何をもって、「ひどい」というかにもよりますが。。。
美容クリニックで、何か治療を受けて、受ける前よりもひどくなった場合、どうしたらいいのか、元通りに戻るのか、いろいろ悩みだしたらキリがないくらい、たくさんの後悔と悔しさなどなど、焦る気持ちもどんどん湧いてくると思います。
真実がどうあれ、もし「ひどくなった」と思うのなら、まずは処置をしたクリニックにちゃんと聞きましょう。
医学的にどうなのか。「ひどくなった」のか、当たり前の反応なのか、あるいは、元々あったのか。
その時の、クリニック側の対応はどうですか?
ちゃんと説明がされて、悪化だった場合、仕方のないことでしたか?事前に聞いていた内容でしたか?
場合によったら、それが落ち着くまで、クリニックのほうで無料で何かをしてくれることもあるでしょうし、なにか対応があったりするかもしれません。
どうなったのか、処置の内容にもよります。
でも、なんか適当にあしらわれているという対応を受けたこともあるでしょう。
この「適当に」というのも、主観の問題ではあるんですが、どんなにちゃんと対応したとしても、患者さんの思っていたことと違った場合全てを、「適当に」と思われても、それも医療者側は困ったりもするわけですが。。
まずは、それは、「悪化」ですか?ホントに?
よくある副作用なのか、とても珍しいことなのか、それとも治療の過程で必要な、普通に出る症状なのか。普通に出る症状を患者さんが「悪化」と思っていることも。
よくあるのが、
①医者は説明したけど、患者さんが聞いていない(理解していないという意味です)
説明の中で、副作用の話はすっかり忘れていて、文句を言っているパターン
→ これは、もう患者さん側に責任があるので、文句を言っても仕方ないです。美容医療を過信して、やればいい、やりさえすればよくなる!みたいな考え方を、ちょっと改めたほうがいいです。
理解ができない人は、美容医療をやったらダメです。
それでもやりたいなら、そりゃもう、そこにおまかせで、文句を言ったら、ダメですよ。
医療は万能ではないですし、合う合わないもあります。同じ反応でも強く出ることもあれば、あまり出ないこともあります。
絶対大丈夫、なんてうまい話はないのです。
②その副作用の説明がすごく軽すぎた、あるいは、医者側と患者さん側で、重さ軽さに相違があった場合
→ これは難しい問題ですね。。
価値観がそれぞれ人によって違いますから。。
やる側の医者は、当たり前のことで、もっとひどい状態も見ているから、これくらいの副作用、と軽く思ってしまっていて、おそらく悪気はないから、その先生は、ずっとそういう説明なんだと思います。きっと。処置内容によっても違うんでしょうけど。
患者さん側は、やっぱりやりたいし、良くなったことしか考えていなかったり、副作用を聞いても自分には関係ないと思っていたりすることも多いです。
なので、余計に、何かあった時のショックは大きいわけで、難しい問題なんですが。。
誰も悪化することにお金を払っているわけではないですが、絶対安全という保障はないんです。
だからと言って、副作用を軽く言われたら困ると思いますが、何をもって軽いというのか、難しいです。。
そういう意味で、自分と同じような感覚かな、と思えるドクターの治療を受けたほうがいいのはいいと思います。
副作用が軽い場合、効果もマイルドならそりゃそうですが、効果もすごくあるのに、副作用が軽いなんて、ありえないでしょう、普通。
結構な効果がある治療を受けようとしているのに、副作用を軽く言われたら、ちょっと受けるのを待ったほうがいいです。
ホントに、他のクリニックでも、そういう説明がされているのか、何軒か回ってから、ネットでも「○○ 副作用」とか調べて、最初のところと同じような内容だったら、とりあえずは、受けてもいいのかもしれません。自己責任ですけどね。
③やった処置とは関係ないことが、たままた起こった。あるいは、元々あったが気づいていなかった。
→ これもよくあるパターンです。
患者さんも決して悪気があるわけではないんですが、何かあったからこそ、注意して顔を見るようににあって、前からあったのに、まるで今回初めて出てきたかのように言われることって、結構あります。
なので、学会では、美容医療初心者のセミナーや教科書の心得的なところには、必ず、施術前に、ビフォーアフターの写真を撮るように指導されています。
もちろん、なにかあった時に、元の状態に近づくようにする必要があるので、患者さんのためでもあるんですが、医療者側を守るためでもあるんです。
④何も説明を受けていない。後から言われた。
⑤騙されたというくらい、過大に効果を誇張され、副作用は全くないと言われた。いいことしか言われていない。
③④⑤について、詳しくは次回に。
長くなったので、ここで切らせていただきます。