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    柴 亜伊子
  • 京都四条 あいこ皮フ科クリニック

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「シャンプーをやめると、髪が増える」

今日は、本の紹介です。

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クリニック宇津木流院長の、宇津木 龍一先生が書かれた本です。

医学書ではなく、一般の方を対象とした、とてもわかりやすい本です。

本の題名を見て、ビックリされた方、ウソだと思っていらっしゃる方、大勢いらっしゃると思います。

ここに書いてあることは、本当です(私は、本当だと思います)。

私のブログでもたびたび書いている、顔のクレンジング(全ての市販で売っているクレンジング剤・洗顔フォーム含む)全否定の分、ご覧になって、実践していただいていますか?

私が勧めているのは、純せっけん(石けん素地100%のもの。ちゃんと裏の成分表を見て、成分表に、「石けん素地」、もしくは、「水 石けん素地」としか書いていないか確認しましょう。)のみの1度洗いです。

これがどうしても無理な方(化粧が濃すぎるととか、純石けんだと乾燥する、刺激があるとか、純石けんで化粧品が残った場合、我慢できない方・どうしても慣れない方など)には、少しでも肌に負担がかからないように、他の方法をアドバイスしています。

どうしてクレンジング一切を勧めないかというと、合成洗剤と同じだから。

貴女が、肌に良いと信じて買っている、その商品は、どんなに高くても、ただの質の悪い合成界面活性剤たっぷりの洗剤です。

だから、肌がどんどんボロボロに、赤く、キメがなくなり、ひどい状態になっていくわけです。

肌の調子が悪いと自覚があるなら、まずはクレンジングを一切止めて、ただの純せっけんのみにすること!

肝斑・赤ら顔・肌荒れ等々の方には、一切止めてもらっています。

シャンプーも同じです。

普通に売っているシャンプー(どんなに高くても、です。サロンで買おうが、業務用と言われようが同様です)は、全て合成界面活性剤の洗剤と同じです。

私が勧めているシャンプーは、ブログでも何度も書いていた、純石けんと同じ、石けんシャンプー(と必ず専用のリンス)です。取扱い始めました、とブログでも書いたと思います。

(市販で買う場合は、これも、ちゃんと成分表をみてください)

それが(ギシギシするので、慣れるまで時間のかかる方もいます)無理という方には、アトピコの医療機関専売品のシャンプーを、うちでは取り扱っています。

両方とも、中身も使い心地も全然違いますから、市販のわけわからんシャンプーから、いきなり石けんシャンプーって、無理な方もいますから、無理だった場合、またおかしなシャンプーを買うので、段階を踏めるように、トリートメントが欲しい方には、トリートメントも置いています。

最終は、石けんシャンプーと専用リンスと椿オイルのみ、という理想かなと私は思います。

ブログで説明しても、そんなに長々とちゃんと説明できるわけではないですし、わかりづらい方もいらっしゃるようで。。。

私のブログを読んだにも関わらず、おかしなモノを買って使っていて、診察時に自信満々に、肌い優しいのを使っています、とおっしゃるので、なんで。。。?となることが時々。。。そんなにわかりにくいのか、と悩むことも。。

たいていの患者さんは、理解されているんですが。。また騙されて、という方が、無くなりませんね。。。

先日も、ドラッグストアに行ったら(普段あまり行かないんですが。。ろくでもないモノがたくさん売っているから。見てると、時により、こんな悪質な宣伝してっ!!と腹が立つこともあるので、用事がないといかないし、用事がある時も、買うモノしか見ないようにしています)、「洗浄成分は、石けん100%」みたいな感じのパッケージで、まるで、純石けんかと消費者が勘違いするような、宣伝文句の商品があり。。。あ~あ~。。。

どうして、わざわざそんなこと書くんでしょうね。。。

「洗浄成分は石けん100%」ということは、洗浄成分以外、何かを入れているということです。

どうして、その必要でない、「何か」をわざわざ入れるんでしょうね。。。

(それは、入れないといけない、何か理由があるんでしょう。。

それは、いいこと。。?悪いこと?

