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  • 院長
    柴 亜伊子
  • 京都四条 あいこ皮フ科クリニック

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ホーム > 2015年09月27日



糖質制限の勉強をしていて思うんですが、人間以上に、犬や猫などのペットや、その他の動物なんでも、糖質って、本来なら食べる食材じゃないですよね?

 

原始時代からず~っとさかのぼっていくと、農耕を人間が始めるまでは、糖質なんて、ホントに食べていなくて、食べていたとして、狩猟などに出かけた時などにたまたま巡り会えた木の実や果物、何かの種とか、そんなものくらいですよね。

果物も、今の時代のスーパーやデパートで売っているような、ものすごく糖度の高いものではなく、野生のもので、果肉も少なかったり、多くても、水っぽいだけで、甘さはそれほどではないようなもの。。

あとは、木の根っことかくらいで、まず血糖値が上がるような食べ物は食べれなかったはず。

なので、人間の体自体、糖質を必要としていない、というのが、糖質制限をしても大丈夫と言いますか(誰でもではないですよ)、考え方の根本としての根拠とされていると思います。

 

で、そうやって考えていくと、どの動物も、糖質がバカバカ食べられるような環境で生まれて進化してきた動物はいないですよね。

 

よく、犬や猫が、エサ(カリカリでも缶詰でも)を上げて、かなりたくさん食べたはずなのに、しばらくしたら、おなか空いた~っ!!と訴えてくること、ありませんか?

ペットを飼ったことのある方であれば、一度は経験されたことがあるかと。。

あるいは、食べ終わった後に、もっとちょうだ~い!とおねだりされたことはないですか?

 

まだ缶詰なら、肉や魚っぽいですが、カリカリって、絶対糖質入ってそうですよね。

 

私は獣医ではないので、犬や猫の祖先までよく知りませんが、多分犬って、オオカミでしたっけ?猫は山猫でしょうか?

違っていても、そういう系統の動物で、もちろん祖先は野生です。

糖質なんて、食べていたわけがない。

 

今の犬や猫が糖質を食べるのは、人間が与えるからですよね。

 

家畜というか、一緒に共同体として暮らしてきて、今みたいなペットフードが買えない時代は、余った残飯を上げていたわけで、それらのほとんどが糖質(猫まんまとか、ご飯に味噌汁かけたりとか)だったのでは?

 

そう思って、先日、ホームセンターに行ったついでに、ペットフードを片っ端からみてみました。

 

その場にあったドライフード全てに糖質がしこたま入っています。

缶詰にも、かさましのためか、入っているものが多いです。

(何が入っているのか、よくわからんようなモノも入っていたりしていましたが。。)

これだけ、糖質がエサに入っていたら、そりゃ、犬や猫は、おなか空いた~っ!!とねだってくるし、また飼い主としては、喜んでほしいから、またあげちゃう。。。とメーカーの思惑にはまってしまてます。。

 

まあ、そうなってくると、犬でも猫でも、生肉を上げないといけなくなりますが。。

 

で、本日の本題。

牛!

 

日本の牛肉って、サシが入っていて、サシが綺麗に入っていたら、見た目としては、いわゆる「いい肉」ってことですよね。

 

でも、サシって、あれ、脂ですよね。

人間に置き換えると、筋肉内にあれだけ綺麗に脂肪が細かく入り込んでいれば、それ、メタボですよね。

 

牛なんて、元々草しか食べない生き物なのに、とうもろこしなどの

糖質を山ほど食べさせて、太らすって。。。

それ、りっぱな糖尿病と高脂血症と高血圧、ですよね。

 

私は、牛肉を買う時、よほどのことがない限り、赤身を買います。でも、デパートではいくら赤身といっても、ちょっとサシが入っているので、なるべくスーパーで買うようにしています。

先日、牛は草した食べていないのが一番牛にとっては健康では?と気付いていから、国産や止めて、オーストラリア牛やニュージランド牛を買うようになりました。

立派な赤身です。

カナダ産やアメリカ産を見かける時もありますが、確か、カナダやアメリカでは、牛などには、とうもろこしや大豆をたくさん上げているはず。日本同様、早く大きくするためでしょうか。。

 

昔、吉野家がOGビーフではダメで、アメリカ産じゃないと!って、アメリカ産にこだわっていると言われた時がありましたよね。

アメリカ牛だと、和牛に味が近いんですってね。

 

本当の赤身の肉は、そのまま普通に焼いたら、縮んで、筋だらけで硬くて食べられない、という声も聴きます。ちょっと工夫が必要です。

 

イオンのタスマニアビーフがいいんじゃない?と気付いて買いに行きましたが、イオンのタスマニアビーフは、日本人の好みに合うように、エサに穀物を混ぜているそうです。

草だけ食べてさせたらいいやん~っ!とちょっとショックでした。

(行ったら、買いますけどね)

 

先日、患者さんに、このお肉の話をしたら、草しか食べていないgゆうにくは、草臭い、草っぽい香りがして、おいしくないし苦手、とおっしゃる方がいました。嗅覚に敏感な方です。

う~ん、確かに。

私は気にならないんですが、そういうのに気付かれる方は、確かに、イヤかpも。。

 

できれば、日本でも、草だけ食べさせて育てた牛の肉を売ってくれないかな~、と思います。

あるにはあるようですが、あまりにも流通量が少なすぎて、一般のスーパーにまではなかなか卸すのは難しい。。。

日本では、サシがないと、お肉のランクも下がるようで、ますます牛を育てるのに、草だけ、という酪農をされている方はかなり少ないんですね。。

 

牛の油って、ちょっとくらいは食べたらいいと思いますが、サシの入った肉をたくさん食べるのは、止めておいたほうがいいなと。。

肉を食べる目的は、たんぱく質補充なわけで、牛脂が食べたいわけじゃない。。

 

もっと国産の赤身のお肉が重宝がられたら、そういう酪農家の方も増えてくると思うんですけど~。いかがでしょうか。