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  • 院長
    柴 亜伊子
  • 京都四条 あいこ皮フ科クリニック

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皮膚は内臓の鏡です

「皮膚は内臓の鏡」とはよく言ったもので、栄養療法(オーソモレキュラー)を始めて、心の底から実感している今日この頃。

(「栄養療法」とすると、怪しいところでも言われていることがあって、それ、全然「栄養療法」じゃない、というものから、なんか、それ違うんだけどな~、というものまでいろいろあるため、患者さんがまた間違って、おかしなのに引っかかったらダメなので、「オーソモレキュラー」と追記していおきます。)

体の調子が悪いのに、肌だけ綺麗、なんて、あり得ません。

皮膚も体の一部ですから。

患者さんで、「急に肌が荒れた」とおっしゃる場合、まず体調がどうか、どうだったかお聞きします。

次に、肌に塗っている化粧品について、お聞きします。

体調が悪い時って、食欲がなかったり、胃腸の調子が悪かったりと、栄養が足りていません。

あるいは、ストレスが多かったとか、ハードなスケジュールだったとか、運動やり過ぎたとか、睡眠不足・夜更かしが続いたなど。

まあ、結局は栄養が足りないんですが。。

使える栄養には、量が決まっていて、その中で体はやりくりをしないといけません。

人間生きていく上で、どこから栄養を回すのかって、優先順位はバシッ!と決まっていますから、真っ先に切られるのは、皮膚であり、粘膜です。

だから、肌が荒れたり、口内炎ができたり、胃の粘膜が荒れて、胃が痛くなったり、するんだと思いますよ。

まあ、そうやって、体は、教えてくれているんですけどね。

「疲れているから、休めよ~」「ちゃんと食事しろよ~」「ちゃんと寝ろよ~」って、教えてくれているのに、それを無視すると、体の声もどんどん大きくなって、まだ気づかないの?!と、えげつない、「お知らせ」をされるからもしれません。。。

体のことって、皮膚とどこでどう繋がってくるのか、わかりません。

だって、同じ体ですもの~。

だからこそ、うちでは、体調のこと、今まで病気をしたことがあるのか、ケガや手術歴は?今、、飲んでいる薬や使っている薬はないのか?薬が必要かな、という方は、健康診断は受けているのか、も聞きます。

特に、40歳以上は、いろいろメンテナンスが必要なお年頃ですから、車検と同じですね、普通必ず聞きます。

若い人の場合は、会社の検診だとあまり大した検査はされていないことも多いですが、それでも確認します。

初診の方には、病気の既往と薬・サプリメントの使用の有無まで聞いています。

でないと、受診されても、お勧めの治療内容が全然変わったり、病名がわからない(知らない、という人もたまに。。。)とか、薬の名前がわからないとなると、何も治療もできませんから、せっかく遠方から来られても、一般的な話をして今日はおしまい、となってしまいますから、先に、電話でお聞きして、わからない場合は、わかるようにしてきてもらったり、薬やサプリも持参をお願いしています。

患者さんの中には、全然言わない人がいて、電話で、「なにもないです」と言っていて、当日問診票に、山ほど病気や飲んでいる薬・飲んでいた薬(つい最近まで)が書き込まれていたりすることがありす。

私のわかる病気や薬だったら、まだいいですが、よく知らない病気や、病名も書いていないのに、きつい薬がたくさん書いてあるとなると、調べたり、カウンセ時間を使っての本人に、これはなんですか?と一から確認することになるので、診察・カウンセ時間は短くなります。

ただでさえ、カウンセ時間は全然足りなくて、今の状態の説明と今後のスキンケアや今後の治療などどうしたらいいのか、などの説明を駆け足で言うわけですが、それでも駆け足なので時間が足りない中で、患者さんもいろいろ聞きたいことがあって、としていると、全然足りない中、病気や薬の確認を一からするって、そりゃ、話が途中で終わっても、そんなところまでメンドウ看きれません。

だって、言わないんだから。事前に確認しようもない。

初診の方には、1時間お取りしていますが、全然考え方の違う方の場合は、相手も私の話を聞きたいわけでもないし、一体何のために来たのかなと思うこともありますが、おそらくHPやブログも何も見ていなくて、他院の「美容医療=魔法みたいな、簡単にシンデレラにしてもらえる」と思ってこられた方だと、カウンセは決裂といいますか、私も治療を勧めないし、あちらも思っていたのと違う、となりますから、必要最低限のことだけ説明する形になります。