私は、そんなものはいらないと思いますが。。その分、値段も上がるわけですから。

そういう、紛らわしい宣伝文句を表示してある商品は、絶対私は買わないですね。

患者さんにも、買いたくなるような、都合のいい、宣伝文句が書いてあったら、それは買わないでください、と言っています。

わかって買うならいいんですが。わからないなら、そうするしか、自己防衛手段はないかな、と。。

話を戻しますね。

この宇津木先生のご本は、本当にとてもわかりやすいです。

合成界面活性剤のことがどう悪いのか、今どきのシャンプーの何が悪いのか、などなど、TVや雑誌の宣伝文句をそのまま信じている方には、天変地異と同じくらい、ショックなことがたくさん載っていると思います。

これくらいのショック療法をしないと、化粧品会社の呪いは解けないのかもしれません。

ただ、宇津木先生は、石けん自体は否定はされていませんが、基本、水(かぬるま湯かお湯か)のみで洗うことを推奨されています。

このご本以外にも、肌の本がありまして、その本もとてもいい本でお勧めですが

(「「肌」の悩みがすべて消えるたったひとつの方法」)

どちらの本に書いているあること全て、本当です(と私は思います)。

髪のほうも、肌のほうも、医師(特に、皮膚科医と皮膚科医以外)によっては、考え方の違いはあります。

私も、本の内容全部と全く同じ意見ではありません。

間違っているかどうか、という問題ではなくて、あくまでも考え方の違いで、そこは、各患者さんによって、どの考え方が合うのかは、人それぞれだと思います。

(違う点は、日焼け止めの話や、保湿剤を使うなら、ワセリンのみとか、ちょっとしたところです。)

あと、宇津木先生のおっしゃることが正しい(石けんすら使わないなど)ことはわかっていますが、(石けん100%だから、肌に優しいわけではありません。所詮は、汚れを落とすものであり、石けんでも刺激にはなるのです)、私は、日焼け止めも塗りたいし、ファンデーションも塗りたいし、石けんも使いたいです。

石けんが無理な時は、アトピコにしろ、何か他にないか探して使います。

保湿もワセリン(実際は、保湿ではなく保護ですが)はできれば、使いたくないし(ベタベタするから)、もう少し塗りやすいモノを塗りたいです。

どこまで、これらの本の内容を実践するかは、各個人の問題で、何を使おうが、その人の自由ですが、「肌に優しい、髪に優しい」と信じ切って、わざわざ高いお金を出して、肌も髪もボロボロにしているんですから、せめて、もうちょっとわかって使えば?と日々思いますね。

わかっていたら、何かトラブルがあった時、やっぱりこれか!ということで、すぐに止めてもらえるんですよね。

でも、わかっていないと、ご本人は、とてもいいと思っているので、まさかそれが原因と思っていないので、いつまでたっても、止めないんです。。。どんどん悪化の一路をいたどります。。。

この本を読んで、おかしなモノを買う方が少しでも減ればな、と思います。

水洗いのみを実践するかどうかは別として。

(私は、完全休みの日は、水のみですが、でかける日は、石けんシャンプーで洗います。)

うちに来られる患者さんの中で、うちを見つけた検索ワードに、「宇津木先生の本」と書かれる方が結構いらっしゃって、どこかのサイトで、載っているんでしょうね。。

石けんのこととか、高機能化粧品とか使うな、とか、そういうシンプルスキンケア推奨派には、知っていただいているんでしょうか。。

宇津木先生(面識はありません)のお名前で、うちのクリニックが出てくるとは、大変光栄なことです。もったいなや。。

で、宇津木先生の本も読んで、私のブログも読んで、かなり遠方から来られるんですが、スキンケアは実践しているのかと思いきや!!

宇津木先生も私も絶対に勧めていない化粧品を使っていて、肌はボロボロ。。。。

。。。なんで。。?

本もブログも読んで、なんで、それ、使う。。?

謎です。。。

遠方から、何しに来たんだか。。。

宇津木先生の本の内容は、かなりのカルチャーショックでしょうから、化粧品をわりと使いたい方には、なかなか受け入れるのが難しいこともあるし、全部受け入れたとしても、合わない患者さんも中にはいるでしょう。

それは、どんな治療法でも、合う合わないは必ずありますから、当たり前です。

本というのは、あくまで一般的な話で、個人個人の肌を診て、スキンケア指導されているわけではありませんから。

まあ、私は、化粧もしたいし、石けんも使いたいので、宇津木先生の内容に比べると、かなりゆるいというか、まだ受け入れやすいと思っています。

それも受け入れられないという方(わざわざ来て、ごくたまにそういう方がいます)は、一生、化粧品の呪いにかかっていなさい。ムダなお金を化粧品会社に寄付していたら、よろし。

でも、大勢の方が、宇津木先生の本もそうですし、私のブログ(並べてすみません。)も、誰でも見ることができます。(本は買ってくださいね)

