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    柴 亜伊子
  • 京都四条 あいこ皮フ科クリニック

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女性の年のとり方②

すみません、昨日また書いている途中で寝てしまいました。。

美容医療が以前よりもかなり市民権を得てきたと言っても、全部の女性の半分はまだ超えていませんよね。そりゃ、そうだ。

エステや化粧品の認知度に比べたら、以前よりは知っていただいているとは言え、まだまだです。

なので、多くの女性が、普通に年をとっていって、シワのタルミもシミもなんでも年相応に出てくるわけです。

(スキンケアによって、多少(かなり、の時もありますが)の差は出てきます。)

でも、一般の50代の女性がテレビの番組に出ても、普通の方であれば、「イタイな~」「キツイな~」とはあまり思いませんよね。

(時々きつい方、出ていらっしゃいますが。。)

じゃあ、どうして、タレントさんや女優さんなどの場合(一部の素人さんも)に、「イタイ」「キツイ」と思うのか?

やっぱり、メイクと髪型と服装ですかね?

年をとれば、誰でもシワもシミもなんでも出てきます。

シミはある程度、メイクで隠せますが、シワやタルミと言った、形や凹凸は、そうそう隠せません。

そういう意味では、老化は平等ですよね。メイクのうまい下手には関係ないわけです。

年相応のメイクをしていたら、マダムに見えたり、「オバサン」に見えたり、様々ですが、イタくもキツくもないですよね。

やっぱり、若作りメイクと服装が、余計にイタイタシイ。。。

つい、昔と同じ格好をしてしまうですよね。

どこで切り替えていいのかわからないってヤツです。

そういう意味で、40歳くらいを過ぎたら、ある程度コンサバな恰好をしているほうが、無難ですよね。あまり流行を追いすぎないと言いますか。。。

流行を追っていく場合は、年をとっても、それを着こなすパワーとセンスがものすごく要求されますから、そこに客観性も、なんて、そうそう誰でも簡単にできるわけないような気がしますが。。

この辺は、30代と40代で、なんとなく大きな一つの壁があるような気がします。

40代と50代の間にも、なんとなく。

(人によったら、その辺の境界があいまいな方もいらっしゃいます)

美容医療をあまりやらない場合は、若い恰好には、普通の人以上に細心の注意が必要でしょう。

これが美容医療をやるとなると、どこまでのことをするのかにもよりますが、ちょっと(人によったら、かなり)見た目の老化が遅れるので、年代の差による壁を動かせる気がします。

いわゆる年齢不詳の方々ですね。

「年齢不詳」

いい意味でも悪い意味でも使われますが、できればいい意味で使われたいものです。

「不詳」と言いつつ、理想は、3~5歳くらい若く見えるくらいでしょうか。

もっと若く見せることも可能は可能でしょうけど、これまた、「イタイ」美容医療にならないように、「自然さ」を追求して、なおかつ5~10歳以上若く見せるなら、お金も時間も(もちろん知性と教養も)かなり必要です。

やってもらうドクターのセンスも大事なので、そういうクリニックを選ぶ判断力というか、美のセンスが同じドクター(あるいは、自分に合わせてくれる)を選ぶ判断力というか、そこも大事ですよね。

まあ、この「自然さ」ということ自体が、かなり価値観でのずれがあるわけなので、かなり幅の広い話になりますか。。

最近、テレビを観ていると、若い方でも、不自然なほっぺたパンパンマンやボトックスしてるんじゃ。。。という、どんな時もシワが寄りません、というタレントさんが増えてきて、一体何が綺麗でなにがおかしいのか、わからなくなってきました。

そのうち、テレビに出ている多くの人が、やり過ぎ美容医療、みたいなことになれば、日本中(世界中?)の美の基準が変わった、ということになってしまうのかな、と思います。

時代が変われば、流行りの顔も変わり、美の基準も変わります。

平安時代の美女が今の世の中では美女にはならないだろうな、というのと同じですよね。。

でも、やり過ぎの人ばかり出てくると、反対勢力というか、「そんなの、イヤ!」という、ホントのナチュラル系も台頭してくると踏んでいるんですが。。。

いずれ、2大勢力となるんでしょうか。。やり過ぎ派も市民権を得て、「普通」になるんでしょうね。

ただ、テレビや雑誌で観ても、一見、「ちょっとはっきりしているくらい」という場合、生で見ると、かなりはっきりしていて、画面や誌面上、「かなりはっきり」していたら、生は、迫力があり過ぎることがあります。

実物とテレビなどは違うんですよね。

テレビや雑誌を観ていると、そんなに女性が年をとるのは難しいのかな。。と悲しくなりますね。

哀愁が漂います。。。

世間ではそうなんでしょうか。。

うちの40~50代以上の患者さんは、みなさん、いい感じですよ。ヘアもメイクも服装も。

いつも私は、参考にさせていただいています。

こんな風に年をとっていきたいな、という憧れの先輩女性の方が大勢いらっしゃいます。

院内では、そこまで、年をとるのが難しいとは思わないんですが、タレントさん方と一般人を比べること自体、違うんでしょうか。。

タレントさんは、特に10~20代の頃から出ていた方は、その頃とどうしても比べられてしまいますから、どうしても、「老けたな」と思われてしまうから、可哀そうですね。

昔の映像なんか出されたりして。。

嫌な人もいるだろうな~、と思います。いくらわかっていて、芸能界に入ったと言っても。

で、ついつい昔のイメージのまま、ということで、同じようなヘアメイクや恰好になってしまうんでしょうか。。

イメージチェンジって、自分だけの好き嫌いでできないところが、芸能人のツライところですね。

まあ、美容医療のエイジングのケア系は、整形とは違いますから、ちょっとしただけでは、ちょっと若くキレイになったんじゃない?というくらいで、全然違う!とはならないんですけどね、と思います。

どこまでやるか、ですが、ボトックスもちょっとする分には、とてもいいんですよ。

シワをきつく見せずに、柔らかく見せることも可能ですし、深い部分だけ浅くして、全部消すんじゃなくて、ちょっと残しておくわけです。

ヒアルロン酸などの注入系も、パンパンにするんじゃなくて、ちょっとだけ補充、程度にしておけば、とてもいいです。

光・レーザー・RFで、不自然になるようなことはないと思うんですけど~。

手術は、何をどうやるのかで全然話が変わるので、ここでは割愛させていただきます。

自分の顔に、ボトックスはなんとか打てるとして、難しいのは、ヒアルなどの注入系です。

自分の顔に大量に入れるわけではないし、私の好みから言って、ほんのちょっとだけ補充したいんですが、これがまあ、大変です。。

鏡を見ながら、ワキをしめて、腕を固定して(動かないように)、逆手で注入するから、微量な調整というのがなかなかできません。もちろん角度も(入れる深さに多いに関わります)。

この部分に、ちょっとだけ入れたら、いいだろうな~という場所はあるんですが、微量で済まなかった時のことを考えると、ま、今はこのままでもいいか、とやらないわけです。

(かなりメンドクサイせいもあります)

入れている時に、欲が出て、もうちょっと、もうちょっと、となって、気づいたら、顔がパンパンでした、なだらかなキレイなラインになったけど、顔は大きくなりました、となったら、それはそれでイヤなので。。

微量なら試してもいいかな、と思うんですが、逆手で、その調整ができるかどうか。。

患者さんだったら、大丈夫ですけどね。

ホントに、ちょっとした差で変わりますものね。

老化に逆らうのではなく、うまく年をとる、ちょっと老化が遅くなったように見せる、というのが、美容医療の目的だと私はおもいます。

カテゴリ:

エイジング, 医療