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  • 院長
    柴 亜伊子
  • 京都四条 あいこ皮フ科クリニック

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情報をどこまで信じるのか①

情報の真偽の仕方と言いますか、真偽となると、何をもって真偽というのか、意見が分かれるところなので、とりあえず、こういう情報を真に受けるのは止めておきましょう、という私見ですね。

時々、初診の患者さんから、「情報があり過ぎて、何を信じていいのかわからない」とお聞きすることがあります。

通っていらっしゃる患者さんは、結構みなさん、巷の情報で気になっていることがあったら、私に聞かれるので、知っていることはお答えしますし、知らないことであれば、調べて分かった場合は、またお伝えしています。

その場でわからなかったら、こういうことを確認されては?とアドバイスをしています。

私の専門分野でなくても、当事者ではないから、冷静な目で見られるというか、別の角度から見た客観的な意見とか、迷った時に、人のアドバイスというのは、参考になったり、ヒントになることもあるので、いろんな人の意見を聞いてみる、というのもアリな方法です。

当事者の場合、心が弱っていると、つい、フラフラ~とあらぬ方向に行ってしまうこともありますし、「思い込み」や感情が入って、冷静に判断できないこともあります。

さて、そこまで思い詰めていなくても、これだけ、ネットで情報がありふれていると、確かに、もっともらしく書いてあることもとても多く、一見、何が正しいのか、間違っているのか、人によって違うのか、わからなくなりますね。

その中から、取捨選択しないといけません。

先に、ネットの情報からいきます。

一番簡単で、まず最初に確認しないといけないのは、「どこの誰が言っているのか」です。

今は、いろんなサイトがあって、一見、大勢の方の意見が書かれているような、あるいは、専門家っぽい人が運営しているような、あるいは業界関係者が裏情報として書いてあるような、業界で寄せられた情報を効率よくまとめました、みたいなサイトが、山ほどありますね。

普通、そのサイトの運営者というのがわかるはずです。

例えば、何か売っているサイトだったら、販売者がわかるようになっている、という感じで。

どこの誰が売っているのか、得体が知れないのに、買いますか?

道端で、知らない人が、超有名ブランドのバッグを格安で売っていて、「本物だよ」と言っていたら、「うそ~!こんな安いなんて!」と嬉々として、お得だっ!って買いますか?

買いませんよね~、普通の人は。偽物だと思いますよね。

なのに、どうして、ネットだと、どこの誰かすら、名前すら載っていない企業から、買いますかね。

情報も同じです。

TVや雑誌・本の場合、発行元なり、作者なり、出版社なり、どこの誰からの情報か、それを管理して、世に出したのは誰か、わかりますよね。

てきと~に、知らない人がニュースを報道しているわけではないですよね。いい加減な情報で、エライことになったら、少し前の朝日新聞みたいに、信用を失って大変なことになりますよね。

ネットの情報も同じです。

もっともらしく書いてあっても、それは誰が言っていますか?

特に、そのサイトで、何か商品やお店を紹介しているとなった場合、そこからお金をもらって、頼まれて、そのサイトが運営されていると、まず考えないと。

スポンサーがいるわけです。

そのサイトを運営するのに、サーバーなどの管理のお金も、もちろんHPを作るのにも、お金がかかっています。

いくら手作りだから、お金はかかっていないんです、となっても、手間暇はかかっているんです。

個人の趣味で作っていらっしゃる方もいらっしゃいますが、たくさんの商品やお店が、そこで紹介されていたら、なんでわざわざ自腹を切って、そんなサイトを運営するのか?

普通、しませんよね。

それは、運営そのものが商売だからです。

うちにも、毎日とまではいいませんが、しょっちゅう、そういうあやしい系の運営会社から、電話がかかってきます。

営業電話は、受付で断るように言っていますから、私に電話が繋がることはありません。

向こうからくる営業に、絶対に関わってはいけない、とまで、開業の時に、多くの先輩から聞かされました。

信頼している方からの紹介か、自分で探して、自分でコンタクトを取るなりするか。

頼んでもいないのに、やってくる営業というのは、まあ、関わりません。

話すとしたら、よほど名の知れた大手くらいでしょうか。(それでも、最近は、普通に宣伝の広告の話なので、受付で用件を聞いてもらっています。頼むことは、まあ、ないです。

うちは、宣伝広告費というのは、ほぼゼロ円です。「ほぼ」というのは、HPの管理に、お願いしている会社に、毎月¥5.400払っています。これを、宣伝広告費とするなら、毎月¥5.400かかっています。

以前に、初診の方何人かから、「うちにたどり着くのに、何軒もクリニックを回ってしまった、時間とお金のムダだった。知っていたら、もっと早く来れたのに。もっと宣伝してほしい。」と嬉しいお願いをされ、それで、経費にもなるんだったら、とサヴィに何度か載せました。(ロゴマークとクリニック名とHPアドレスだけのやつ)それくらいですね。

