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  • 院長
    柴 亜伊子
  • 京都四条 あいこ皮フ科クリニック

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抗加齢美容医療学会に行って来ました

昨日、クリニックが終わってから、東京に移動して、抗加齢美容医療学会に行って来ました。

ちょっと疲れました。。お疲れモードかしらん。。

ホントは、横浜でも学会があって、毎年そちらは、月末だったのに、なぜか今年はぶつかってしまって、こちらを先申し込んでもいたので、こちらにやってきました。

どれもタメになるお話ばかりで、とても良かったです。

ランチョンセミナーには、漢方の講演があって、今、マイブーム(ブームだからと言って、消えていくわけではないと思いますが)が漢方なので、とても興味深かったです。

どこまで漢方に踏み入るのか、楽しみのようで、恐ろしいような。。(たぶん、はまると、ムチャクチャ奥深いので)、でも、もっと日常診療に、さらなる漢方を導入したいと思っています。

処置中に、患者さんとよくおしゃべりをするんですが、いろいろな体調不良が合ったりしたときに、全てが病気という病気ではないことも多く、西洋医学で処方できる薬は思い浮かばないとな、ということって、よくあります。

そういう時に、医療用のサプリメントをお勧めすることも多いですが、漢方も使います。

ただ、漢方は、症状やその方の体質などを聞いていっても、う~ん、何がいいんだろう、と思いうかばないこともありますし、たまたま、何かで目にした漢方が、「これ、○○さんに、ピッタリでは?!」とパッ!とひらめくこともあり、そのひらめいた漢方が、ドンピシャであたれば、私も患者さんもとても嬉しくて、こんないいものが世の中にあったなんて!と、まさにまさに、人生バラ色~♪ 変わってしまうこともあります。

ニキビ・ダイエット・婦人科のトラブル・冷え性・むくみなどなど。日常のちょっとした気になることから、結構日常生活に支障をきたしています、というレベルまで、対応できてしまうのが、漢方のスゴイところです。

最近は、よくシミに漢方を出すことがあります。

(自費です)

うちでは、肝斑の治療は、トラネキサム酸の内服もやりながら、ライムライトを特殊な設定にしてやっていくんですが(あとは、スキンケアと塗り薬とイオン導入も)、良くなって来たり、遠方の方だと、治療間隔をあけていきたいとなることがあります。

間隔が空くのは構わないんですが、その間、トラネキサム酸をどうするか。。

トラネキサム酸の内服については、1日量やどれくらい飲ますのかなどなど、ドクターによって、考え方はバラバラです。

(飲まさない、という選択肢を取られているドクターも、少数派ですがいらっしゃいます。

今は、飲むことを前提に話を進めます。)

トラネキサム酸を飲むと、肝斑が落ち着いていくことあり、単独ですごく効くという方がすごい多いわけではありませんが、やはり光をあてていく上で、内服は欠かせないと私は思っています。特に、最初。同時進行で構わないんですが、患者さんには、「肝斑を冬眠させるようなモノ」と説明しています。

冬眠している間に、そ~っと追い出していきます。(だから、時間がかかるし、きつい治療はしません。冬眠のクマを叩き起こしたら、エライ目に遭うでしょう?)

良くなったからと、急に内服を止めると、押さえていた肝斑が、わ~っと出てくる場合があって、コントロールができていれば出てこない場合ももちろんありますが、それは止めてみないとわかりません。

再発までの時間が短い方と、忘れていたころに、あら、出てきましたかね?これ?という方もいらっしゃいます。

それも経過をみないと、わかりません。

切ってしまえる方はいいんですが、切れない方、あるいは、切らないほうがいい方はどうするか?

切る時は、ゆっくり減らしましょう、とお伝えしていますが、処置をしないのに、薬だけ処方されに来られる方は、少数派で、2か月毎に処置を希望される方も多いですが、じゃあ、その間、薬をず~っと飲みますか?となってしまいます。

例えば、同じ6回するのに、2か月毎だと、1年間飲むことになります。

続けてやったら、半年でいいわけで、基礎疾患も特になく、健康な方で、副作用も出ていなかったら、年に1回血液検査をされて含む検診を受けていれば、いいとは思いますが、やっぱり私は、長期にはあまり続けたくはありません。状況にもよりますが。

特に、ライムライトを強くしていこうとしている時は、お守りのようにしっかり飲んでおいていただきます。

スキンケアがちゃんとできている方であれば、飲んだり飲まなかったりしても、コントロールがかなりいけていて、大丈夫なことのほうが多いですが、どんなシミを薄くしたいのかで、飲む期間も飲み方も変えるので、こればっかりは、何とも言えません。

お会いもしていないのに、トラネキサム酸を長期出す(飲んでおいてもらう)のも、すごく気になります。

(夏に帰省されるとか、ごくたまに、そういう出し方を信頼している方であれば(なにかあれば連絡をくださるとか)しています。一時的な期間限定なので。)

それで、漢方の併用を始めてみたら、なんか結構いいかも。

漢方だから、副作用がないわけではありません。漢方もあります。

それは薬にもよりますが、西洋医学の薬よりは扱いやすいです。

漢方さえ飲めば全てを解決してくれるわけではありませんが、かなり助けてくれる場合があるのも事実で、ホントに合えば、すごい威力が出ることもあるし、そこまでの威力が出なくても、体の他のところもバランスがよくなって、なんか調子がいい、ということが多いです。

私も、今2種類飲んでいて、その日の状態(状況と)で、どちらをメインで飲むのか決めています。

(私の場合は、2種類ちゃんと飲むなら、1日6回、なるべくおなかの空いている時を狙うと、6回飲めないことが多いので、その日のメインを選んでいます。)

漢方?え~、苦いんでしょ?あのニオイ、苦手。。。という方は、多分今まで合う漢方に巡り会わなかったからでは?私もそうでした。

普通に皮膚科をやっていた時に、すっごく効いている患者さんって、少数派で、西洋医学の薬のほうが圧倒的に多く、また自分で処方する時も、なかなか見つけてあげることもできなくて、あまり処方もしなくなり、漢方って、得体が知れない、という世界でした。

合う漢方って、絶対とは言いませんが、味は平気なことも多いです。

確かに苦いけど、全然飲めますよ、いやじゃないですよ、となります。

おいしいまではいかなくとも、口の中に残っていても、別にイヤじゃない、となると、飲む価値あるかも。(薬によります。味だけではもちろんないんですが)

肝斑全員の方が、西洋医学から切り替えられるわけではないでしょうけど、試してみたい方は、処置中にご相談ください。

ただし、シミの漢方追加は、うちでは自費です。

1週間分¥840くらいだったかな。4週間分で、¥3.240だったかなと。。

(処置中以外で、処方ご希望で診察・カウンセの時間を取るなら、カウンセ料¥10.800かかりますから、処置中にご相談ください。)

向き不向きもありますが、試してみるのは、とりあえずはいいかな、きっと、多分。

ま、とりあえずは、処置中にご相談を。

カテゴリ:

医療