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  • 院長
    柴 亜伊子
  • 京都四条 あいこ皮フ科クリニック

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先日栄養療法オーソモレキュラーご希望で来られた患者さんですが、ご自身でいろいろ調べられて、いろいろなクリニック(一般の内科などで、栄養療法オーソモレキュラーをしているところではありません)で、血液検査だけ定期的にされていました。

その結果を見て、ネットの、前回に書いた、なんかあやしそうなところのサプリを買って、飲んでおられました。

症状が改善しないため、うちに来られたわけですが。

いろいろとご自身で調べて、この方みたいに検査だけ、どこかで無理にやってもらって、市販のサプリを購入して飲む、という方は、結構いらっしゃるのかもしれませんね。

みなさんは、血液検査なんて、どこでやっても同じとおもっていらっしゃるかもしれませんが、医師によって検査の考え方は全く違うので、同じ内容で検査をされていることは、例え病気であっても、ちょっとずつ違うことがあります。

患者さんがよく言われるのが、「こないど血液検査したから、何も問題はないはずです」ということですが、一体何の病気で(目的ですね)、何を検査したのか、で話は全く変わってきますし、検査結果を見たら、最低限のことしか(最低限のこともないことも。。患者さんが、コピーを持ってくるのを忘れたのかな、と思うくらい、え、これだけ?ということもあります)。

ひどい方だと、1回の血液検査で、心臓腎臓肝臓脳、ガン、アレルギーに至るまで、全部検査されているとおもっていらっしゃる方もいて、そんなことをしてくれる病院はまずありません。

まあ、自費なら別でしょうけど。

自費で、これだけ全部やったらとしたら

(血液検査で、全てが問題ない、とわかるものではもちろんありません。血液検査上、問題がない、という程度です。検査をして、ある程度のことから、かなりのことまでわかることもありますが、CTやエコーやカメラ・レントゲンなどに替われるものではありません。それぞれの検査に、意味があります)

まあ、えげつないお金を、血液検査だけで取られると思いますよ。まあ、そら、金額聞いて、のけぞるくらい。。

自費でない場合、多分ほとんどがそうだと思いますが、まず病名や疑い病名に対して、保険で通そうと思ったら、通せる範囲というのがあります。

一般のクリニックや病院で、自費での血液検査に慣れているところもあれば、あまりしたくないところもあるでしょうし、様々です。

(自費の場合は、課税対象となりますから、ちょっとややこしいのです。)

保険でしてもらう場合、例えば、うちでやっている栄養解析の項目全部は通りません。どんな病気であったとしても。多分。。

通そうと思ったら、関係ない疑い病名を、たくさんつけないとダメで、やみくもに疑い病名をつけるのも、もちろんダメですし、どんな病気であっても保険すら通っていない項目も調べます。

普通の内科に行って、病気でもないのに、「血液検査をしてください」と健康診断の感覚でいっても、それが自費だとしても、たいていのところでは、最低限のことしか調べてくれないと思います。

たくさんの項目を調べることの必要性を感じていらっしゃらないから。

いわゆる、この項目に異常があったら、という代表的な分のみ、ちょっと調べて終わり、というパターンです。

まして、保険で検査してもらうとなると、病名をつけてやられるんだと思いますが、

だからと言って、なんでもかんでも検査して保険が通るわけではありません。

特に、大学病院とか公的な病院であれば、保険が通っていない検査も、病院が被ってでも調べる、ということが、病気によったらありますが、そうでなければ、保険請求というのは、昔に比べてすごく厳しくなっているので、たくさん検査して(しかも一度に)、保険切られたら、クリニックでその検査代を被ることになりますから、患者さんが病気でもないのに、「検査してくれ」と言われて検査して、被ることになったら、イヤですからね。最低限のちょっとしか調べていないと思います。

私は人間ドッグをほぼ毎年受けていますが、今年改めて見直したら、血液検査、

たったこれだけか?!とちょっとビックリしました。

こんな少ないんだ、と。

人間ドッグの基本(ガンのマーカーなどのオプションではなく)の血液検査は、まあ、異常かどうか(基準値からどれだけ逸脱するか)をひっかけるためのものですから、細かいことまで調べても大きく影響しない、ということもあるんでしょうけど、項目を増やせば増やすほど、クリニックの儲けが減りますからね、そりゃ、最低限しか調べませんよ。