一応、そういうのは誇大広告で、現実は違うんですよ、と説明しますが、まあ、聞いちゃいない。説明されようが、スキンケアの重要性を言おうが、そういうことをしたくないから、誇大広告を信じているわけで、なら、どうしてそういうクリニックに行かずにうちに来たのか、確かに謎ではあるわけですが、一生懸命説明しても、ウザったそうにされれば、早く切り上げてあげるのも、こちらの役割ですね。

まあ、最近は、ここまで考え方の違う人は来ませんが。

まだ、問診票に書いてくれるのは、いいほうで、一番困るのが、「書かない」「言わない」です。

薬を出す可能性のある治療の場合は、必ず全員に聞いている、「健康診断は受けているか」で、受けていない方の場合は、年齢などにもよりますが、検診を受けて異常がないとわかってから、薬のいる治療はするか、うちで血液検査(同じするなら栄養解析でしょうけど)して、確認してから、薬を出すか、ですが。

(美容医療の場合です)

ここで、検診を受けたと言われた場合、いつ、どんな項目か確認します。

それで、 引っかかっていないか、必ず確認するんですが、引っかかっているのに、「何も異常はありません」という方が一番困ります。

問診票に、なにも書き込みがなくて、私も「なにもないんですね?」と確認するのを忘れていた場合、それであとから発覚したら、それは私にも責任がありますが

(書いていない患者さんが悪いと言えば一番悪いんですが、医療界において、患者さんは、「ウソをつく」(悪気がなくても)というのが、常識ですから、必ず確認を!

というの、何事につけ、習慣にしないといけないことです。

医者の中には、患者さんがせっかく書いてくれた問診票すら見てない医者もいて、だったら、書かすなよ、と思いますが、これは一番最悪です。こういうところにかかるのは止めておきましょう。)

わざわざ、確認しているのに、「何も異常はない」「なにも引っかかっていない」と言われたら、もうお手上げです。

時々あるのが、「顔のことじゃないから」(うちで顔を診る場合)言わない・書かない。→問診票を見れば、顔以外のことも書くのは当たり前だとわかるはず。

あと、よく黙っているのが、高血圧・高脂血症・糖尿病(疑い含む)・胃や大腸のポリープ・不妊治療です。

(ひどい時は、薬を飲んでいて、正常値だから、というのが、言わない理由です)

飲んでいる薬も書かない・言わないとか。。。

(市販薬のことが多いです。薬だという自覚がないんでしょう。

再診の方の場合、体調の変化や新しく薬を飲んでいないか聞いても、言わない、ということが、たまにあります。。)

こちらで薬を出す出さないに関わらず、美容医療をどこまでするのか、私はかなり気になります。

だって、体あっての、美肌ですから、他に負担をかけてまで、肌は綺麗になんかなりませんから、お金も時間も無駄です。ヘタすると、ホントに負担を体にかけただけ、となってしまいます。

胃腸になにかある方に、ビタミン剤は処方しますし、栄養療法(オーソモレキュラー)はしますが、いわゆる薬はあまり出しません。

胃腸が落ち着くなり、ひと段落してから、まあそれなら、それほど負担にならないかと判断してからです。

美容医療で、体を無視してまで、早く飲まないといけない薬なんて、ありません。

患者さんからしたら、「それが関係するとは思わなかった」というのが、最後にいきつく理由でしょうけど、「何もないですね?」と確認しているのに、「ないです」とウソをつくのは、「病識がない」「まだ何か隠しているかも」「今後もこういうことが起こるんじゃないのか」と思われても仕方ありませんよ。

ウソをついていて、悪気がなくても、最後の困ったり、損をするのは、患者さんであって、私ではありません。

「それだったら、こっちじゃなくて、あっちの治療のほうがよかったのに」「そういうことなら、こっちの治療を勧めたのに」「やらないほうがよかったのに」「先にこっちをやったほうがよかったのに」とならないために(お金と時間の無駄だから)、わざわざ時間をかけてお聞きしているわけで、一番肝心の患者さんが協力してくれない以上、私が思う、一番これが最適!の治療は提供できません。

場合によったら、肌よりも先に、体から治療をしないといけない場合もあるし、同時進行したほうがいい時もあるし、ケースバイケースです。

「あまり病院に行ったことがなくて、また行っても、そこまで聞かれたこともなくて、言わなきゃいけないとは知らなかった」という方も、たまにいます。

今まで、そういうことを言わずに、考えずに来てしまったのなら、「知らなかった」と言うのも仕方ないことなので、っていうか、どうしようもないので、これから気を付けていったらいいと思いますが、何度言っても、言わない人の場合は、美容医療はしません。スキンケアくらいですね。

自分の体のことですから、もうちょっと真剣に考えたほうが、お金も時間も有効に使えると思います。

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医療