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    柴 亜伊子
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抗加齢医学会に行って来ました

今年は、抗加齢医学会総会と開業医中心のほうの美容外科学会総会が同じ日程であり、見事に重なってしまいました。

去年は、皮膚科学会と重なっていたんですよね~。

普通、いろんな学会というのは、全然関係のない科同士だったら、同じ日に、というのはあるでしょうけど、なんで重ねますかね。。。

去年は、皮膚科医と美容外科医って、確かに全然違うから、重ねたのも仕方ないのかな、と思いましたが、

(私は、皮膚科医なので、どちらに行くかというと、そりゃ、皮膚科学会です。

美容医療は、皮膚科学会のほうが圧倒的に少ないのは少ないんですが。。。)

今年は、抗加齢医学会ですよ、アンチエイジングですよ!

何で重ねますかね~。

大学が関係している、学会というのは、先のほうまで日程って決まっているような気がするんですが、どっちが先に決まったのかは知りませんが、重ねるのは止めてほしいな~。

開業医中心の美容外科学会と言っても、美容医療の出展企業も多く、怪しいと言えば怪しいんですが、お祭りみたいで、結構なんでもありの、そういう意味で言えば、学会らしくない学会というか、他のとは、全然雰囲気が違います。

美容外科のセクションは、あまり私には関係ないことも多いので、外科のセクションを聞くことはめったにないんですが、その代わり、企業セミナーとかランチョンセミナーとか、出展企業回ったり、それなりにチェックはできるならしたいかな、と。

今回、抗加齢医学会は、金曜日から日曜日、美容外科学会は、土・日曜日で、主催する大学がどこになるのか、その教授の好みもあるのかもしれませんが、今回、見た目に関する美容医療のことはほとんどなく、金曜日にちょこっとあっただけで、ちょこちょこっとは、一応あったみたいですが、そんなクリニックを休んでちょこちょこ聴きにはいけません。

それでも、いつもだったら、日曜日に、どん!と美容医療のセクションがあったりするのに、今年は、ホントに全然ないです。。

土日は、美容外科学会が東京(抗加齢医学会は大阪)であるから、講演できる先生方が集まらないから、最初からプログラムに入れていないのか、そんなことは関係なく、美容医療にはあまり興味がないから(主催者側が)、ないのか、どちらかはわかりませんが、ホントに、全然なかったです。

美容外科学会のランチョンセミナーとかに行ったほうが良かったのかな、とも思いましたが、土曜日の夜は、USJに行けたし、泊まったリーガロイヤルは良かったし、なにより、日曜日のランチョンセミナーで、溝口先生の糖質制限や栄養に関するご講演が聴けたのは、とても良かったです。

学会で勉強した内容は、また後日で。

皮膚科学会の分もね。

糖質制限のセミナーや講演が、だいぶ増えてきましたね~。

提唱されているドクター方もどんどん出て来られて、講演に参加するドクターも大勢います。

糖質制限のおいしいお菓子を教えていただきましたよ。ネットで買えます。

ネットで買えるお店がどんどん増えてくれると、嬉しいですね。

ネットじゃなくても、その辺でどこでも買えると、もっと嬉しいですよね。

先日、某企業が出している定期雑誌に、和食の素晴らしさの記事があり、確かに和食は私も大好きですが、糖質制限食としては、和食よりも、フレンチのほうがいいんです。

脂よりも、炭水化物ですね、悪者は。

適度に、食べる順番も考えて、食べ隙内程度に食べるのは、どんな料理でもありだと思いますが(健康な場合)、和食は、ご飯(玄米であっても)は炭水化物だし、イモ類(小芋もかぼちゃとか)も多いし、味付けに砂糖やみりんを結構使いますから、糖質制限としては、ヘルシーではないんですね。

マクロビオティックみたいな食事をされている方で、徹底されていれば、それはそれでありでしょうけど、玄米よりもお肉がダメ、というわけではないんですよ、実は。

お肉はお肉で、とっても栄養があって、そして、さらに、血糖値を上げないんですよね!

血糖値をいかに上げずに済ますか、上がっても、上昇幅が狭くできるか、というのは、健康であるための大切なことなんですよね~。

さて、その某雑誌ですが、「高脂肪食が、血糖値を上げるから、アメリカ的な食事はダメ!」との記述があり、あ~あ~と思っちゃいました。

「高脂肪食=アメリカ的」とか「高脂肪食=体に悪い」という分は、ちょっと話がずれるので、ちょっと横に置いておきますが、脂肪分は全く血糖値を上げません。

これは、科学的事実。

今どき、そんなことを言ったら、医者として、笑われます~。血糖値を上げるのは、糖質だけなんです。

たんぱく質も脂肪も、血糖値にはまったく関係しません。

それなのに、そんなことが堂々と、書いてあるんだから、なんだかな~、と思っちゃいました。

ウソを書いても、和食は素晴らしい、としたいのか、よくわかりませんね、意図が。

和食の素晴らしを言うだったら、血糖値とか、そういう話とは別のところで語らないと。

溝口先生の講演の中で、典型的な和食 対 ステーキ(バターものせて)とサラダの写真を並べて、どっちが体に悪いか、というのをされていましたが、もちろん、体に悪いのは、和食のほうです。

和食のほうは、グルコーススパイクと言って、血糖値が急上昇・乱降下する可能性が出てきますが、ステーキとバターは、なりません。

糖質制限のことは、ここでも散々書いていますが、もっと詳しく知りたい方は、江部先生や溝口先生のご本を読まれてください。

わかりやすく書いてあります。

世界遺産に、和食が認定されたのは、「体にいいから」という理由ではないのでは。。。?

昔ならがの玄米と野菜と植物性蛋白質のモノって、すごい体に悪いわけではありませんが、野菜の種類や調理の仕方によったら、糖尿病の方は、完全にアウトです。

白米はもっとアウトです。

糖質は、贅沢な嗜好品ですから。

今、健康な方は、糖質制限をきちきちにやらなくても、ちょっと知識をもっておいたら?とは思いますが、どこまで実践されるかは、個人の価値観ですが、糖尿病の方は、ホントに主治医の先生と、糖質制限を相談されたほうがいいと思いますよ。

だって、糖質を摂ったら、糖尿病は悪化するんだから、まずは、糖質を減らす、というのが、一番大事なんじゃないのかな?と、糖尿病専門医ではない、素人の私から見ても、そう思っちゃいますけどね。

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医療, 学会で得た知識