会社の検診でもそうでしょう?たくさんの項目をやってくれる会社もあれば、最低限の(どこのラインが最低限なのかよくわかりませんが)項目しかやっていない会社も。実施すらしていない会社もありますよね。

だって、その費用は会社の持ちだしですから。

(ちなみにですが、栄養解析の料金は、うちのクリニック側には、ほとんど儲けはありません。採血する手技料すら多分ないかも。

自費の検査は、たくさん調べることもあって、患者さんの自己負担が高いので、ギリギリにしています。)

栄養療法オーソモレキュラーを勉強したり、実践している医師でないと、これらの検査の必要性や判断する基準というのは、絶対にわかりません。

だって、全ての医師は、そういうことを習ってきていないし、一般の教科書のどこにも載っていないんです。

だから、実践していないクリニックで、検査してほしいと頼んだところで、全然意味がないんです。

基準値に対する考え方も違うし、検査されたところで、「何も異常はない」と言われて、終わりです。

(異常があったら、病気に対しての疑いが出てくるので、また話は変わりますが)

かなり以前の話ですが、「ためしてガッテン!」でフェリチンの話が出たそうですね。

でも、栄養解析では、フェリチンだけ診ても、意味がありません。他のデーターと合わせて評価するので、どれか1個の数値だけでは、判断ができません。

数値だけ満たせばいい、というものでは全然ないんです。それぞれの兼ね合いと意味があります。

血液検査をどう解釈するか、という詳細は、ネット検索では出てこないでしょうし、

(仮にあっても、ひとつふたつ、数値が書いてあるだけで、それではなにもわかりません)

そういう本も、売られていないと思いますよ。

なので、一般の患者さんが、自分で勉強して、ひとりで実践する、というのは、まず無理です。

一般の方ができるのは、「オーソモレキュラー.jp」http://www.orthomolecular.jp/

でも紹介されていますが、溝口先生始め、栄養療法されている先生方の本を読んで、食事を実践するとか、もっと勉強したい方は、このHPに、公開講座というか一般の方用の講演会(全て入場無料です)載っていると思いますが、そういうのを聴きに行かれるとか。

まずは、食事です。

とても重要です。食事ありき、ですよ~。

溝口先生の書かれた一般書を、ほとんど全部読みましたが(あまり昔のは読んでいませんが)、とても勉強になりました。

今でも、時々読み返したり、ああ、そうだったか!と治療のヒントになることも満載です。

こんな情報が、2000円もせずに得られるわけですから、本って、スゴイですね~。

実際の栄養療法オーソモレキュラーの勉強は、私はかなりのお金を時間を割いて、勉強しています。資料を取り寄せたり、セミナーに行ったり、結構大変です。

学生時代勉強した生化学がベースではありますが、ホントにそれを一から勉強する、しかも人間の病態というか、体に実際あてはめて、臨床に活かす、といいますか、生化学って、こんななっていたんだ!という、衝撃ですね。

生化学を勉強されている方であれば、医師でなくても、その辺のことは理解されると思いますが、それを実際の人間の体にあてはめていかないといけないので、病気を含めた医療も勉強していないと、ついていけません。

ものすごい大変と言えば大変で、私もまだまだです。

ネット検索って、便利ですし、私もやりますが、タダの情報には限界があります。

また、そのタダの情報が正しいのかどうかまで、判断する必要があり、それに振り回されると、結局お金と時間のムダになります。

一般の方が実践できる栄養療法は、普段の食事、これにつきます。

検診などは、体のために行かれたらいいと思いますが、栄養療法オーソモレキュラーは、専門のクリニックに行かれてください。

そこで栄養解析をして、食事も改善して、サプリメントも飲んだほうがいいとなると思いますが、サプリに関しては、何度も言いますが、市販のサプリメントで、栄養療法オーソモレキュラーできるものは、なにひとつありません。

治療として耐えうるレベルのものはありません。

なので、ネットで検索して探しても、時間のムダどころか、またステマかやらせかサクラか、アフィりティエ(でしたっけ?)か、わけわからんサイトにたどりついて、ロクでもないサプリを買うところに誘導されるだけです。

医薬品のビタミン剤ですら、無理ですから。

私も、最初は、医薬品のビタミン剤で代わりに使えるものがないかといろいろ探してみましたが、全然ダメなことがすぐにわかりました。

ごく一部に、う~ん、飲んでもいいけど。。。というものもありますが、栄養療法オーソモレキュラーのサプリにはかなりません。

まずは、食事です。

それと、自覚ですね。

本はいろんな本があるので、何冊か読んでみてください。

料理をされる方もされない方も、料理に関係した本もあるので、それも読むと、具体的な食材(NGも含めて)が載っています。

かなり細かく載っているので、とても役立ちます。

よくあるのが、NG食材をいいと思って、結構摂っていらっしゃったり。。。

せっかくするなら、効率よくやたほうが良くないですか?