話を戻します。

美容医療のクリニック紹介サイトって、たくさんあると思いますが、いろんな治療法についても触れているサイトがあると思います。

その中には、ちらっと見たことがありますが、もっともらしく一見書いてありますが、(しかも自信たっぷりと)、医学的におかしいから、という間違った情報が普通に書いてあり、よくこんなこと、書くな~、と逆に感心してしまいます。

どう考えても医療関係者ではないんですが(もしそうだったら、この情報の偏りはなんだ?!とあきれます。意図的に、偏って、書いているなら、別ですが。。。)、

もっともらしく書いてあるので、患者さんや素人の人からしたら、わかりませんよね。

専門用語も適度に交えて、細かく(間違ったことや知ったかぶったことが)書いてありました。

そのサイトは、一体どこの誰が書いているのか、わかりません。

どこにも、サイト内に、そんなことは載っていません。

そういう中に、真の「正義の味方」はいると思いますよ。

でもね、そういうサイトって、絶対、スポンサーサイトがあるんです。

例えば、掲載のクリニックから、お金をもらって、「おすすめクリニック」みたいにして載っているんです。

これは、そういうサイト、ほぼ全部と言って、いいかもしれないくらい、業界関係者からしたら当たり前です。

払うお金の金額で、お勧め具合が変わるんですよ。

まあ、当たり前ですよね。

最初は、私も、あまりちゃんと見ていなかったし、スルーしていたんですが、ホントにろくでもないクリニックばっかり勧めているサイトをたまたま見つけて、あからさまやな。。。。と思いました。

ちょっと頭のいいサイトだと、お金をもらっているクリニックと、独自で調査されて、いいなと思ったクリニックと混ぜてあったり、これはわからないわ、と感心するサイトもあったりします。

何がいいのか、というのは、個人個人価値観が違うので、その辺は、主観の問題と言われたら、それはそうです。正しい・間違っている、と簡単に決められるものではないです。

前に、沢村一樹さんのドラマで、「ブラックプレジデント」という、社長さんのドラマありましたよね。そこでも、ネットの口コミサイトで、お金を払って、悪い口コミを消して、ホントのブラック企業を、「ここはいいです」とサイト内で勧めている(お金をもちろん企業からもらって)という題材の回がありました。

多分、ネット業界では、当たり前のことなんでしょう。

情報がお金になる時代ですから。

とりあえず、匿名の情報は、信じない!というのが、一番身を守る方法です。

自分で経験したこと、実際目の当りにしたこと、実際に見聞きしたこと、です。

いわゆる、「ウワサ話」は聞き流す。

私は、フェイスブックもツイッターもラインも、やり方(メリットとデメリット)がわからないのでやっていないんですが、フェイスブックが爆発的に流行っているのって、匿名ではなく、実名だから、この人のいう情報だったら、信用できる、という最大のメリットがあるから、と聞きました。

実名での情報提供ですね。

ある商品を売っている会社や関係者が、その商品を褒めるのは当たり前のことで、自社製品をけなす社員はいませんし、素晴らしいと思って、売ってくれないと、会社も困るわけです。

その会社の社員がフェイスブックで褒めていたら、みんな、その分、引いて、その商品価値を考えるでしょ?

ところが、日本では、海外ほど、フェイスブックの普及が悪いと、映画の番宣かなにかで聞いたことがあって(だいぶ前の話ですが)、どうしてか、というと、日本人は、匿名が好きだから、と。

国民性ってやつでしょうか。。

お笑い芸人さんですら、TVやラジオで、好きなことが言えない、ギャグでおもしろおかしく、世間を風刺したり、ネタにしたら、すぐにネットでたたかれる時代に、日本はなっちゃったんですよね。

芸能人・政治家など、自分の意見を言って、それが正しくても間違っていても、その人の意見を言うのは、構わないことだし、それに対して、聞いた人が、「間違っている」「正しい」と思ったり、意見するのも、いいことだと思いますが、よってたかって、煽るというか、たたく、というか、なんで?と思います。

反対意見を言うのももちろん自由ですが、じゃあ、その言う人も実名で言えば?と思います。

話がそれました。戻します。

あるモノがあったとして、それを勧めているのは、一体どこの誰なのか、それがやらせでない、とどうして思うんですか?

逆に、けなしているのは、どこの誰ですか?それが嫌がらせとは思わないですか

どちらも証拠はないですよね。当事者にしかわかりません。

だから、そういう意見は、「ひとつの意見」としてするのはいいと思いますが、それをそのまま信じてしまうと、やらせも嫌がらせもごちゃ混ぜで、そりゃ、情報過多になって、真実は見つからないです。

真実は、自分なりに、調べるなり(ネットだけでなく。ネットだけでも、その反対意見まで必ず調べるとか)、実際に、その商品なり情報を、実体験として、できることはないか(商品の場合は、最後には買って確かめるしかないのかもしれませんが)。

わかりやすい例で言うと、よくやらせやサクラで話題にのぼる、「食べログ」でしょうか。

私も、「食べログ」はみます。

でも、あくまで、参考程度です。

どんなに、素晴らしいお店でも、褒める人が多ければ多いほど、けなす人が出てきます。なにかにケチをつけたがるのか、その人には合わなかった、あるいは間が悪かった、たまたまダメな日だった、などなど、いろいろあるでしょう。

