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  • 院長
    柴 亜伊子
  • 京都四条 あいこ皮フ科クリニック

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栄養療法を始めてから、栄養療法のみで来られる方が増えました。

その中には、いわゆる「自律神経失調症」と診断を受けておられる方が

いらっしゃいます。

(なんでも「更年期障害」と言われる方は、もっと多いですが。。。)

病院には行っていないけど、おそらくいろいろな病院を回っても、「異常なし」「気のせい」「年のせい」「更年期障害」「自律神経失調症」「うつ症状」などなどと診断と言うか、言われてしまうんだろうな~、という方も。

実際、こういう方もいらっしゃいます。

たまたま行った病院が専門ではなかったため、運が悪くと言うんでしょうか、実際は、栄養うんぬんではなく、本当の病気が隠れていることもあるでしょうけど、大した検査(血液検査さえも)もされていない方もいらっしゃいます。

 

うちで問診して、栄養解析はそれはそれでされたらいいんですが、この病気は調べておかないと!と私が気付いた分は、解析とは別に、ちゃんと受診するように申し上げています。

 

栄養が足りていないと、足りていないレベルにもよるんでしょうけど、またどの部分がひどく足りていないのかで、実際に患者さんの症状がどう出てくるのかも微妙に違うようです。

 

まず、栄養が足りていないと、酸素があらゆる細胞に運べなくて、脳も酸欠です。

酸欠の脳に、うまく体を運用してもらおうと思っても、そう簡単にはいきません。

また、いろんなホルモンや酵素を作るのも、口から食べた栄養ですから、酵素のサプリが流行っていますが、自分で作らないと意味がありません。

自分で作ってこその酵素です。

脳=神経、と思ってもらっていいんですが、神経が全てを動かしたり、感じるのも神経ですから、そういうことなんでもうまくはいきません。

脳=感情でもありますから、性格や情動を支配しているのも、口から摂った栄養によるところが大きいのかも。

特に、情動を支配しているのは、栄養がかなり関係しています。あるいは、栄養の摂り方といいますか。

栄養が足りないと、まず集中力がなくなります。

難しい本どころか、仕事などのちょっとした会議にもついていけなくなったり、本や資料を何度読んでも、頭にちっとも入っていきません。

そのうち、人とコミュニケーションも取りにくくなったり、自分の考えをまとめて相手に伝えることや、相手の言っていることをなかなか理解できなくなったり、と人間関係が難しくなります。

すぐに疲れたり、動きづらくなったり、仕事中はまだなんとかなっていたのに、そのうち、仕事にも支障が出て、働き続けるのが不可能になったり。。。

かといって、結婚や家庭に逃げ込んでも、家族が一緒に心配してくれているうちはいいですが、家族もいい加減疲れてきてしまったら、自分ひとりでは、ますます疎外感を感じてしまったり、ひどくなると、周りはそんなことはないのに、被害者意識が強くなったり。。。

そうなってしまうと、ますます人間関係が大変ですよね。

まあ、ストレスに負けやすいと言いますか。。

 

本来、人間の体というのは、ある程度のストレスには、ちゃんと勝てるようにできているそうです。

なので、あの氷河期を生き残り、ここまで文明を発達させて、繁栄してこれたわけで。

本当の能力というのは、スゴイそうです。

でも、栄養が足りていないと、ストレスに勝てるホルモンが作れない。

本当だったら、体で勝手に解決してくれるための酵素やホルモンその他もろもろが、全然作れていない。

そりゃ、もう大変です。

 

先日来られた患者さんが、初診時で、こりゃ大変だ!という方で、患者さんご自身も、このままではいけない!というので、来てくださったんですが、栄養解析の問診票が1時間かかっても完成できなくて、栄養の足りなさがすぐにわかりました。

1週間くらいの食事日記をつけてきてもらったんですが、糖質三昧で、動物性蛋白質の絶対的な欠如。

でも、症状のひどさからいって、もうかなり長いこと、栄養不足なんだろうな、と推測が簡単にできてしまう状態。。

 

早速、食事指導と、血液検査の結果はまだ出ませんが、他院で検査された分(ちょっとの項目ですが)もいくつか持ってきてくださって、症状から判断して、ちょっとだけ、先にサプリを始めてくださいました。

解析レポートが返ってくるまで1か月。

先日来院されましたが、もうドアから入って来られた瞬間から、もう別人のようでした!

私のほうがびっくり!

とにかく、ずっと笑顔で、もう聞かなくても、体の調子がかなり良くなっているのがわかりました。

サプリを飲み始めてから3週間くらいの時にした他院でされた血液検査の結果ももってきてくださり(高脂血症で他院でフォロー中でした)、検査結果が良くなったから、もうそちらの病院も、もう来なくていいと終了になったそうです。

まだいろいろ問題点は残っていますが、前回から1か月と思ったら、sうごい快進撃です。

食事もとても頑張られたのが、その血液検査から、すぐにわかりました。

すごいです~。

笑顔もなによりでしたが、コミュニケーションがとても摂りやすいというか、話が早いので、話もスイスイ進んでいきます。本当に、見た目の笑顔だけでなく、脳も別人のように、動き出したというか、本来の働きを取り戻したと言いますか、生まれかわられたように感じるくらい。

 

初診時は、どうなることかと心配しましたが、やはり症状がひどすぎると、食事の改善もなかなか難しく、(糖質の呪いもハンパないでしょうから)、サプリもキリがないのか?!とどっから飲んだらいいねん、という場合もあり、(この方の場合は、必要なサプリが比較的シンプルだったというのもあるのかもしれません。)、お金もかかるわ、時間もかかるわ、と大変なイバラの道のこともあります。

 

だからこそ、食事を劇的に改善された場合、全てがいい方向に回り出すスイッチが入ることがありまして、まさにドンピシャだったわけです。

 

本当に良かったです~。

まだ問題点はありますが、もうきっといい方向にどんどん、加速度的に周り出すでしょうから、時間がかかっても、どんどん良くなると思います。

患者さんの努力の賜物ですね~。

 

栄養がものすごく足りていない場合、いろいろ指示されても、なかなか理解できないようで、またやる気のホルモンも作られていないようで、実践もできないということもあるようです。

栄養が足りていなくても、ホルモンが出ていなくても、大人の場合、誰かが24時間看てくれるわけではありませんから、もうご本人の、なんとかしたい!という強い意思と気力次第ですね。

あとは、聞く耳を持つ、ということでしょうか。

せっかく、お金と時間を割いて、受診されたわけですから、やる気や気力など、栄養が足りていないから、考えることもできなくて、実行にも映せなくて、食事の改善も難しい。。。

となっているんだったら、お金はかかりますが、ちょっと考えられるくらいの栄養が脳に届くように、行動に移せるくらい、脳が判断してくれるように、サプリに助けてもらうしかないと、私は思います。

症状がそれほど深刻でない方の場合は、サプリも食事ものんびり、てきと~というのもありでしょうけど(患者さんさえよければ)、深刻な方の場合は、何かはさっさと始めたほうがいいと思います。考える前に、行動ですね。

時間だけは、お金で買えませんからね~。

でないと、悪循環か抜け出せないことが。。出られたら、いいんですが。。

 

個々によって、症状によって、食事の改善速度とサプリをどれだけ摂ったほうがいいのかが、ホントに全然変わります。

同じやるなら、効率よく、科学的に、がお勧めです。