NG食材を食べたら絶対にダメ!ということはないですが、NGという自覚がないと、止めるきっかけもないし、止めないのです。自覚があれば、いつか必ず止められます。ムダな努力ではなく、結果に結びつく努力にしたいですね。

さて、問題のサプリ第2弾です。

私は全然知らなかったんですが、なんでもアメリカの多くの医師が(3割だったか4割だったか)患者さんに処方している(勧めているだったか)という触れ込みのサプリ。

それが、そこのHPに、そう書いてあります。

アメリカのサプリ事情を知らないので、私には真実がわかりません。

ただ、アメリカって、サプリ大国ですよね。

日本みたいな国民皆保険ではないので、歯にしても体にしても、予防医学の考え方がかなり発達していますよね。

でないと、本当の病気をして、バカ高い治療費を払うのは自分なので、予防医学を自分にやるのは、結局自分の総医療費が安くて済む、ということになるので、ドクターじゃなくても、多くの方がサプリには一生懸命かもしれませんね。

サプリに対する考え方は、日本とは全然違うのかもしれません。

でも、そのHPに書いてあるのを見て、ホントかな~?と思いました。

だって、そこのサプリ、誰でもHPから買えるんです。

アメリカで多くの医師が患者さんに処方するようなサプリが、どうして日本で、しかもネットで誰でも買えるねん?

そう思いません? そんななんでもいいのを、アメリカでは、医師が患者さんに勧めているのか?

普通に考えて、信じられませんけどね~。

先日、こちらのサプリをかなり勉強熱心に飲んでいらっしゃる方が栄養解析にいらっしゃいました。

それまで、ちゃんとそこのサイトを見たことがなかったので、まあ見たんですが。。。

なんか、よくわかりません。。。

患者さんが、誘導されて、バカ高いサプリを買わされるサイトにしか私には写りませんでしたが。。。

サプリのそれぞれの配合量や成分が書いてあるんですが、こちらもよくわからない。。

でも、私が勉強していることとは、全然違うのがわかります。

このサプリは、私は自分の患者さんには処方しようとも思わないし、タダでもらっても、自分でも飲まないです。

おかしなモノを飲むと、それを分解するのに、また栄養素を使って、マイナスになってしまうし、まして、中身なんて、配合どおりなんて、保障も一切ありません。

あやしいサイトで売っているものは、一切、信用しません。

なんかどういいのかわからんものが山ほど入っています。。

しかも、値段は結構していまして。。。一般の方が買うサプリにしては、高いです。

ヘタすると、栄養療法オーソモレキュラーで使うモノよりも高いモノもあります。

なんじゃ、こりゃ~っ?!

(松田優作風にお願いします。)

患者さんは、ネットで検索してたどり着いたようでした。。

一体、どこの誰が仕掛けているんだ、これ?

ステマ? アフィりティエ(でしたっけ?)?  やらせ?サクラ?

なんでも、こちらのサプリは、原材料などが書いてあって、情報が誰でも見れるようになっている、ということを、どこかの誰かが言っているらしく、栄養療法オーソモレキュラーのサプリは、一般の方が全情報を見れるようになっていない、とかなんとか。

それは、当たり前です。

だって、栄養療法オーソモレキュラーは、ネット販売もしていませんし、サプリと言えども、医療として治療に薬と同様に使うためのモノですから、私からしたら薬と同じです。

だって、それで病態改善を助けたりしますし、栄養失調が原因であれば、足りない栄養素を補うだけで治ったりするわけですが、その補充で使うものです。

誰でも買えるものを同じにされては困ります。

医薬品にしても、一般の方がネットで見れる情報と、医療関係者(特に医師)が見れる・知ることができる情報量は、全然違います。

医師専用の製薬会社に問い合わせする電話番号だってあります。

これは、差別でもなんでもなくて、医師としての知識(今まで学んできたことと経験なども踏まえて)をもった上で、判断してください、という意味も入っています。

与えられた情報をどう受け取るのかは、医師の自由ですが、最低限の知識を持って、解釈しろ、というのが条件です。

でないと、作用・副作用にしても、知識のないせいで、誤解して全然違うほうに釈されたら困りますから。

みなさんのされていらっしゃるお仕事でもそうでしょう。

専門性というかそれぞれの業種の特殊性というか、その業界なりの常識ってありますよね。

それがいいか悪いかは別として、業界の人はみんな知っている当たり前のことだけど、違う業界の人がいきなり聞いても、理解もしにくいだろうし、誤解されるかもな、っていうこと、ないですか?

