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  • 院長
    柴 亜伊子
  • 京都四条 あいこ皮フ科クリニック

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トーニングの悲劇

今日は、終わってから、前のクリニックに掃除機をかけに行って来ました。

台車に、ダイソンの掃除機とモップをのせて、四条通りを歩いて行くのです。約200メートルほど。。

ちょっと楽しい。。

今日もたくさんお花や観葉植物をいただき、みなさん本当にありがとうございます。

移転を機に、さらにいっそう精進いたします。!!

さて、肝斑治療として、「レーザートーニング」って、名前聞かれたことがありますか?

一時期、「肝斑の救世主!」「肝斑に唯一あてていいレーザー」など、企業側も購入したクリニックも、わりと誇大広告気味で宣伝されたりしました。

その宣伝に飛びついた、ロクでもないたくさんのクリニックが、大金を使って、雑誌やネットに、宣伝をバンバンしたおかげで、大勢の人が認知するようになり、またそれに乗っかる悪徳クリニックもたくさん出ました。

もちろん、ちゃんとされているドクターも大勢いるはずなんですが、どう考えても、いい加減にやっているクリニックが多いらしく、被害者が続出し、葛西先生が、「肝斑にレーザートーニングは禁忌!」とまで問題提起され、警告を出されました。

 一方、学会では、学会で肝斑のレーザートーニングについて講演をされる先生方は大体決まっているわけですが(それだけ肝斑でデーター等を整理して、発表するというのは、ものすごく大変な作業なので、そうそういらっしゃいません)、ちょっと前から、レーザートーニングの副作用についても議論されるようになり、トーニングが登場した時のようにはいかず、「肝斑治療の第一選択」からはかなりはずれ、「最後の選択」となるくらいの勢いにトーンダウン。。。

もちろん、スキンケアの徹底、トラネキサム酸などの内服を含めたプレトリートメント(レーザーをあてる2~3か月前から飲むこと。飲むだけではありませんが)が必須です。

そして、昔よりもレーザーの出力がかなり下げられ、パワーダウンするように、となりました。

「脱色素斑」と言って、水玉みたいに色が抜けてしまう、ということが続出したわけです。

ちゃんとされているクリニックであっても、多少の水玉抜けはあって、もちろんひどいものではありませんが、生じてしまってました。

逆に、ちゃんと診ておられるから、小さな(目立たない)脱色素斑に気づかれた、とも言えます。

(悪質なところの脱色素斑は、えげつなく目立ちますから。。。)

ま、主観の問題ですが。。。。

一部のドクターで、プレトリートメントをやらずに、いきなりされるドクターもいらっしゃいます。

こういう場合、学会が言っていることを守らず、逆のことをするわけですから、わかってやっているのであれば、かなり勇気のいる行為です。

こういう先生方は、信念を持って、敢えてされていて、設定などやり方も、もちろんオリジナルだし、単純に、学会で推奨されているやり方とは違うことも多いので、これはこれで、アリなわけです。

ちゃんと説明も事前にされるし、いいことだけ言って、だまし討ちみたいなことは普通ならされないでしょうし、ご自分なりのデーターなどを元に、やっておられるわけです。

そのドクターの信念でされていて、しかも患者さんが満足されているのであれば、結果オーライで、いいわけです。

はっきり言いますけど、こういう「いい」クリニックは、ものすごく少ない、と念頭においてください。

一時多かった他院でトーニングして悪化した患者さんが、ちょっと減っていたので、落ち着いたのかと思っていましたが、最近また増えてきたような。。。

遠方から来られる方もいらっしゃいますが、大体決まっています。

自分の身は自分で守らないと!!

。。。。また寝ていました。。。すんごい眠いので、今日はこれで失礼します。おやすみなさい。。

カテゴリ:

医療