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    柴 亜伊子
  • 京都四条 あいこ皮フ科クリニック

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芸能人が流行らすロクでもないモノ③

さて、シリーズ第3弾です。

 

その女性タレントさんだけがおかしいわけではありません。

よくモデルさんや女優さん、タレントさんが、インタビューで、「キレイの秘訣は?」「若さの秘訣は?」と聞かれたら、こう言っておけばいい、という典型的な回答例です。

みなさんも聞かれたら、やっぱりね~、と思うような健康法・美容法ばっかりですよね。

野菜をたくさん食べる・カロリーを控える(その結果、肉なんて全然食べない、かといって、卵や魚をたくさん食べているかというと、豆ばっかりで、動物性蛋白質は摂っていても、鶏肉で、しかも蒸していたり、ほとんどがものすごくローカロリー)、半身浴などお風呂によく入って体を温める・ジムに行く・加圧トレーニングに行く・なんか流行っている体を動かすことをする、などなど。

 

そういう女性から、かなりの高確率で聞こえてくるのが、ものすごい冷え症です。冷え性だけでなく、低体温症です。

35度台とか。しかも、ちょっと自慢気に、「ものすごく、低いんです~!」って、自慢している場合じゃないから。体、おかしいだけですから。

それなのに、野菜は山ほど食べるわ(しかも生野菜を)、動物性たんぱく質は全然食ってないわ、水はがぶ飲みしてるわ(がぶ飲みしていなくても、1日でかなりの水を飲んでいる、しかも冷えているヤツとか最悪!)、そりゃ、冷えるだろう、とツッコまれて当たり前です。

 

この女性タレントさんも、低体温で、オフの日には、お風呂に何回も、何時間も入っていて、血行をよくするためにやっているそうです。

しかも、朝起きたら、1時間ほどベッドの中で、手足をニギニギさせているそうで。。でないと、動けないそうです。。

体もマッサージばっかりやっていて、夜は、ビタミンとたんぱく質の食事となっていましたが、ビタミンって、何?と聞かれて、野菜たっぷりと言っていました。蛋白質は、案の定、チキンでした。

 

酵素野菜ジュースを飲んで、これだけジムに行って、そこまで体と美容にいいと言われていることを、おそらく20年以上やっておられるんだと思いますが、それでも体調が良くならないって、おかしいと思わないんでしょうか。

体質だから、治らないと思っているんでしょうか。

じゃあ、その酵素野菜ジュースや何時間ものお風呂やマッサージやジムや山ほどの野菜や少量のローカロリーのチキンは、貴女に何をしてくれたんでしょう。

まだ若い時は、備蓄されているモノで、若いのもあって、なんとか乗りきれたかもしれません。

でも、40歳を過ぎてくると、もう言うことをききません。

だって、備蓄が底をつこうとしているから。

 

朝起きて、1時間もベッドから起きられない(眠いからではなくて。でも、ホントに栄養が足りると、睡眠不足でもあまり苦がなく起きられるようになりますよ。)というのは、はっきり言って、異常です。

完全に、貧血、もしくは隠れ貧血です。

そりゃ、野菜と豆とチキンでは、貧血になります。

 

で、そういう女性に、そういうことを言うと、魚も肉(鶏肉以外)も卵も食べてる、とおっしゃいます。

全然足りていないから、体調が悪いし、年々集中力もなくなるし、おなかの調子も肌の調子も髪の毛の状態も悪いんですよ。

 

そのタレントさんをちゃんと見たのは久しぶりで、写真でよく使われていたパンパンの顔ではなくなっていましたが、肌の色つやが悪いのが、とても気になりました。

大抵の芸能人は、プロがメイクして、ライトも当ててもらって(思いっきりじゃなくてもね)、しかも幸せ真っ最中となると、オーラも合わさって、光り輝いて見えるものです。

これは、あまり年齢や性別は関係ありません。

仕事も順調で、ノッテいる時というのは、顔の表情も肌の色つやも良く見えるものです。

少々の老化は、プロの手と、ご自身のオーラで、テレビくらいだったら、誤魔化せるものです。しかも自然光ではなく、スタジオですからね。

なのに、その方は、すごくくすんでいて、分厚いファンデの下に、どす黒い皮膚があるんじゃないのかな?と心配してしまうくらい、色つやが悪かったです。

表情は、明るかったんですけどね。

 

ちなみに、栄養の足りていないいない方が、ジムできつい運動や加圧トレニーングみたいなことをすると、下手したら、細胞がどんどん潰れていきます。なんでもやればいいってものではありません。

やっていいタイミングや体調と言うものがあります。

体にいいと思ってやっていることが、ホントに真逆というのは、よくあることです。

 

活性酸素は増やすわ、栄養はないわ、細胞つぶすわ、というのが事実だとしたら、ホントに病気になりますよ。病気にならなくても、いわゆる保険の検査に引っかからないだけで、体調はどん底みたいな、こんなツライのに、どこに行っても異常がない、相手にされない、というよくあるパターンに。。

 

体のケア・スキンケア・ヘアケア、なんでもそうですが、こんなにやっているのに、どんどんひどくなる、こんなにお金と時間をかけて、いいと言われることをやっているのに、どんどんひどくなる、というのは、間違っているんです。

テレビや雑誌で言っていることを真に受けたから、そういう風になってしまったんです。

それに気付いて、何かがおかしい!と調べると方と、年齢や自分の体質のせいと思い込んで、そのままどんどんひどくなっていく方と。。

ホントに、運命の分かれ道ですね。

決して、年齢や体質のせいでないことが山ほど隠れています。改善の余地が山ほど残っていることがてんこ盛りです。

どの辺がどれくらい間違っているのかは、人それぞれなので、ホントに

バラバラです。

でも、とりあえず、改善できることをしてから、体質や年齢のせいにしてみてはどうですか。

だって、ツライのは自分でしょう。

それだけツライんだったら、今までと違うことをやってみてどうなるのか、様子を見る価値、あると思いますよ。

カテゴリ:

医療, 栄養・食事