それと同じです。

それなりの知識がないと、専門性の高い情報というのは、扱いが、ちと難しい。

そういう意味では、患者さんからしたら、信頼しているドクターから勧められた薬なり、サプリを使う、というのが一番いいと私は思います。

そこを調べる手間と知識を、その処方してくれる医師に任せるわけですから、自分は治療に専念できるわけです。でないと、キリがないですからね。

役割分担ですね。そうすることで、時間も短縮できます。

(だからこそ、医師選びって、とても大切です。)

患者さんの中には、全部知りたい!(医師と同じレベルまで?)という方もいらっしゃるでしょうけど、同じところまで知りたいなら、医師と同じだけ、その知識を得るのに時間をかけないと、それは無理では。。?

ポイントだけ言われたら、イヤってことですよね。

全部説明するなら、全部同じ時間はかかるでしょう。

患者さんの病状・今の現状の説明もして、治療の説明もして、処方される薬やサプリの説明もした上で、さらに、サプリの製造工程から材料から添加物まで、説明しろってことなら、一体、何時間、時間を割け、というんでしょう。

そこまで時間を割けというなら、医師の時間を拘束するわけですから、それ相応のカウンセリング料金もいただきますし、お一人でそれだけ時間を割くというのは、とうてい1日では無理なので、何回もに分けて、受診してもらわないと無理でしょう。それを、毎回されるおつもりですか?

まだうちであれば、ある程度の時間を割きますが、それでもそういうこと全部確認と説明を受けてからでないと、サプリは購入もしないし治療も受けません、というのであれば、いつまでたっても、何も進まないし、お一人にそれだけ時間を割くなら、次回受診までは一定期間を空けていただきます。

だって、そこまでの時間を割くことが早急にしないといけないことには、私には思えないので、他の急いでいる患者さん優先です。

ところは、ネットで買う・ドラッグストアで買うなどは、違います。

説明してくれる人が誰もいないわけですから、自分で確かめて、買ってもらうことが条件ですから、なので、情報を開示するのは、当たり前です。

買ってから、確認して、やっぱりいらないから返品します、って、なかなかメンドクサイし、消費者目線に立っていない売り方ですよね。

化粧品でも、パッケージに表示義務はありますが、ネット販売する際に、全成分表示をする義務はないそうです。

だって、そういう法律って、今ほどネットでの販売が主流になるとは思っていない時代に作られたものですから、時代に追いついていないわけです。

でも、だからって、ネットで売ってるクセに、表示も見れないなんて!

そんなメーカーからは、私はまず買いません。なんでもそうですが、企業としての姿勢を疑います。

誰でも買える、ということは、買う側への情報提供の義務があるわけで、そこがクリニック専用のモノや医薬品と、決定的に差があるわけです。

世界が違うというか、モノが違いすぎるというか。。

さて、その中身のよくわからない、アメリカの・・・という触れ込みのサプリを買った患者さんの買われたサプリメント、これがホントにちゃんとしていれば、患者さんのいろいろ困っている症状は、もうちょっと良くなっているんじゃないのかな。。。率直な疑問です。

で、実際、良くもならないので(そりゃそうだ)、うちに、ちゃんと栄養解析をしに来られたわけです。良かった、良かった~。

ちなみに、こちらのサプリメント、配合量なども?と首をかしげるような表示になっていて、昔調べてみたら、表示成分、ゼロ!だったそうです。。

(ちなみに、ヘム鉄のサプリだったそうです。。。)

いろいろなサプリ、わざわざお金を出して、第3者機関に調べてもらうと、表示内容はうそっぱちで、ごく微量に検出されたり、薄~くだけ、入っている、という、質の悪いサプリが、ものすご~く多いです。

