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    柴 亜伊子
  • 京都四条 あいこ皮フ科クリニック

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ジェイメックのセミナーに行って来ました

化粧品に話が途中ですが、ちょっとセミナーの話に。。。

ちなみに、クリニック専用化粧品やちゃんとしたドクターが開発された化粧品の中には、良質な抗酸化剤が入っていて、皮膚の奥まで成分が浸透しているのを確認されている化粧品があります。いわゆる化学薬品(オーガニック好きの人からしたら、何をもって科学薬品と呼んでいるのかよくわかりませんが)というか、人工的な成分です。

何かの花や葉っぱから直接絞って出した成分ではありません。

その話は、また今度。

さて、昨日から東京に移動して、今日はジェイメックの「リフティング&タイトニング シンポジウム」に行って来ました。

ジェイメックというのは、業界最大の企業で、レーザー機器等の販売・取扱い代理店・化粧品販売(自社製品・海外製品)・ホームケア機器販売・クリニック経営のためのいろいろな物を取り扱っている会社です。

取扱っているレーザー機器は、業界1です。(代理店もされているので)

幅広くお仕事されています。

うちの移転の際にも、お花をいただき、誠にありがとうございます。

企業主催のセミナーというのは、まあ言ってみれば自社製品の宣伝を兼ねているので、ヘビーユーザーである、一流どころのドクターに講演をお願いしての勉強会です。

ジェイメックで「リフティング&タイトニング」と言えば、サーマクールとウルセラが今の代表で、多分それが中心の話なんだろうな~、と思い、うちにはどちらもないので、聞きに行くかどうかちょっと迷いましたが、ウルセラに興味があったのと、今回のセミナーの座長は、新橋武先生、講演されるのは、加王文祥先生・石川浩一先生・宮田成章先生・藤本幸弘先生ときたら、やはり聞きに行かねば!と申し込みました。

春は学会シーズンで、夏に美容皮膚科学会があり、秋はセミナーの季節となります。

学会主催でなくても、企業セミナーであっても、新しい情報がまとまって聴けるのは、とてもありがたいことなので、できる限り参加したいものです。

新しく出た治療法や薬の話のこともありますし、医療機器を使ってみて、新しくわかったことがテーマのこともありますし、来年の学会まで待っていたら、情報に偏りができますから、秋~冬のセミナーは大切なんですね~。

サーマクールは、初期の1代目とその後のと私も使ったことがありますし、自分にもやったことがあります。

開業時に、キュテラのゼオ(タイタン・ジェネシス・ライムライトなどがのっている機械です)は絶対に欲しかったので、タイタンがあるのに、サーマクールも買うというのは、普通の一開業医ではあまりしません。

同じお金を出すなら、全然違う機械をいれます。

タイタンとサーマクールと、似てるようで全然違うわけですが、この辺は、ドクターの好みがかなり出ますし、両方欲しくても、現実的に難しいこともあります。

今日みたいに、サーマクールの話をまとめて聴くのは、ものすごい久しぶりですね~。もう10年くらいでした?何年経ちましたっけ?サーマ出たのって。

さて、ウルセラです

顔にしろ、アゴや首にしろ、タルミの原因というのは、皮膚だけの問題ではないんですが、脂肪や筋膜・筋肉などもあります。複数が合わさっていることも。

アゴ下のタルミって、今年の美容皮膚科学会でも発表したんですが、いわゆる「二重アゴ」と呼ばれるものです。

顔のタルミ治療にもウルセラはとてもいい機械だと思いますが、アゴ下にもいいだろうな~、と思っていました。

タルミ治療の場合、どの部分(どの深さ)が弛んでいて、どうしたらいいのか、という原因の見極めをすることが、まずとても大事ですが、見極めをしても、治療ができないとおもしろくないですよね、患者さんも。

ウルセラでできるタルミ治療というのは、SMASという筋膜の部分をターゲットにしているんですが、顔をガンガンにウルセラするのは、私は、フェイスリフトも専門でやる形成外科医でないとやったらダメ!と思っていました。(かなり危ないと思っているので)

