プロフィール

  • 院長
    柴 亜伊子
  • 京都四条 あいこ皮フ科クリニック

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以前にもヘム鉄の摂取の仕方など、ちょっとブログに書いたと思いますが、患者さんから質問を受けましたので、書き直しておきます。

前に書いた時に、「ヘム鉄を飲むなら、血液検査をしてからのほうがいい」と書きましたね。過剰に摂ると、副作用が出て、危ないから、と。

基本的には、考え方は同じです。

ただ、前に書いた時(2014年9月)と今扱っているものと、メーカーが違います。

そして、この頃は、まだ栄養療法(オーソモレキュラー)は本格的にはやっていませんでしたので(溝口先生や栄養療法の本はいろいろ読んでおりましたが)、ちょっと勉強不足でした。すみません。

前にも書きましたが、ブログで書いている化粧品やサプリメント・医療や様々ことって、その時その時でアップグレードされますので、

(私も勉強したり、新しいデーターが出たり、いろいろ変わっていきます。

これはいいかも、と思って始めたけど、しばらくしたら、そこまででもなかったか、というモノもこともあります。

そういうモノは、もうあまりブログ内にも出て来なくなったり、うちでの取扱いを止めたりしています。

来られている患者さんで関係していらっしゃる方には、直接アップグレードしていますが、昔のブログだけ、ポンッと見た方は、その時点の話ですから、古いままだったりしますね。

なので、なんでも新しい情報から、お願いします。

食べ物屋さんの口コミでもそうでしょう。あんまり昔過ぎるのって、見ませんよね。

話を戻します。

さて、口から摂ったヘム鉄は、その時使われなかった過剰な分は、腸の粘膜の外側の細胞の中に取り込まれ、そのうち、外側の細胞がターンオーバーで剥がれる時に、一緒に剥がれて、ウンちゃんになって出ていってしまいます。

なので、心配は通常はいりません。

(持病も内服も何もない場合です)

ただ、市販のサプリメントなどは、何が入っているのか、責任も持てませんし、

(ホントに飲んでいいものかどうか、というところから話が始まります。)

医薬品の鉄剤も中身が違うため、1日飲む限度の量ももちろん決められています。

薬なので、用法用量は守らないといけません。

うちでの取扱いサプリメントは、なるべく天然のものを材料に使われていて、吸収率にもこだわって、作られています。

症状やデーターによったら、栄養療法(オーソモレキュラー)は、足りない場合、結構な量をいきますから、いらん添加物は少なく、しかも吸収率は良く、天然のものが使える場合はなるべく天然のもので、体に負担がなるべくないものを目指して作られたものです。

ただ、結構な量をいくことが多いです。

だって、医薬品ではないとはいえ、治療のために使うものですから。

血液検査をする時間がないとか、もう少し考えてから血液検査はしたい、料金の問題などがあって、鉄剤を飲んだほうがいいという方でも、検査もしていないのに、大量に飲ませることはありません。

(臨床症状で貧血と診断できるレベルであれば、飲ませるかもしれませんが)

通常量(前後)くらいであれば、症状に合わせて、お勧めしています。

検査を待っていたら、いつまでたっても、体調が悪化する一方とか、そういう場合は特に、先にちょっとでもいいので飲み始めていただいています。

でも、そのいわゆる通常量が、その人に足りているかどうか、というのは、また別の話です。

なので、血液検査です。

で、足りたのかどうかを確認するんです。

一生、その量でいくのか?という話にもなりますし、しかも大量に、となるので、飲み始めたら、1日量が少なくても、どこかの時点で血液検査をして確認しておきましょう、と申し上げています。

まあ、市販のもので、ここまで血液検査上の変化が出るのか、副作用はどうなのか、などなど、いろいろな無駄使いになることもあるので、「これは、ちゃんとしている」と確認した上でもないのに、市販のモノを買って飲むのは、勧めていません。

そんなお金があるなら、それこと、お肉やレバーを買って食べるお金に回してください。

→続く

→続く