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  • 院長
    柴 亜伊子
  • 京都四条 あいこ皮フ科クリニック

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日焼けをしないための間違った努力

先日、電車に乗ろうとした時のことですが、ホームで電車が来るのをみんな並んで待っていて、このお天気ですから、日差しもきつく、まぶしいのと暑いのとで、少しでも早く電車が来てほしいところですね。

そんな中、みんな並んでいるところに、日傘を差す女性が数人。。。

あれ、なんですかね。

うちの患者さんでやっていたら、即刻止めてくださいね。そんなの、意味ないですから。

そんな狭いところで、すぐ後ろに人もいるのに、危ないじゃないですか。

後ろの人のこと、全然考えていませんよね。自分の日焼けのことしか考えていない。。

日傘を差していた全員が、まず普通に紫外線を通す素材や色の日傘でした。

ちょっと日陰はできますが、紫外線カットには全然なっていません。

しかも日傘の差し方が、普通に雨傘を差すように差しているので、顔には紫外線が当たりまくりです。

日傘で紫外線をカットしたければ、柄を短く持って、顔のすぐそばに傘が来て、完全に顔が陰に入るようにしないと最低限意味ないです。

そしたら、まあ、前は何も見えません。すごく危ないので、歩けません。

で、そこまでしても、下からも横からも紫外線は跳ね返って、顔に当たるのです。

日傘で紫外線カットをかなりしてもらおうと思うなら、それなりの工夫も必要で、それでも足りません。

絶対に日焼け止を塗ることが必要なわけです。

重症のアトピーで合う日焼け止めが見つかっていない時などで、どうしても出かけないといけない、という時などは、日傘や帽子に頼るしか他どうしようもありまえせんが、もちろん日焼けはしてしまいますが、しないよりはマシなわけで、できることをするしかないですし、紫外線を浴びたらいけない病気の方であれば、そもそもそんな時間帯にあまり外に出ることもされませんし、外に出る場合は、暑くても、かなり完全防備で出かけないと、自分の皮膚や体調がどんどんひどくなるので、そういう恰好で出かけていらっしゃるはずです。

紫外線で皮膚癌になる病気の方は、全身黒ずくめでも、完全ではありません。普通の衣服では無理です。

 

で、並んでいるホームで日傘を差していた女性は、ノースリーブの

ワンピースや半そでは普通の格好で、せいぜい長い手袋をしているくらいで(もちろん、半そでとの間に隙間は空いている)、恰好からも日傘の選び方・差し方からも、病気の方にはまず見えませんね~。

 

ただの自分のため、でしょうね。。。

 

みなさん、顔つきというか目つきというか、ちょっとおかしい。。

皮膚もシワも多いし、遠目に見ても、肌は綺麗そうではないです。。

 

紫外線カットのやり方が間違っているんでしょうね。。おそらく、全てのスキンケアが間違っている可能性も高いんでしょうね。。

 

これまた別の時なんですけど、地下鉄でも地上に出るのがありますよね。

そういう地下鉄に乗っていた時、たまたま前に座っていた女性が、ずっと顔を両手で覆っていて、最初泣いているのかな?体調が悪いのかな?と思っていたら、地下鉄が地下に入った途端に、手で覆うのを止めてました。

あ~、紫外線からカットしているつもりだったのね。。。

 

黒のズボン。白黒のチェックのシャツ。黒の長手袋。

紫外線を気にし過ぎている女性に多い恰好ですかね。まあ、モノトーンを着ている女性って、日本は多いですけど。

 

やはり顔つきというか目つきというか、ちょっとおかしい。。

肌は白っぽくは見えましたけど、シワとタルミはひどかった。。。

きっと何か間違っているんだと思うんですけど。。

 

少しでも、若々しく、シミ・シワ・タルミなど光老化の少ない皮膚を維持しようと思ったら、確かに紫外線カットはとても大事です。

でも、紫外線というか太陽の光は光で、人間が生きていくために絶対に

必要で、特に、明るさ、ですね。

体内時計を守っていくのに、絶対に大事です。

朝起きたら、かならず朝日をたくさん浴びる!窓越しでも構いません。

この朝日を浴びるのに、日焼け止めを塗っておく必要はありません。

それくらいの日焼けは、はっきり言って、どうでもいいです。

カーテンは思いっきり開けましょう!

洗顔後は、すぐに日焼け止めを塗りましょうね。

 

昼間はなるべく明るいところで過ごす!

仕事で窓のない部屋で過ごさないといけない方は仕方ありませんが、自分で選べる方は、ちゃんとカーテンを開けて(レースのカーテンくらいはいいですが)、太陽の光で明るい部屋でなるべく過ごしてください。

日焼け止めの塗り直しは、環境とTPOに合わせて適宜お願いします。

 

夜はなるべく明るいところでは過ごさず、特に寝る直前は、暗くして、直前までのパソコン・テレビ・スマホなどのブルーライトは、脳を覚醒させるそうですから、それでもすぐに寝ちゃうから、という方はいいんでしょうけど、不眠なのでお悩みの方は、なるべく夜は使わないか、使うなら、ブルーライトカットのメガネをかけるなど工夫してくださいね。

 

夜寝る時は暗い方がいいですが、足元ライトくらいはいいですが、電気つけっぱとかは睡眠の質を落としますから、止めましょうね。

でも、窓から朝日がちょっと入るように、カーテンを少し開けておくと、朝起きやすいですよ。

 

体内時計にちゃんと働いてもらうというのは、当たり前なんですが、これが狂うと、かなり体はしんどいと思います。

 

シミの相談などで、紫外線カットの話をすると、あるいは、初診の方などで、紫外線が怖いから、ずっと遮光カーテンを引いて過ごしています、絶対に外には出ません、全身黒づくめ(もしくは変な紫外線恐怖宗教のようなおかしな恰好)などなど、行き過ぎる方が時々いらっしゃいます。

気にし過ぎるのも限度を超えているというか、止められないというか。。ご本人もどうしていいのかわからないのか。。

昔は、脅迫神経症というか、どこまでが病気なのか、どこまでが性格なのか、よくわからなかったんですが

(こういうことをされる方の多くが、本末転倒というか、やっていることが極端だったり、筋が通っていなかったり、?なことが多いです)

栄養療法を始めてから、こういう人って、栄養足りていないんだろうな、と思うようになりました。

恐らく栄養が足りていなくて、脳の細胞も酸欠で、いろんな調節する神経の多くがうまく働いていない。

制御するホルモンも、コントロールしているところも、うまく働いていない。

ちゃんと栄養が足りると、きっと今よりも、いろんなことが気にならなくなるはずです。

栄養が足りたら、皮膚もとても綺麗になりますから、おかしな紫外線カットをしなくても、十分大丈夫ということも理解できるようになるし、そんなくらいの紫外線には負けない皮膚になります。

 

日焼け止めを塗るにしろ、日傘や帽子の限界を知った上での利用にしろ、正しい努力を、どうせならしたいと思いませんか。

どうしても自分でわかっているけど、紫外線が怖くて仕方ない、という方は、ぜひ栄養療法をとりあえずしてみてください。

そういう方は、紫外線以外のこともたくさん気になっているはずでしょうから、きっといろんなことがいい方向に向かうと思います。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

カテゴリ:

スキンケア, 医療, 栄養・食事