「はたらく細胞」の2巻が先日発売になりました。
早速、購入して読みました。
今回、アニサキス(イカやサバなどに寄生する寄生虫)の話が出てきて、おもしろかったです。
寄生虫アニサキス、私たちの間では、通称「アニー」です。
(「アニー」というと、一見可愛らしいと思われるかもしれませんが、実物は。。。。うう==ん。。。気持ちいい、ものではないです。。あまりに気持ち悪さに、一瞬でも忘れるために、こんなあだ名をつけるのかもしれませんね。。)
うちの大学は、全国でも珍しく「寄生虫学講座」というのがあり(他大学には、寄生虫学講座はほとんどなく、うちを入れて、3大学くらいだったか、そんなくらいの数しかなかったそうです。その代り、うちには免疫学講座がなく、他大学は免疫学をその間学んでいたと思われます。免疫学は、特別講義とかだったような。。はっきり覚えていませんが。。当時の話であって、今の大学のカリキュラムがどうなっているのかは知りません)、学生実習で、アニサキスを観察する実習があり、先生がサバを丸々1匹買ってきて、実習室でさばくと言いますか、まあ切断するわけです。
そしたら、内臓から、アニーがウヨウヨ出てきてですね。。。暴れまくっています。。。もちろん、内臓から、身のほうにも侵入していくわけですが。。エイリアンのように。。)
あれ以来、サバが食べられなくなった同級生が私の周りに何人かいましたね。。
(私は、サバが大好きで、今でもよく食べますが、消化器内科などにすすんで、患者さんのアニーを胃カメラで直接診たり(もちろん、アニーを取るための胃カメラです)した仲間は、ますます食べたくない、と言っていました。。)
丸々のサバではなくて、切り身だったか、何だったか忘れましたが、スーパーで買ってきたサバと、個人経営の魚屋さんのと、デパートのとで比べてみると、一番アニーが少なかったのは、やはりデパートで、二番目が魚屋さんで、なんとワースト1位は、スーパーでした。。
(ちなみに、このスーパーは、私が学生時代に潰れました。。。)
丸々1匹をさばく分には、デパートもスーパーも関係ないでしょうから、切り身か半身か、だったんでしょうね。
デパートは、さすがに、徹底されていますかね。
アニーは、結構、海の魚介類にはいるらしく、もちろん火を通せば、寄生虫も、ただのたんぱく質に変わりますから、何も問題はありません。
鯖ずしだと、生ですが、寄生虫の問題があるから、お寿司に使う前に、普通は、いったん冷凍されていて(冷凍でアニサキスは死ぬそうです)、解凍してから使うから(それが通例だそうで)、大丈夫(なはず)と先生が言われていたのを覚えています。
なので、たまに、テレビなどで、鯖寿司の有名なお店が出てきて、お店の方が、自慢げに、「うちは、冷凍せずに、新鮮なまま、しめてますから!」と言っているのを聞いたら、「アニー、どうなっとるんじゃ~っ!!」と叫びたくなります。。。
私は、イカの刺身をよく食べますが(生食ですよね)、その際、いつも家族から、「アニーがいるかもしれないから、よく噛むように」と注意されます。
デパートで買おうが、お店で食べようが、自分でさばこうが、火を完全に通すか、アニーが死ぬまで冷凍しないとダメなわけで、そんなの確認できないときもありますから、いついかなる時も、よく噛むこと!
寄生虫といっても、アニーは大きいので(肉眼で見えるので。ウネウネしているところも。。)、よく噛んで、アニーを粉々にしてしまえば、大丈夫です。
なんでも、よく噛むって、大事ですね。
よく噛んだら、胃酸も消化酵素もたくさん出てくるし、あとは、体でアニーを退治してくれることでしょう。
(ちなみに、私はなったこともないし、内科じゃないから、アニーに寄生された患者さんも診たことがないので、実際どうなのか、というのはわからないのですが、教科書には、アニーに寄生されたら、激痛(腹痛の)と書いてありますし、内科の友達は、激痛の患者さんを診ているので、教科書通りとつぶやいていました)
先日、デパートで買った、鱈の切り身を、お鍋用に、切り分けていて、身をまな板からのけたら、その下に、なにやら、白いそうめんの短いようなものが、ウネ、ウネ、と動いていました。
。。。?
アニーっ!!!
いや=、久しぶりに見たので、認識するのに時間がかかりました。。
すぐに、ごみ箱に捨てましたが、外からアニーには全然気づきませんでしたから、切ったので、断面から出てきたんでしょうね。身の中に、潜んでおったわけです。
(どうせお鍋だから大丈夫ですが、アニーの衝撃に、ちょっと動揺してしまいました。)
そしたら、ちょうど2巻でアニーが出てきたので、おおっ!デジャブ?
面白かったです~。
さて、こちらの漫画、1巻の時もおもったですが、赤血球さんが、ステロイドの薬を運んでいたり、パンを持っていたりして、たまたま話の流れとしてからかな、パンは赤血球自身が動くためのグルコースのことかな?とおもっていたですが、2巻で、赤血球が栄養分をたくさん運んでいるシーンがあったんですが(たぶん、赤血球として、描かれていると思うんですが)、赤血球は、薬もほかの細胞の届ける栄養分も運ばないと思うんですけど。。
酸素と二酸化炭素の運搬だけで、すっごい忙しいはず。。自分の動くエネルギーとして、グルコースはもっていても、あくまでも自分の分で、他の細胞に届ける分ではないはずかな、と。
ちなみに、薬も栄養も届けるのは、メインは、アルブミンで、栄養素によっては、専用のたんぱく質がありますし、赤血球も酸素二酸化炭素以外のもの(電解質くらい?)もついでに運ぶのかもしれませんが、核もない細胞ですんで、そんな大きなものは運べないと思いますが、いかがでしょう。
まあ、漫画ですから、主人公の赤血球さんが、いろいろ登場しないといけませんしね。話の流れでは、主人公が出てこないと、出番もないし。
体の中の細胞が、体のために、一生懸命働いていてくれるのを実感できる、ありがたい漫画です。
ついでに、栄養の話もでてきてくれるとうれしいな~。
この栄養素が足りないから、細胞がこうなってしまったとか、体の中で、どんな変化が起こるのか、起ころうとしているのか、とか。
早く、3巻出てほしいです。楽しみにしています。