化粧品も同じで、特に紫外線カットの強さを表す、SPFやPA値、信用できるメーカーがごくわずかでは。。。と思うことも多いです。

まあ、どの世界にも悪いヤツはいものですね。

配合量、ゼロって。。。

ちなみに、こちらの企業は厚労省だったか消費者庁だったか、どちらかから、勧告がなされたようです。あまりに悪質で。。。

そんなことは、そこのHP読んでも載っていないような気もしますが。。。

で、こちらのメーカーが、今回の抗加齢医学会にも出展していて、そのまま信じて、仕入れて患者さんに売っているクリニックやドクターもいるそうな。。。

あ=あ=。。。

信じる医者も悪いけど、一番困るのは患者さんですよね。結構なお金は取られるので。

機能性表示食品との続きと言いますか、以前に書いた、「情報をどこまで信じるか」シリーズとも結局被ってきます。

化粧品にしろ、サプリにしろ、ピンキリで、ちょっと冷静になって考えれば、何があやしくて、何があやしくないか、なんとな~く見えてきたり、もうピン!ときて、わかったりしますが、う~ん?みたいなものって、ありますよね。

そういうものも、世の中には山ほどあるので、その辺が、消費者からしたら、ますますややこしいことにもしているんでしょうね。

さて、今日は、その中でも、ドクターにも関わってくる話です。

クリニックで患者さんに処方されるというか、販売されているサプリって、どこのメーカーだと思います?

みなさんは、クリックで売られているんだから、なんか特別なもの・体に害がないもの・あるいは役立つもの・市販品よりもすごく良いモノ、くらいの感覚でいらっしゃいますよね。

私も、そう思います。

市販のモノより、良いモノでないと、わざわざクリニックで、診察まで受けて買う意味がないですよね。

ところが!

医師向(クリニックに)卸せるようになっているサプリメントって、あやしいものが山ほどあります。

ベンチャー企業もたくさんあるし、ちゃんとしたところに、わざとなのか、たまたまなのか、すごく名前を似せていたり

(これは、もう騙される医者が悪いと思いますが。。素人じゃないんだから。世間知らずにもほどがある。結局、そういう医者が質の悪いものを売って、それを買うのは患者さんですから、特に自費診療の場合は、ドクター選びもかなり重要になってきます。)

なんかもっともらしい名前をつけていたり、とあやしさてんこ盛りです。

医者の学会にもいろいろありまして、例えば、皮膚科学会や形成外科学会などの総会などの企業展示は、審査なり、信用調査?がどこまで入っているのか知りませんが、そうそうどこの企業でも、いきなり、あんた誰?みたいな業者があまりいないような気もします。。(気がしているだけ?)あまりにもおかしすぎる企業は入らせないというか。。。(違いましたかね?)

でも、かなり昔(最近はわかりませんが)、抗加齢医学会の学会になると、サプリ系の会社が山ほど増えます。

毎年出店している企業も増えてきたので、そういう意味では、なじむというか、また出してるわ、と慣れで、社名を知っているという会社もありますが、昔は、全然「?」みたいな会社が合って、学会の抄録だったかなにかに、「出展している企業全部が、学会推奨ではありません」みたいな文言が。。

なんじゃそりゃ?!と思いましたが、その辺は学会の規模や出展企業の数などによって違うのかもしれないし、わざわざ表示してくれているだけ、良心的な学会とも言えるのかも。

他の学会が、出展企業全部が、学会推奨?!と言われると、え~っ?!というところもあるはずでしょうから。

話を戻します。

さて、そのサプリ。

ビタミン剤にしても、いろんな成分にしても、一般の方と同じで、メーカーの口車に乗って、どんどん仕入れていては、在庫ばかり抱えることになるし、まして、そんなわけわからんものが効くわけがないので、買うほうもダメでしょ、となります。

なので、うちでは、医薬品で存在していたら、よほどのことがない限り(まあ、ないです)、サプリではなく、医薬品で摂る、医薬品にないサプリの場合は、エビデンス(効く証拠)が出ているものなど、信用ができるところのものじゃないと仕入れないし、患者さんにも売らない、としていました。

(正規ルートで買うのは、もちろん当たり前です。でないと、どんな偽物をつかませられるのか、わかりませんから。)

もともと、サプリメントは、医薬品のビタミン剤を含めて、大好きで、栄養療法オーソモレキュラーをする前から、かなり飲んでいましたが、どうしてもヘム鉄が医薬品でないので、どっかないかな~、と思っていたんですが、なかなか信用できるメーカーがなく、よく学会で企業展示したり、セミナーをしているメーカーから、ちょっとだけ入れて、様子を診ていました。

