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    柴 亜伊子
  • 京都四条 あいこ皮フ科クリニック

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レチノール戦争

今日は、って、日付が変わってしまい、昨日の話です。

土曜日、クリニックが終わってから、リッツカールトン大阪で開催されたナビジョンのセミナーに行って来ました。

今回は、11月1日(4日からでした、クリニックに入るのは、5日になります)から発売になる、ナビジョンDRシリーズのレチノール美容液の発表会でした。

レチノールは、市販の化粧品からクリニック専用のものまで、様々に販売されていますが、実は、中身は、レチノールと言っても、調べてみると、全然違ったりします。

まず、種類が違ったり、濃度が違ったり、安定したものを使っているかどうか、容器の問題などなど。

今回は、なんせDRシリーズですから、本物です。

純粋レチノールが、かなり入っています。しかも医薬部外品ですから、厚労省のお墨付きと申しますか、(カネボウの白斑はさておき)、厳しいチェック基準がいろいろありますから、かなりのデーターを揃えて、資生堂が自信を持って、今回DRシリーズとして、出してきました。

いつもセミナーの後に、懇親会と言って、立食パーティがあるんですが、仏滅で結婚式がなかったので、ホテルが張り切ってくれたのか、岩城製薬・資生堂が張り切ったのかはわかりませんが、いつもより、お料理も気合が入っていて、量もたくさんありました(何度も新しいのを持ってこられてました)。参加人数が多かったせいかもしれませんが、今回は気合、入ってんな~、とお料理を見て、資生堂側の本気具合を確認しましたね。(って、これは私の独断と偏見ですから、実際は、料理と化粧品は何にも関係ないと思います。)

さて、レチノールですが、うちで今扱っている、純粋レチノールは、ブログにもよく登場するドクターオバジの新しいシリーズ、「ZO スキンヘルスケア」のものです。

こちらのシリーズは、レチノール製品の種類がいろいろ選べるので、その中から、私が使ってみたい、うちの患者さんに使ってほしい、ぜひおススメしたいものだけを仕入れています。

レチノイド反応が私は困るので、うちの患者さんでも、私はやってみたい!という方がもしいらっしゃれば、取り寄せますが。。。濃い~い分は、入れていません、今のところ。。

ZOシリーズがあるから、資生堂のを入れるとなると、かぶるな~、と思って、

(被った商品というのは、患者さんに勧めるにしても、違いがはっきりしていないと、使い分けが私も患者さんもできないし、下手すると、どっちが在庫を抱えることにもなるので、同じような商品は、その辺を良く考えて仕入れています)

資生堂と岩城製薬には申し訳ないけど、リッツに行って、お土産(いつも資生堂パーラーのお菓子を参加者全員にくださるのです。そして、発表分の現品をテスターとしてもくださいます)もらって、タダメシいただくだけだわ、ついでにレチノールのおさらい、させてもらいますわ、とスタッフの研修も兼ねて、行ったんです。

IMG_20141026_002054809.jpg 今回のおみやの、資生堂パーラーの、チョコクランチ ハローウィンバージョン カボチャの粉がチョコクランチの中に入っていて、とってもおいしい♡

夜中なのに、3個も食べてしまいました。。。

これがね!良かったんです!

(お菓子じゃないですよ、セミナーのことです)

最初に、資生堂の研究員の方から、いろいろなデーターが解説があって、商品説明がありました。

話を聴いていて、これ、日本人にいいかも、というのが、率直な感想です。

その辺は、やはり資生堂で、日本人が日本人(主に女性)のために作った化粧品(医薬部外品)なので、痒いところい手が届くと申しましょうか、おおっ!かなりいいんちゃう?!ちょっと使ってみたいわ~、と思って聴いてました。

全部の発表の後に、懇親会場でゴハンも食べずに、研究員の方にいろいろ気になっていたことを全部お聞きました。

ナビジョンの発表研究会は何度も行っていて、毎回テーマは違うし、発表される研究員の方も違うわけですが、資生堂の研究員の方はみなさん、いつも私の疑問に的確に答えてくださり、おおっと!やはりそうですか!ということもあれば、おおっ!そうなんですね!ととても勉強になることも多く、資生堂の研究員の方、好きだわ~。

まさに、研究大好き熱が伝わってきますし、誇りを持って、開発にあたっていらっしゃるし、良いモノを作る情熱が感じられます。

さすが、世界の資生堂研究所ですね。

開発したもの全てが、商業ベースに乗るわけではありませんし(コストなどの問題もあるので)、研究部門と営業部門で、考え方の違いなどもあるとは思いますが、この研究員の方々が、資生堂の底力でしょうか。素晴らしいですね。

