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    柴 亜伊子
  • 京都四条 あいこ皮フ科クリニック

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抗加齢美容医療学会のセミナーに行って来ました

今日は、東京の東銀座で、抗加齢美容医療学会の秋のセミナーがあり、それに参加してきました。

ホントは、今日、栄養療法のセミナーもあったんですが、そちらも参加したかったんですが、そちらは、あとで勉強するとして、今回は美容医療のほうに。

ちなみに、昨日泊まったのは、「ミレニアム三井ガーデンホテル東京」でした。

外資のホテルから直前でこちらに変えました。

やっぱり、日本のホテル好きです~。

三井ガーデンホテルは、いろんなところで泊まっていますが、どこもはずれがありませんね。

どうしても、立地条件のいいところに建っていることが多いので、部屋は決して広いとは言えませんが、過ごしやすい工夫がところどころに施してあって、わかってる~!て感じです。

見た目、オシャレなだけで、過ごしにくいホテル、しかも中途半端に高い、というのが、私は一番苦手かも。。

こちらのホテル、正解でした!

朝ごはんも、結構凝っていて、丁寧に作ってあるのがわかります。

おいしそうなパンや朝粥やデザートまでありましたが、食べてないですが、見てるだけで楽しそうでした。

小松菜のスムージーがあって、バナナが入っていましたが(血糖値がすごく上がるはず。。)、ちょっとだけグラスに入れて、途中でちびちび飲みました。

おいしかったです。

 

さて、今日の学会は、野本先生の漢方の講演もあり、またこれがいつもながら大変勉強になりました。

以前に聴いた時には、私がまだ勉強していなかったんですが、日本の漢方と栄養療法で、考え方がとても良く似ていますね。

そう思って聴いていると、とてもさらによくわかりました。

人間も自然の一部として考えると、同じような考えに行きつくのかもしれませんね。

例えば、皮膚炎・湿疹などのアトピーにしても、皮膚だけを診て、ステロイドやプロトピックをすぐに塗るのではなくて(もちろん、必要な時もありますが)、一体体の中で何が起こっていて、皮膚がこんなことになっているのか、それを探っていかない限り、対処療法の薬漬けになってしまいます。

薬は確かに必要ですが、ずっと続けていい薬というのは、そうそうないので、副作用のことも考えて使わないといけません。

必要最低限に使いたいな~、と漢方を勉強した時、栄養療法を勉強した時、どっちの時も思いました。

つながりましたね~。

なので、栄養療法と漢方は、とても相性がいいです。

一緒に出していても、漢方を飲むのも忘れるくらい、体調が良くなる方もいらっしゃるし(私もそうです。でも、時々飲みます)、栄養療法だけでは(サプリをたくさん飲むのも、お金の問題もあって大変ですしね)改善に時間がかかる時など、漢方足しましょうか!と試してもらうことも多いです。

また、新しく使いたい漢方や、別の使い方が勉強になりました。

 

あと、副作用や医療事故といいますか、医療過誤といいますか、そういう内容の講演があったんですが、ヒアルロン酸を注射して、プチ豊胸するのって、フリーペーパー紙とか、あやしな広告で見たことないですか?

豊胸のプチ整形は、かなりの量を入れますし、顔のシワやタルミや鼻アゴに入れるのとは全然量もやり方も違うので、あれはどちらかというと、やはり外科だな、と思うので、私はやったことがありません。

豊胸のプチ整形は、格安チェーンクリニックなどが大々的に宣伝してますかね。

そういうクリニックじゃなくても、やっているところもあるんでしょうけど、やはりトラブルが多いです。

シリコンバッグだけでなく、ヒアルロン酸を入れちゃうと、乳がん検診のマンモグラフィーはしてもらえません。

また、しこりみたいに触ることも多く、石灰化することもあり、もうそうなったら、ガンかどうかの区別がつかなくなります。

(そうなったら、全て、生検と言って、切り取って調べるしか、ガンかどうか調べる方法は、おそらくないはずです。)

 

この、おっぱいのプチ整形で使われるのが、レスチレンで有名な、Q-Med社のマクロレーンという種類を使われていることが多いと思いますが、

なんと!

フランスでは、2011年に、豊胸にヒアルロン酸を使用するのは、禁止されたそうですね。

翌2012年、Q-Med社のほうでも、マクロレーンを、豊胸に使わないように、使用中止を発表しているそうです。

豊胸のプチ整形は、もともと患者さんにも勧めていなかったので(他院でやってみようと思うけど、どう思う?と相談されることも多かったんですが)、全然知りませんでしたっ!!

 

それなのに、いまだに、日本では、バンバン宣伝されて、当たり前のように使っているクリニックがある、とおっしゃってました。。

 

いくら個人輸入でも、代理店から連絡とか行っているんじゃないのかな、と思うんですけど。。

どうなんでしょう。。

うちは、取り扱っていないので、関係ないから連絡は来ないでしょうけど、仕入れいたクリニックには?

でも、代理店から連絡なくても、個人輸入して使うのも、医師個人の責任なので、代理店に責任があるわけではありませんから、あくまで仲介業者ですからね、個人輸入の。

在庫があるクリニックは、続けているのかもしれませんね。。

 

患者のみなさんは、誇大広告にひっかからないように、心の隙をつかれないように、あんな広告のような、キレイなおっぱいにはなりませんから。

一瞬くらいは、腫れるのでなるでしょうけど、どんどん吸収が始まりますから、ぼこぼこしてきます。しこりがあちこちに出てきて、見た目も触り心地も、「キレイなおっぱい」ではありません。

うまい言葉に騙されないように。。

鵜呑みにされませんように。

 

まだまだ副作用の話は続きます。

カテゴリ:

医療, 学会で得た知識