プロフィール

  • 院長
    柴 亜伊子
  • 京都四条 あいこ皮フ科クリニック

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昨日の続きですが、糖質制限をどの程度までするかは別として、勝手にやっていいのは、あくまで健康な方の話ですよ。

前にも何度も書きましたが、持病のある方、定期的に通院されている方、薬を飲んでいる方など病院と関わりのある方は、必ず主治医のドクターの許可をとってください。

ホントに、命に関わる場合もあります。

私も、薬を飲んでいる方、病気の方、通院中の方は、病状や経過をお聞きはしますが、勝手な食事指導は止めています。

どう病気に関わってくるのかが、私にはわからないからです。

糖尿病の方は、糖質を摂ると悪化するわけですから、糖質制限をしたら、確かに良くはなりますが、今飲んでいる薬の副作用というか、作用で、糖質を主治医に黙って制限すると、血糖値がえらく下がって大変なことになりますから、黙ってやったら絶対にいけません。

ちゃんと主治医のドクターに相談しましょう。

ホントにいいドクターなら、何かしらの解決策を提案してくれると思います。

糖尿病専門医の中には、糖質制限を認めていないドクターもまだまだ多いと思いますが、反対されたら、納得のいく説明をしてもらってはいかがでしょう。

その代りに代替案も教えてもらいましょう。

代替案は言わない、説明もないとなったら、う~ん。。。時間がないのかもしれませんが、患者さんとしては、糖尿病はホントに全身の病気に発展していきますから、じゃあ今度時間のある時に、で済めばいいですけど、済まないことも多いので、他のドクターに一度相談してみては。。。?

転院するかどうかが別として、他のドクターの話をちょっと聞いてみる、というのもアリかもしれません。

さて、健康な方の話です。

糖質も制限、たんぱく質もささみとか蒸したものとか、あまり肉は食べないとか、卵も白身だけとか、油はほとんど摂らない、摂っても質の悪い油だけ、でも出来あいのモノでもサラダは食べている(ほとんどキャベツばっかりのサラダ)。。

そういうことしていると、ホントに女性は生理止まりますよ。

生理があんまり長いこと止まると、下手したら一生子供産めなくなりますよ。

今も今後も子供はいらないと思っている方でも、将来考え方が変わるかもしれません。

産むにしろ、産まないにしろ、「産めない」という状況を自分から作らなくていいと思います。

 

ホントに子供要らないから、と思っている方も、生理なくてもいい、と思っていらっしゃるかもしれませんが、子宮があったら、女性ホルモンが正常に出ていたら、定期的に生理が来ます。

その生理が来ないということは、女性ホルモンがあんまり出ていない可能性が高いわけで、そうなると、女性の体は全てのバランスが崩れます。

骨は断然もろくなるので、20代でも簡単に骨折しますよ。

太りやすくなるし、コレステロールも上がるし(トータルコレステロールは上限が無くなったようですが、悪玉コレステロールは上がらないほうがいいです)、髪も肌もパサパサで、いわゆる「綺麗」とは逆の方向に行きます。

見た目はいい、と思っている方でも、肌が乾燥したら、痒くなるし、皮膚炎などのトラブルは増えるし、まあ、大変です。

ホントだったら、更年期過ぎてから起こるはずのことが、若いうちから起こってしまうと、後の人生、何十年もあるのに、ホント生きるのが大変になりますよ。

高い美容液も高いレーザー治療も、効きませんよ~。

病気や年齢によるものは仕方ありませんから、別の方法を考えて、うまく付き合っていかないといけませんが、自分から、そういう状況に早くから追い込むようなマネはやめましょう。

それくらい、女性ホルモンは、若い女性には大事です。

先日の患者さんに、栄養が足らないのでは?と言った時に、「ブランパンも食べてますよ」とおっしゃって、う~ん。。。。。

え^~っとね。。。ブランパンは、栄養じゃないです。お菓子と同じです。

それは、炭水化物みんなそうです。

全粉粒や玄米は、殻のところにビタミンなどの栄養がありますが、それでも炭水化物は、「嗜好品」と思ってください。

時間がない時・予算に限りがある時に、手っ取り早くおなかいっぱいにしてくれる、便利なものです。

どうしても、糖質制限をするのに、まだまだ慣れない方で、ついいらん炭水化物を食べてしまう、という場合に、ブランパンだったら、糖質が少ないから、どうしても無理なんだったら、そういう方法があるよ、というだけのもので、それで1食分の栄養が摂れるわけではありません。

全粉粒のパンや玄米と違って、ブランパンは、添加物の塊です。

コンビニやスーパーで売っている、いわゆる大量生産のパンの大半が、いらん添加物てんこ盛りで、食べることで、体の栄養を余分に摂られる可能性もあります。

安いんだから、添加物が多いのは仕方ありません。

それでも、時間がない時だけとか、食べる時間もない時に、炭水化物は手っ取り早くエネルギーは確保できますから、やっぱり便利です。

続けて食べていると、私は、また炭水化物の呪いが始まるような気がして、あまりローソンに行かないようにしています。

あったら、便利だから、やっぱり食べちゃいますしね。

(栄養とは思わず、とりあえずの空腹を満たしてくれるか、という感じです。)

そういうことをわかって食べましょう。

そういうパンを食べるなら、時間とお金に余裕のある時は、プロセスチーズやゆでたまごと一緒に食べるとか、たんぱく質を摂りましょ。

もちろん、野菜も。

栄養の流れ出たサラダばっかり食べていないで、ちゃんと野菜の味のするサラダを買いましょう。

間違った食事制限は、ホントにツライのに痩せない、痩せたけどすぐにリバウンドした、髪の毛が抜けた、生理が止まった、肌がカサカサになった、イライラいする、などなど。栄養を摂らないとホントに体がボロボロです。

栄養を摂っているつもりの方でも、摂れていないことって実は多いです。

人間の思い込みって、結構怖いんですよね。

なので、ちゃんとした先生の、ちゃんとした本を読む、というのが一番簡単で確実です。

合う合わないは、個人でももちろんありますが、読んだ上で、自分に合うのを選んでください。

何をするにしても、体に必要な栄養素は、必ず摂りましょう。