ここのメーカーは最初から、なんかあやしくてね~、学会でのセミナーも、ドクターよりも歯医者さんのほうが多くないか?みたいな感じで、取り扱っているサプリも、よくわからんモノが多く、なんか、ドラッグストアのあやしいサプリみたい。。。とあまりいい印象はなく、ヘム鉄だけちょっと仕入れて、他は一切仕入れませんでした。

資料も定期的に送ってくるんですが、う~ん?みたいな内容もあったり、学術的な話というよりは、営業のやり方だったり、経営だったり、サプリの売り方だったり、一体これはなんのセミナーやねん?と、なんかお金の話ばっかりで、患者さんの体のためというよりは、お金儲けしか興味ないのか?と思っちゃうくらい、う~ん。。でした。

溝口先生の本は、この時点でも読んでいたんですが、溝口先生のセミナーに行っても、本を読んでも、一体どこで、溝口先生の使っているサプリが卸せるのか、一体どこのサプリを使っているのかがよくわからなくて(そういう企業宣伝のようなことはされないので、なんでもいいのか?と思っちゃうくらい、企業名とか言われず、学術的な話だけで終わってしまっていたのです)、ずっと探しておりました。

そうこうしている間に、ヘム鉄を仕入れいてたメーカーから、とあるビタミン剤を作る際、量を間違えていました、と連絡が入りました。

(しかも、一桁!!幸い、ヘム鉄ではなく、うちには関係のない話でしたが)

これはホントに、この企業に関わったら、アカンわ~、とどこで買えばいいの~?!となった時に、偶然というか必然というか、「オーソモレキュラー.jp 」のHPにやっとたどり着き(以前に数回くらいは見てたんですが、気付きませんでした。。)

で、そちらに連絡をして、すぐに説明に来てくださって、早速契約して、今に至ります。

良かった、良かった~♪

最近知りましたが、なんとその前のサプリのメーカーは、ネットで、患者さんも買えるらしく(クリニックに来なくても)、なんじゃそりゃ~?!

ホントに効くものは、それなりの注意事項がありますから、ネットで誰でも、となると、大問題です。

患者さんは、便利~!と喜ばれるかもしれませんが、診察もなしに好きに買えるって、、それ、ホントに貴女の望んでいることですか?治りもしないのに?

なにかあったらどうする?!ってことです。

なんでそんな代物が、クリニック用なわけ。。?

まあ、それでもまだこのメーカーさんは、そういう学会に出展できるくらい、マシ、ということでしょうか。。

前のメーカーのと、今のオーソモレキュラーのとでは、雲泥の差と言いますか、かたや、ホントにただのサプリで、こちらは、うちでもカウンターで買おうと思えば、症状にもよりますが、診察なしで一応購入OK(診察カウンセは済んでいて、続けて飲む場合など)としていましたが、オーソモレキュラーのは違います。

こちらは、症状の改善という、治療として、そのサプリを使っているので、続きであっても、必ず診察が必要です。(と、うちではしています)

間違った飲み方(量とかタイミングとか)をしていたら、治療にならないし、食事がかなりの重要ポイントなので、食事も改善せずにサプリだけ飲んでも、お金と時間をいくら使うつもり?(1億使っても、食事はかなり重要です)となりますから、診察して、体調の変化や食事・サプリはどうですかと確認しています。

何をどれだけ使うのか、他の治療の補助なのかメインなのか、ドクターによって、考え方は様々なので、このうちが昔使っていたメーカーを使っているところももちろんあります。

まあ、うちとは考え方が全然違うんでしょう。

オーソモレキュラーのとは、中身も、ホントに違うので、うちでは使えません。

こういうことって、患者さんの場合、そりゃわかるわけないよ~!ってなりますよね。うん、うん。

だからこそ、医者選びって大事なんですよね~。

最近は、オーソモレキュラーで使うサプリのメーカーも、学会などでちょっとサプリの紹介をされるようになったので、良かったです~。

私のように、露頭に迷っているドクターもいるはず。

さて、同じような感じで、別のメーカーのサプリがあります。

それは時間がかかるので、また明日書きます。

大島椿さんから、うちの患者さんへどうぞ、と市販のドラッグストアやスーパーで売られている、最もメジャーな椿油(ロングセラー・ベストセラー)をいただきました。

大きなほうですよ~。

6月のキャンペーンで、使わせていただきます。

告知が遅くなり、申し訳ありません。

この椿油って、どこのスーパーでもどこのドラッグストアでも売っていますよね。

まさに、ロングセラー・ベストセラーです。

またこうやって書くと、大島椿以外の、「椿油っていいんでしょ?」と、隣に置いてある安物のほうを、勘違いして買っちゃう方や、市販の他のメーカーの椿油を買ったりと、あるいは高いんだけど、中身は全然違うものとか。。