万人から絶対的に褒められる店というのは、存在しないと思います。

いい意見と悪い意見、両方混ざっているのを読みながら、自分で、感じて、「このお店には行ってみたい」「機会があれば」「ここはあまりよくなさそう」と、これまた自分で判断していますが、総合点が3.0以上あれば、とりあえず普通においしくて、あとは個人の好みじゃない?くらいには思っています。

3.0にいかなくても、いいお店というのはたくさんあって、例えば、常連さんが多いお店の場合は、誰も「食べログ」には書きません。

大勢の、お店のことを知らない人がたくさん来て、お店を荒らされても困るし、自分たちが入るスペースがなくなっても困るし、予約が全然取れない店なんかになってしまっては困るので。

かといって、潰れてしまっても困るわけですから、その辺はケースバイケースでしょうけど。。

時々、「どうして、こんないいお店の評価が低いのか?!」と、いきなり上げてしまう書き込みがありますが、常連さんからしたら、「いらんこと、しやがって!」ときっと思っているのでは?と思います。そっとしておいて、みたいな。

逆に、例えば、近場で、よくそのお店の前を通るけど、そんあ流行っているわけでもないし、それほどおいしいとも評判になったこともない店が、ものすご~く上位になっていた!という経験はありませんか?

私は、クリニックの場所柄、食べ物屋さんの開店当初からずっと前を通っていたことがよくありますが、毎日呼び込みしているのに、「予約がやっとれました!すごくよかったです!」と5点、4点と高得点の書き込みが続いたのを、何度も見てますし(じゃあ、なんで、毎日毎日呼び込みしてる?フリーペーパー紙には、安売りの広告が毎度のように載っていたり。。流行っているようには見えませんが。。。)、みなさんも、おかしいな、と思ったこと、ないですか?

そういう書き込みは、一体だれがしているのか、わかりません。だって、匿名だから。

誰が用意したサクラなのか、ステマなのか。

逆に、けなされている時も、やらせなのか、ライバル店の嫌がらせなのか、わかりませんよね。

「食べログ」も、ず~っと読んでいくと、はは~、と話半分くらい、お店によったら、全く信じないこともありますし、とても参考になることもありますし、そういうことがなんとなくわかってきます。

なので、ものすごくけなしている人がいても、ず=っと読んでいくと、「この人が合わないんだな。」「お店の人もイヤだったんらだろうな」と思うこともあります。

自分の直感で、あとは、行ってみて、確認するしかありません。

めったに、私は、食べ物屋さんではずすことはないんですが、ごくたまに、感が狂うことも。。そういう時は、いい社会勉強ですね。反面教師というか。。

そういうお店にめったにいかないので、逆に、笑けてしまいます。。今時、こんなお店あったんだ。。と。

情報はあてにならないよね、と繰り返して、勉強していくわけですよね。

化粧品も美容医療もそうです。

最初、とりあえず、自分で納得したのなら(納得していないのに、買ったり、やったらダメですよ)、あとは、やってみるしかありません。

(ただ、まとめ買いするとか、コースで買う、とかはなしです。

体験してから、ホントに良かったんだったら、それから、まとめて買いたいなら買えばいいと思います。

でも、人は変化しますし(お肌も)、考え方も変わりますから、なんでもまとめて買うっていうのは、よほどのお気に入りじゃないとやめておいたほうが。。。

「お得だから!」というだけで、とても気に入っているわけでもないのに、お金を出すのは止めましょう。

そんなのって、服のバーゲンとかで、もう山ほど経験されているでしょう?

「安かったから」けど、それほど欲しかったわけじゃない服って、あまり着ませんよね。なんでも同じです。)

じゃあ、結局、買わなきゃ、やらなきゃ、わからないわけで、そんなの、体もお金ももたないよ!

おっしゃる通りです。

だからこその、情報の取捨選択ですよね。

まずは、自分の気になった情報から、実名で、確認できる人の情報だけを残す。

実名ではなくて、でも大体のプロフィールはわかるんだけど、っていう場合もありますよね。

その人のブログなり、フェイスブックかツイッターかわかりませんけど、ずっとその人の言動とか見てきて、この人なら!と思うんだったら、いいんじゃないですか。

モデルや女優さんに憧れて、その人が紹介した服や化粧品が欲しくなる心理と同じでしょうけど、信じたい人の情報は、とりあえず残しましょう。

その好きな人・憧れている人と、ネットの中でも、TVや雑誌の中でも、一定の期間、ずっと見てきて、好きなんですよね。

それだったら、貴女の中で、その人は、ある意味、どこの誰かはわからなくても、全くの匿名ではないんですから、そういう人の情報は、残しておきましょう。

いっぱいになってきたので、今日はこの辺で。続きます。

でも、これで、情報過多から、ちょっと減らせられるんじゃないですか?どうですか?

(実名なら、信じていいのか、は、次回に。実名=信じていい、では、もちろんないです。)

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