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    柴 亜伊子
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市販のサプリメント②

昨日の続きですが、

うちでビタミンDのサプリメントを処方する際は、血液検査をするわけですが、もうすでにサプリを飲んでいて、2回目や3回目の血液検査をされる方は、すでに基準値を超えているので、検査会社のほうで、再検査がかかります。

これは、どの項目でもされているそうで、ビタミンDの検査はかなり特殊なので、普通の値でも結構時間がかかりますし、基準値超えの方は、倍、下手したらもっと時間がかかる場合があります。

なので、昨日の患者さんのビタミンDの結果がいつも以上に遅かった時点で、「ああ、基準値超えだな(高濃度)。。」と。

 

幸い、見かけ倒しのサプリだったので、患者さんの健康は守れていたわけですが、これが、ある程度の本物だったら、と思うと、ゾッとします。。

 

ビタミンDだけではありません。

他のビタミン剤にしたって、合成の安いものだと、もう何が入っているのかわかりませんから、裏の成分表の、量を見た、と言っても、アテにならないどころか、入っている添加物で肝臓に障害が起きた例は、報告されています。

 

以前に、資生堂の研究員の方とお話ししていた時に教えていただいたんですが、その時にヤフーニュースでも載っていたそうですね。

母親の8%「乳幼児にサプリ」=3割が製品詳細知らず-厚労省研究班

http://www.jiji.com/jc/zc?k=201505/2015052400074&g=soc

 

もういい年した大人が、調べずに、いろんなサプリを飲んだり、おかしな化粧品を使ったりと、もうそれは自己責任ですから、ご本人の問題です。

化粧品と違って、サプリは、害もなかったけど効果もなかった、お金のムダだった、というレベルならいいんですが、体に入ってしまったものは取り出せないので、合成の質の悪いモノや添加物の山ほど入ったものが、肝臓は余分に働くわ、その時に栄養を余計に使うわけですから、いいことなしなので、いくらご本人の問題と言っても、止めていただきたいわけですが。。。

 

でも、子供が親から飲まされる分には、子供に拒否はできませんから、安易に情報に飛びつくのではなく、止めてあげてほしいです。

サプリよりも、まず食事ですから、食事を頑張ってあげてほしいです。

サプリは二の次で、成分とか添加物とか、どうしていいかとか、理解していないなら、子供には飲ませない!

 

子供は、年齢にもよりますが、大人と違って、腸・肝臓・腎臓、あらゆるモノがまだ成長段階で、免疫力もそうですし、解毒する力などの処理する力も全然足りていないわけです。

食べ物や飲み物であっても、同じモノを食べるのは、まだダメとか、量の問題もあります。

 

それでも、国産の食べ物・飲み物で、いわゆる常識の範囲内での食事で、すぐに健康被害は普通出ないので、やる順番は、まず食事の改善です。

 

でも、サプリとなると、食事ではとうてい摂れない量がほとんどのモノに入っているわけですから、いくら「健康食品」と言っても、裏の注意事項はちゃんと見ないといけません。

例え、国産のサプリであっても。

 

国産の、いわゆる大手の場合、誰でも知っているような、ドラッグストアに行ったら、どこでも買えるような、そういうサプリは、安全をかなり重視されているので、摂取過剰にはなかなかならないようにはしてあると思います。

(どうせ、多めに入れたところで、全部吸収していませんし、まして、工場で完成した商品で、量の確認をしていないモノがほとんどなので、完成品は、表示通りには入っていないことがほとんどです。)

でも、商品によったら、添加物ばかりムチャクチャ多い、質の悪いモノも多いのも事実ですから、あんまり安いモノは飲まないほうがマシと思いますが、表示を無視して勝手に、「多めがいい」とたくさん飲んだ場合に健康被害が出ても、これをメーカーの責任としたら、メーカーもたまんないと思います。

 

一番怖いのが、ネットで買うとか、怪しい広告で買う場合でしょうか。

広告は、新聞広告だったから、有名な雑誌だったから、安心な企業、というわけでもないと思いますよ。

薬事法すれすれの広告が山ほどあって、あまり規制を厳しくしたら、スポンサーがなくなってしまいますから、違法でない限りは、新聞や雑誌も載せざるを得ないと思います。

自分で確認する、という作業が、何にでも必要です。

まだ、新聞や有名雑誌の場合は、大勢の人の目に触れますから、まだマシからもしれません。

でも、ネット広告って、店舗もないわ、返品には応じないわ(返品可能で売っているくせに、電話が繋がらない・たらいまわしなど)、一体、どこにある会社で、売っているのは誰ですか?というところからは、買わない、少なくとも、安全が確認できるまで。

 

だって、買わなきゃいけないものではないでしょう。しかも、数あるメーカーの中から、どうしてそこを選ぶんでしょう?

安かったから? ポイントがつくから?

何が入っているのかもわからないのに?

 

化粧品もサプリもそうだと思いますけど、こういうマイナーなところの表示って、そんな小さな会社がどうやって調べているんだろう、といつも不思議に思います。

ちゃんと第3者機関に、お金を出して依頼しているわけですか?

ちょっと信用できないな~。

そんなことをすると経費がかかりますよね。

てきと~に作って、成分表示は、どっかのパクって、そのままコピペしていてもわかりませんよね。

あるいは、作る時に、どっかの表示を基本にして、でもちゃんと作るとお金がかかるから、お金がかかりそうなところは、はしょってなんちゃってで、マネしているだけとか。

 

そんなことを言い出すと、もうそりゃなにもかも自分で調べないとわからない、となりますが、いちいちそんなことをしてられないですよね。

普通に考えて、有名な大手メーカーで、そんな詐欺みたいなことをやって、発覚しようもんなら、エライことになるわけですから、下手したら倒産に追い込まれるわけで、まあ、あんまりやらないだろう、やっていないだろう、という消去法ですね。

 

もう何を飲んでいいのかわからないー!っとなった方は、とりあえず、サプリ飲むのは止めておきましょう。

自分で確認できないなら、誰かに確認してもらうかですが。。そんなに、それが飲み続けたいなら、ですが。。

 

それよりも、その予算を、食費に回してください。

動物性蛋白質を増やすと、食費はかかってしまいますし、なるべく添加物のないものを、となると、また余計にかかります。

でも、長~い目でみたら、体にはとてもいいと思います。

どこまでやるかですが。。

 

 

カテゴリ:

サプリメント, 医療