(資生堂の回しものではありませんよ。

研究員の方々の姿勢と研究所にこれだけお金を回してくれる資生堂は、すごいな~といつも純粋に尊敬してしまいます。

だからといって、資生堂全部の商品を推奨しているわけではないですし、患者さんにも勧めるものもあれば、勧めないモノもあります。)

詳しいことは、今回ははしょりますが、ものすごく品質のいい、純粋レチノール商品です。

IMG_20141026_002155149.jpg レチノールは、2種類あります。

酸化しないように、レチノールの安定性を保つために、容器にものすごくこだわったそうで、この資生堂のこの商品のためだけに、わざわざ作ってもらったそうです。

確かに、さっき開封しましたが、よくできています。

なんちゃってレチノール商品も見習え!というか、なんちゃっては、やっぱり使ったらダメですね。。

なんちゃってレチノールではない、ドクターオバジのZOシリーズは、確かにこれも素晴らしいモノです。

化粧品(クリニック専用で、ドクターの診察が必ず必要ですが)で、ここまでの効果が出せるのか?!と、そりゃ、ハリウッドセレブも買うわな、という代物。

ドクターオバジの科学の技術を詰め込んだ商品です。

ただ、オバジ先生の考え方が、皮膚に油分をのせない(油分を使わない)という考え方で、よけいな脂があるから、毛穴は大きくなるし、目立つし、皮脂が酸化して過酸化脂質になって、皮膚に炎症を起こすし、と皮脂を取る立場です。

これは、これで正しいです。

皮膚を甘やかすのではなく(保湿クリームなどを塗るのではなく)、自分の皮膚が保湿因子がちゃんと出せるようにしていく、という考え方です。

ZOでも、一応、クリームと名の付くものはありますが、塗り心地は、一般のクリームとは全然違います。

一般の化粧品に慣れてしまっていると、これは、ものすごくスパルタである時もあり、ついていける方とついていけない方と、やはり分かれてきます。

誰にでも合う化粧品というのは、存在しませんから、エビーゼあり、オバジあり、ナビジョンあり、といろいろあって、患者さんも選択肢がいろいろあって、その時々に応じて選べて、楽しくもあります。

いろんなモノの中から、その時に自分に合うものを選べばいいんです。目的や肌の状況に合わせて。

さて、オバジのZOのレチノールですが、今、うちで扱っているモノで物足りなくなった時に、どうしよっかな~と思ってました。

濃い~いのに、行く勇気はないし。。。いや、やりたくなってくるのか、どうだろう、と思案していたところ、ナビジョンDR、いいかもしれません。

私の思うところの使い分けもできそうだし、なにより、使いやすいように工夫されています。

そこは、オバジと違って、保湿にもなるように、配慮もされています。アレンジもしやすいです。

オバジはオバジで、あれはもう、独立しているというか、完成しているものですから、コンセプトの違った商品を足せないわけではないですが、実際、患者さんによったら、足してもらっていますが、ちょっといろいろ使ってみたい時に、どうしようかな、と悩む時があります。

まあ、足せばいいんですけどね、それでどこまで効くのかな=と思う時もあります。

やっぱり、効きが悪くなるのかな、どうなんだろう。(コンセプトを変えているので)

そういう意味では、資生堂は、他社のものでも、一緒に使いやすいです。(モノによりますよ。使う場合は、ご相談ください)

ナビジョンが、完成していないわけではないんですが、足し算引き算しやすいというか、便利なんですよね。

さっき、顔を洗って、早速塗ってきました。

楽しみです~♪

早い方で、数日~1週間で、なにかしらの変化に気付くことがあるそうなので、ぷぷぷ。綺麗になれるかしらん。。

皆さんも楽しみにしていてくださいね。

クリニックでの施術もそれはそれでいいですが、ホームケアの幅が広がると、ある意味、楽ですよね。

最近、忙しくて、自分の顔にレーザーがあてられなかったんですが、結構持たせることができました。

前みたいに、もうせなアカンやんっ!と焦らなくて済みました。

ホームケアが充実しすぎちゃうと、レーザーとかの回数が減って、美容クリニックとしては、困るのかもしれませんが、ホームケアで助けてもらえると、美容医療の施術が、もっと効いてきて、持ちが良くなるというか、相乗効果というか、より良くなるので、いいですよね。

最低限のスキンケアは、まず基本ですが、スペシャルなことを家でしたい場合には、クリニック専売化粧品が一番ですね。

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化粧品, 医療