「椿油」と一言で言っても、メーカーによって、作り方や原材料など全然違います。

また、口から入れる食用と皮膚に塗るものって、「良いモノ」って基準が全然違います。

髪の毛に塗るなら、まあまだいいですが、皮膚に塗る場合、「搾りたて」は勧めていません。

ところは、もし椿油を食用するのであれば(油の専門店では売っていますし、大島椿さんでも取扱いがあるらしい。詳細は知りませんが)、それはもちろん、エキストラバージンでしょう!!

皮膚と粘膜で、免疫の働き方も違いますから。

純石けん(石けん素地100%)と違って、どのメーカーでもいいですよ、というものではありません。

椿油は、一家にひとつあると、とても便利ですよね。

実際、このパッケージにはいろんな使い方が書いてあるので、皆さんも一度ご覧ください。

(なんでもそうですが、みなさんは、パッケージや中の説明書を読まなさすぎ。。。結構いいことやタメになることが書いてあることが案外あるんですよ。)

アトピコの椿油との使い分けが、一番節約できるかもしれません。

(アトピコのほうが高いから)

詳しくは、診察中、もしくは処置中にお聞きください。

サプリメントって、薬ではないので、扱いは食べ物と同じになりますから、本当は効果効能というのは、うたってはいけないんですが(特保は、またちょっと違いますが)、今年の4月から、「機能性表示食品」という項目といいますか、分類と言いますか、そういうものができます。

すっごい簡単に言うと、「これ食べたら(飲んだら)、こういう効果があります、こういう効果が期待できます」とメーカーが勝手に(?)言ってよくなりました。

ま、「勝手に」と言うと、語弊がありますが、そこは特保と違って、別のところがチェックはするんですが、まあ、言ったもん勝ちというか(一応、それなりのデーターは示さないといけませんが)、企業側の姿勢によると言いますか、かなりゆるくというか、企業を信じたのか、悪い企業を押し出したいたいのか、まあ、始まりました。

また詳しく書きますが、4月1日から申請が始まって、こういうお役所関係の書類というのは、約2か月くらいかかると言われているので、この6月からそろそろ販売かなと言われていました。

どうでしょう、そんな宣伝を見かけてきましたかね?

こういった情報は、消費者庁のHPから誰でも見れるように、情報公開がなされています。

http://www.caa.go.jp/foods/

あまりにも怪しい業者の誇大広告が増え、被害者も増えているので、そういう意味では、消費者側にたったわけですが、坂手にとられやしないか、便乗して誇大広告を混ぜてくる業者はいないか、誰がそこまで確かめるねん、という問題も残されていて、どうなるのかは、始まったばかりで誰もわかりません。

だからこその情報開示になっているんでしょうけど。

国民生活センターのHPは、以前にもご紹介しましたが、時々見ると面白いですよね。

あと、こちらも前に紹介した、

「「健康食品」の安全性有効性情報」https://hfnet.nih.go.jp/

こちらは、厚労省ではないですが、独立行政法人だったか、天下りと言われるやつかもしれませんが、私はこちらにメールアドレスを登録しているので、定期的に情報が送られてきます。

(ちなみに、誰でもアドレスは登録できます。医療関係者専用のサイトではありません。一般の国民のためのサイトです。)

サプリメントの有効性の証拠を探すのに、便利です。論文で効果を評価しているものしか、有効性を示すのに使われていなかったように思います。

消費者庁と似ていますが、こちらは、食品やサプリに特化していて、その証拠t記載されているので、

怪しい企業の誇大広告ばかり見ていないで、こういうサイトを見ましょう。

ちょっと冷静になるというか。。

すみません、続きはまた明日。

PCの調子もすごく悪いのと、ものすご=く眠くて、また日本語がむちゃくちゃになりそうなので、もう寝ます。。