ブリヂストンの自転車ですが、「ブリジストン」ではなく、「ブリヂストン」だったんですね。失礼しました。直しておきました。
昨日はホントは東京で開催されたキュテラ社のセミナーに日帰りで行くつもりをしていましたが、もう体を休ませようとお昼近くまで寝ていました。
セミナーは残念でしたが、体のためには良かったと思います。ちょっと東京へ行きすぎですね。。
キュテラさん、ごめんなさいい。
昨日は、ゆっくり寝て、ちょっと家の片づけもして、おかげ様でのんびりできました。ありがとうございます。
さて、問題の学会ですが、このたび、退会いたしました。
日本には、「日本美容外科学会」という名前の学会が2つありまして、患者さんからしたら大変ややこしい話ですが、そこまで調べてない方も大勢いらっしゃると思います。
これを英語表記にしますと、「Japan Society of Aesthetic Surgery 」=JSASと、「Japan Society of Aesthetic Plastic Surgery 」=JSAP
S」の2つです。
違いは、この「Plastic」=「形成」ということですが、JSASのほうには、この「形成」が入っていません。
理由は、形成外科医でないない医師が多いからだと思います。
形成外科医ではない医師なら、何科かというと、形成外科医以外をやってきた医師ということです。
大学病院の形成外科は、ほとんどノータッチで、主に開業医の集団になるのかな。
大手格安チェーン店などはこちらですね。
あれだけ大勢の医師全員が形成外科医、しかも認定医なんて、あり得ませんから。
それに対して、JSAPSのほうは、大学病院の形成外科中心で、開業医の医師も大勢いらっしゃいますが、元々大学病院の形成外科出身の形成外科認定医を全員お持ちです。でないと、この学会には入れないはず。
(入会の条件がちょっと最近変わったような気もしますが、基本は認定医をお持ちの先生方です。)
美容医療をやっていく上で、何科出身のドクターであろうと、美容医療をやってはいけないわけではもちろんありません。
でも、勉強や研修は必要ですよね。当たり前ですが。
ただ、手術や、解剖学的な知識(特にフェイスリフトができるぐらいの)を必要とするような治療(ウルセラとか)、ヒアルロン酸をはじめとする注入剤でも、特殊なことをするとか大量に使うとか、そういう場合は、私は形成外科医(形成外科医の認定医)でないとダメだと思っています。
なんちゃってウルセラなどで、あまり効果を期待しないのであれば、まあいいのかもしれませんが(値段と痛みのことを考えると、そんなクリニックで受けるのって、お金と時間がとてももったいないと思いますが)、きっちりできる範囲で最大限に効果を出してほしい!というなら、やはりフェイスリフトのできる形成外科認定医かなと思います。
私は形成外科医ではないので、JSAPSはもちろん会員ではないのですが、総会は、事前申請をすれば、学会に参加できるので、予定がなんとかなるなら、特にレーザーのセッションのある日などは、なるべく勉強させていただいています。
会員でない分、学会参加費用もビックリするくらい高いのですが、高いお金を払っても、参加する価値のある学会なので、参加できるならしたいです。今年も参加しました。
それとは反対に、JSASは、こちらの学会は、医師免許さえあれば、誰でも入れます。
開けていると言えばそうですが、去年も今年も参加しませんでした。
日程は日曜なら参加できましたが、他のセミナーや学会で忙しいところ、せっかくの休みを潰してまでいかなくていいや、というのが本音です。
まだ昔は、ちょっとお祭りみたいで楽しくもあり、学会の討論内容も、実際の美容外科医の方の現場の困っている声なども聞こえてきて、ちゃんと真面目にやっている先生方の一面が見えて、美容外科と言っても、それなりにちゃんとしたクリニックもある、という感じもあったような気がしますが、なんか年々、患者さんのためというよりも、どうやったら、楽に儲けるか、何が今一番儲かるか、次に儲かるのは何か、とまるで、怪しいエステみたいな、医療だか何だかわからなくなってきているように感じました。
確かに、開業しているのだって、ボランティアでも道楽でもないわけで、利益が出ないとダメなわけで、経営の仕方と言いますか、運営方法って、大事だと思いますが、エステじゃないんだから、医師の倫理観って、一体どこに。。?
