久しぶりにスキンケア・化粧品の話。
初診の患者さんで、時々いらっしゃるのが、とても若いのに(20代前半、場合により20代後半まで)、いわゆる「高級化粧品」を使っていらっしゃるんです。
いわゆる、アンチエジングラインですね。
高機能であり、各メーカー一押しの高級ラインです。
もちろん、お値段も高いし、そのメーカーでのアンチエイジングラインの中心となるブランドだったりします。
23歳の若い御嬢さんが、クレドポーはいらんでしょう~。
今から、クレドポー使っていたら、50代になったら、どうします?使うモノ、もう資生堂にないですよ?
確かに、国産高級ブランドのメイクアップ化粧品って、日本人の肌色のことをよ~く研究していますから、発色は海外ブランドに負けるかもしれませんが、すごく日本人の肌を綺麗に見せてくれたり、やっぱり日本人同士、よくわかってくれているよね~、というくらい、良くできてたりしますから、色物系を買うのは、わかります。
でも、基礎化粧品はいらんでしょ。
ていうか、もとより、40代にも50代にも、市販の高機能・高級化粧品は、私は、一切勧めていないので、20代なんて、まだまだお肌ぴかぴかですから、ホントにいりません。
今、20代なのに、お肌がピカピカじゃない人は、何かが間違っているんだと思います。
例えば、顔中にひどいニキビがたくさんあるとか、アトピーとか湿疹皮膚炎がたくさん出きて、ずっと繰り返しているとか、そういう特殊な場合だったら、お肌が荒れて見える・実際荒れているのは、仕方ないですが、そこまでトラブルが起こっているわけではないのに、なんかどんどんお肌が綺麗じゃなくなってきている。。。というのは、スキンケアのやり方が間違っているとか、使ってる化粧品が合っていないとか。。。
(タバコや紫外線あたりまくりとかは、そりゃダメで当たり前でしょ、となるので、今は、ちょっと横に置いておいてください)
アンチエイジングの高級ラインにしろ、どんなラインもそうですが、ターゲットとする年齢層・客層というのが、企業側にはまあ普通あって、それに合わせて、市場調査なり、それなりのデーターを取るなり、なにかされています。
データーの裏付けがあって、それを元に商品開発していたり。。
服もそうでしょ。
若い子の服(10代用とか、20代用とか。ギャル用とか)を、いくら40代・50代でも入るから、(サイズが)着れるから、と着ていたら、イタくてイタくて、目も当てられませんよね。逆に、ますます老けて見えてしまう。。。
着れたとしても、体重は若い頃と変わっていなくても、体のラインが全然違うでしょう。
同じようで、全然違うんですよね。
化粧品も同じです。
40代・50代用として、作られた化粧品は、20代には重すぎたりします。
毛穴が詰まって、ニキビが出るとか。(毛嚢炎を起こすことも多いですね)
痒くなったりとか、いろいろです。
絶対合わない!とまではいいませんが、まあ、要らないです。要らないものを塗って、もし合わなかったら、値段が高かった分、凹みませんか?
私も学生時代、化粧品が好きで、高級化粧品を買って使っていた覚えがあります。
なんか、いいような気がしたんですよね。だから、気持ちがよくわかります。
でも、昔はね、今ほど、おかしな成分はいっていなかったんですよ。せいぜい、保湿たっぷり目くらい。。
今は、いろんな成分が良くも悪くも入っていますから、その分、トラブルも増えます。
例えば、服でも、年齢層を決めていない服って、ありますよね。
ハイブランドもそうですし、無印とかユニクロもそうかな?(企業側がでも実は、決めていたりして)商品にもよるとは思いますけど。
化粧品もそうです。
ただの保湿と日焼け止めであれば、特に年齢層を決めていない化粧品もあります。
若い子(20代までとしておきましょう)は、まずは、
①タバコはさっさと今のうちに止める。
②日焼け止め(高機能でなく、良質のモノ)を適宜使う・塗り直しする。
③自分にあった保湿をする。
④いらんことはしない(市販のあらゆるものに、過大な期待を抱かない!)
⑤バランスのいい食事を摂るように心がける。
⑥できれば、(あくまでできればですが)、規則正しい生活。というか、夜は早く寝ましょう。ちゃんとぐっすり寝ましょう。
そんなもんですかね。
それ以上のことが、家でしたかったら、クリニック用の化粧品とか特殊なものでないと、あまり意味がありません。。
化粧品専用の雑誌もそうですし、普通の女性誌もそうですが、最近、一部のメーカーが、アンチエジングラインを20代にまで使わせようと、宣伝を仕掛けていて、結構ひどいな。。と思うことも多いです。
もし、買いに行ったら、絶対に断らないしね、心の中で、「いらんのにな~」と思っていても、これこそ、絶対に言わない!(売り上げが減るから)
40代以上で、もう買っちゃった、アンチエジングライン化粧品て、捨てづらかったりするかもしれませんが、ホントに若い子は(誰でもですが)いりません。
そんなモノを買う時間やお金があったら、その分、他に回しましょう。
最低限のスキンケアって、ホントにお金はかかりませんよ。