実際、今も思っています。

なので、私は形成外科医ではないので、ウルセラを将来買ったとしても、ガンガンに顔にあてるのは、やらないだろうな~と、今の時点では思っています。

なんでも副作用がありますから、うまいことばかり言ってくるクリニックでやったら、ダメです。

パワーをさげれば、副作用も軽くなるでしょうけど、肝心の効果が悪くなってしまっては、元も子もないわけです。

他院で、ウルセラを受けたけど効かなかった、という方が時々来られますが、はあ?という場所を部分うちされえいて、照射するのはその場所でいいの?(その弛みを改善するのに)ということもあり。。。あ~あ~。ということも多いです。

広範囲あてると、お金がかかりますから、患者さん側の都合で、小さい範囲だけあててもらった、ということはあるでしょうけど、そこだけあてても効かないのでは。。?とウルセラを持っていない私ですら予想できるのに、実際ウルセラをやっているドクターがわかっていないはずはなく、そういう説明もすることなく、お金を巻き上げて施術をしているという。。。

(医療機器は、その機械の原理というか、どうして効くのか、ということを理解していないと、照射方法の工夫というのができません。あと、経験も大事です。経過をずっと見ていく、というのも。

メーカーが言うままに、適当にあてりゃーいいってものでもありません。)

患者さんからしたら、「一番強いウルセラをやったのに、効かない」と思ってしまうんでしょうけど、照射方法の工夫と、事前の効果の予想の説明がないから、そういう単純な発想になってしまうんでしょうね。

ちゃんと、「それでは効きませんよ。効いたらラッキーですよ」と、説明があったら、患者さんも、もっと広範囲やるか、止めておくか選べたのに、と思います。

患者さんが、リスクも含めて理解された上で、治療を受けるのはいいと思いますが、クリニックは選ばなきゃ。

基本、効果の高い治療というのは、リスク・ダウンタイムなども大変だったり、痛ったり、等々。程度の差はあれ、仕方ない場合が多いです。

軽~いウルセラ(というのがあるのかどうか知りませんが)で、効果が出ればいいんでしょうけどね。

ドクターによって、やり方が全然違いますから、機械が同じなら効果も同じ、ではありません。ウルセラに限らず。なんでもそうです。

アゴ下の脂肪を減らして、二重アゴの改善、というのは、トゥルースカルプのアゴ下用のスタンプはとてもいいんですが、皮膚もちょっと引き締めてくれている感じもして、軽くする分、伸びてしまった皮膚も元気になりますね。

でも、50代半ば以降になると、脂肪だけの問題ではなく、でもその部分の脂肪を減らすことはとても大事です。でも、脂肪だけではダメなんですよね。他の部分も弛んでくるんです。

どこまでやるのかは、患者さんの価値観ですが。

年がいけばいくほど、大変です。

アラフィフくらいまでだったら、二重アゴは、そこまでひどいことは少ないでしょうけど。

今日のセミナーで、いろんな使い方がわかったので、良かったです~。

学会だと、企業主催のセミナーは、いろんな企業が同時開催だったりして、聴けない(他のところで聴くから)ことも多いので、こういうセミナーはいいですね。

ウルセラね~、あったらいいな、と思いますけど、痛いのはね。。。私痛いのキライ。

(痛さも、照射の設定で工夫できるようです。)ダウンタイムとね。あと、コストですね

患者さんが結構な金額を払うことになりますね。。。

こういうセミナーに行くと、その機械が欲しくなるところが困りますね。

(まんまと企業の思うツボですが)

でも、他にもたくさん欲しい機械はあって、ふ~む、という感じですね。

これ1台でなんでも万能の効く!という機械はないので、どこまで望むのか、で、いくつか治療目的に合わせて揃えないといけませんが、そうそう何台も揃えられませんから、なるべく多くの方ができる需要の多い機械から、でしょうね。

もう眠いので、寝ます。途中で意味不明なところがあったかもしれません。お許しください。

カテゴリ:

化粧品, 医療, 学会で得た知識