厚労省から、再三、美容医療、特に美容外科は、広告について、誇大広告を止めるように、「患者数○○万人、突破!」「日本一の症例数No1!」など、確認できないことを書かないように、ビフォーアフターの写真も、細かい条件も書かず、あたかも、1回の治療(あるいは、格安の)で良くなったかのような広告の仕方を止めるように、この業界全体に言われています。
美容外科学会JSPAのほうでも、表向きは、そういう広告は止めましょうと言っておいて、やりたい放題です。
もちろん、JSAPSのほうでも、そういうクリニックはあると思いますが、やはり圧倒的に少数派だと思います。(きっと)
目立ち具合と言いますか、かけている宣伝広告費がケタからして違うんでしょうけど、それだけに、この業界や患者さんに与える影響力というのもとても大きく、しかもそれが業界全体のイメージを悪いほうにしていっている可能性も多く、以前にも保健所の方とお話しした時も、そういう苦情の相談がとても多いそうで、法的に取り締まることができないので、止めるように言っても、止めないし(法的な拘束力がないから)、とても困ると言われていました。
認定医さえあればそれでいいのか、とないドクターは思われるかもしれませんが、美容外科の手術に関しては、私は最低、必要と思います。
手術って、どんなにうまい先生でも、知識と経験と技術があっても、「絶対に成功する」ということはありません。限りなく100%に近づけるように、日々努力されていると思います。
認定医でなくても、努力されているドクターもいらっしゃるでしょうけど、私は形成外科を3年ほどかじったので、知っていますが、認定医を取ろうと思ったら、形成外科全般にわたっての手術をこなしていないとまず取れません(私が研修医の時はそうでした)。
このまんべんなく、というか、一通りの症例をこなすというのが、勤務している病院によったら、難しく、それらに全部当たろうと思ったら、それなりの時間も必要で、その間も、ず~っと形成外科医として、手術されているわけです。
形成外科の基本や土台が、そういうことをしてきていないドクターとは、決定的に違うと思います。
美容外科というのは、また形成外科とは違う学問になるので、美容外科としての知識と技術も絶対必要なわけですが、ベースに形成外科があるかどうかで全然違うと思います。
形成外科の認定医をお持ちのドクターは、おそらく麻酔科や外科研修があって、全身麻酔や腰椎麻酔の研修も済んでおられるはずです。
私も、麻酔科に半年研修に行かせてもらえました。
そのおかげで、人工呼吸するための気管内挿管ができますし、最低限の救命はもちろん研修しています。
うちのクリニックには、AEDも酸素ボンベも挿管チューブも救急セットは一通り置いています。
(今時の開業で、これくらい当たり前と思っていましたが、世の中違うそうです。。私は手術はしませんが局所麻酔剤を使うので、麻酔のショックは、起こりえるわけで、万が一のために置いていますが、手術をするクセに、こういう救急セットを置いていないクリニックもあるそうで。。。)
美容外科で、術後死亡される方がいらっしゃいますが、救命もできないくせに、ムチャクチャな麻酔(全身麻酔ができないので、大量の局所麻酔や、呼吸抑制のくるような薬を知らずに使ったりとか)をして、急変やショック状態になって、お亡くなりになるというパターンがあります。
今では、麻酔科医を雇ってやっているところもあるんでしょうけど、格安のところは、経費削減で、麻酔科医を雇う経費なんて、あるわけないのでは。。?と疑いたくなりますけどね。。
まあ、入っていても参加しない学会だったら、もう止めたらいいかと思って。年会費も、そういう学会の活動資金にもなるわけですよね。
学術的なセミナーや学会に多数行く分、お金も要りますから、その回させていただきます。