赤くなろうが、注射で腫れようが、内出血しようが、手術に比べたら、軽いわけです。(当たり前ですが)

なので、ドクター自身、ちょっと軽めに患者さんに説明されたり、気にしていらっしゃらないような。。。手術に比べるとマシなので。 そして、強めの治療が好きなドクターが多いような気がするのは、私だけでしょうか。。手術の効果になるべく近づけようとされるのかもしれません。私の独断と偏見ですが。

(強い方が、副作用などはあっても、早く良くなることが多いので。ただし、ダウンタイムが覚悟してください)

それに引き替え、皮膚科医は、普段、血なんて、めったに見ませんから、赤くなって腫れる、とは言っても、じんましんやアトピーや湿疹・皮膚炎の赤み・腫れを見慣れているわけで、レーザーや注射の腫れ等のほうが強いことが多いです。

皮膚科に来られる患者さんには、ひどい皮膚炎や湿疹の方もいらっしゃいますが、ちょっとした赤みや小さい範囲でも、気にしてこられる方も多いので、施術による赤みや腫れ・内出血は、患者さんに言っておかないと、ビックリされるだろうな、と思うことも多い気がします。

「大したことないですよ」というレベルが、専門を何にしているかで、日常接する症状のひどさ(というか見た目)の違いもあって、ドクターによって違うと思います。

もちろん、形成外科医・美容外科医のドクターで、ちゃんと患者さんの立場にたって、副作用等、ダウンタイムを説明してくれるドクターもいらっしゃいますが、なんか少ないような。。。

気のせい。。。?

皮膚科医だと、手術も大体しませんから、そう大きく変わるような、副作用の大きなことは、もともとあまりしないドクターが多いような気もします。

その辺が、美容医療導入の際の基準になることも多いのかもしれません。

ここ数年で、いろんな部分痩身の医療機器が出そろってきましたが、ちょっと副作用軽く言いすぎてない。。?と思う時もたまにあります。

そりゃ、個々の感じ方なので、そのドクターが軽く感じていたら、それは、真実であって、ウソではないんですが。。。果たして、同じように、患者さんは思っていますかね。。?

ホントに、その発表通り、効果もすごくて、副作用も軽ければ、そりゃ、患者さんからしたら、夢のような治療なんでしょうけど。。。

ホントかな~?

私は、導入して、今で1年半ちょいですが、一応全員の方に、経過を診せに来ていただいています。

ブッチするヤツも出たので、1年以上経った今では、診せに来ない方と来られる方とで、料金を変えました(それまでは、来れない方は断ってました。ところが、ウソ言ってやるヤツ(来ないクセに)が出ましたので、1年経ったこともあり、料金を変えました)が、大体1か月くらいまでの経過は、ほぼ全員診てます。あ、一人ひどいウソつきがいて、来ませんでしたね。その人だけです、診てないのは。

(私が全部処置して、経過のサイズ測定も写真撮影も一人でしていますから、診せに来られている方全員の経過を把握しています。)

2か月以上になると、勝手に来なくなった人がいるので、全員の2か月が診れているわけではありません。

大体のことはわかって、日常の処置で支障が出ることはありませんが、まだ2年経っていませんから、今後どんな副作用が出るのかはわかりません。

(それは、何の治療でも同じです。)

その辺のことをまとめて、学会発表するつもりです。

トゥルスカ♡ラブの私ですが、副作用がゼロではないし、軽微と言っても、軽微だと感じるかは患者さん個人によって違いますし、火傷のリスクも熱系の施術の場合はなんでもそうですが、ゼロには絶対になりません。

(誤った施術方法以外の火傷(水泡など)は、今のところはゼロですが)

これから部分痩身の機械の購入を考えておられるドクターがいらっしゃったら、その辺の効果と副作用をちゃんと見極めてられてから(企業側の話を鵜呑みにするのではなく)、導入を決められたほうがいいですよ。

いくつも揃えるなら、話は別ですが。

どの機械も一長一短がありますから、あとは、ドクターの好みと、どの患者さんの層を狙うのか(どんな脂肪をターゲットにするのか)、副作用の程度は?効果のほどは?お互いのバランスですね。費用対効果と言いますか。。

機械の値段も大事でしょうけどね。

ついでにメーカーのバックアップ体制というか、アフターケアがちゃんとしているところは貴重です(口だけのところもあるようです)。

東京のセミナーでは、大阪同様、私のつたない講演が、みなさんのお役に立てれば幸いです。

(学会発表もね)

よろしければ、どうぞ聴いて見てやってくださいませ。