そしたら、遠方からお金かけて来なくても、毎日実践しているだけで、肌は結構綺麗になると思うんですけどね。。

たいていの方は、おかしな、いらんことばっかりしているから、肌が汚くなっているので、止めるだけで、少なくともマシになるはず。

ホントに実践しているのに、綺麗にならないという方は、特殊な場合(皮膚炎など化粧品ではなく、薬が必要なレベルとか)だったり、スキンケアでは無理なことを最初から期待しているとか(もうできてしまっているシミとかシワとかタルミとかを、なくしてくれ、ということ)、そういうのは、やはり個別の診察が必要です。

でも、やっているつもりで、全然やっていない方も多いので、(これはかなりタチが悪いんですが。。何がいけないのか、全く理解していないので、注意しても、また別のおかしなことに手を出します。)、そういう方は、いつまでたっても、綺麗にはなりません。

ああ。。。肌が可哀そう。。。時間もお金ももったいないですが、一番もったいないのは、その肌自身です。

その肌で、ずっと過ごしているなんて!!人生、もったいないと思いませんか?

話が飛びました。

毛に戻します。

肌と同じように、毛も同じです。

毛自体は、ただのたんぱく質です。毛を切っても痛くないように、毛自体は生きていません。

でも、毛根や毛根の周りは生きているんです。

なので、抜くと痛いんです。生きている毛は、引っ張っても抜けませんしね。

毛根の周りには、皮膚があります。

毛根の埋まっている皮膚が、ボロボロなのに、毛だけちゃんとしたものが生えるわけ、ないと思いませんか?

私は、いつも育毛相談の方に言うのが、いい土(土壌)じゃないと、いい木は育たないんですよ、と言っています。

アスファルトで固めたようなカチカチの皮膚に、根(血管)が張れるわけありません。

いいふかふかの、根がやりやすい土にしてあげないと。

化学肥料や農薬や殺虫剤だらけの土で、苗が育つわけもないし、葉っぱも出ないし、花も咲きません。

不健康だから、すぐに病気になります。ヘタすると、その苗は枯れてしまうのです。

草木を育てるのと同じで、必要な栄養はいるけど、おかしな毒はまかない。

完全有機栽培の土もあれば、無農薬・減農薬の畑もあって、そのレベルは様々。

どのレベルまで目指すのかは、その人次第です。

レベルに差はありますが、毒は撒いちゃあ、いかんでしょ。草木は枯れますよね。

減農薬とかいう問題ではないのです。

化粧品の場合、本当の毒ではありませんが、悪影響という意味であれば、そりゃ、全部禁止なわけですが。。どこで妥協するか、難しいところです。

使うなら、わかって使いましょうね。

ちなみに、遠方からシミ相談に来られた方は、さっきのダメと言っている化粧品ばかり使っていて、肌がボロボロだったんですが、雑誌で紹介されているミネラルファンデを使っていて、(他にもおかしなものを使っていて)、これだけ肌がボロボロなのは、使っている化粧品にも質に問題があると思いますよ、(もちろん、洗顔もゴシゴシしていたんですが)という話をしました。

あとから調べたら、この使っていたミネラルファンデ、おかしなものがたくさん入っていて、よくこれでミネラルファンデっていうな~!!という代物。

しかも、HPや雑誌のイメージは、さも、「こんな肌に優しいモノはないです!」「こころを込めて作りました、みんなに幸せになってほしいから!」みたいな、みせかえのナチュラル感満載でした。

私が今のところ、ミネラルファンデで使ってもいいとおススメしているのは、野本先生の開発されたビューティフルスキンだけです。

(国産に私はこだわっているので、外国製のは信用していないこともあり、また日本人と欧米人の肌は違うのです。

本当の皮膚科医が開発されているので、なんちゃってでも、バッタもんではないのです。

しかも、野本先生のは、良心的な価格ですから、こんないいモノはありません。)

まあ、肌も髪の毛も同じです。体の一部ですから。

勧めないモノは、どこの場所でも勧めません。

呪いを解きたい方、なんとかしたいとおもっている方、一度、宇津木先生の本を読んでください。

貴女の理解がよければ、この本の良さがわかります。

どこまで実践するかは、次の段階としても、とりあえず理解というか、知ってください。

おかしなモノを買わなくて済むように。

実践できればできるほど、スキンケア・ヘアケアに、お金も時間も、どんどんかからなくなりますよ。

本当です。

カテゴリ:

スキンケア, ヘアケア