今日は、東京で栄養療法のセミナーで、昨日診療が終わってから、品川に移動です。
昨日は全然仕事が終わらなくて、ホテルに着いたのが10時半くらいになっちゃいました。今朝は、ちょっと寝坊してしまいました。
(間に合ってはいますが。。出張の時くらい、朝は優雅に過ごしたいのです。またしてもばたばたと。。)
今日のセミナーは、ものすごく勉強になりましたね~。
心療内科や精神科の薬を飲まれている患者さんというのは、うちにもいらっしゃいます。
多くはないけど、まれでもないです。まあ、よくあることです。
ただ、初診時2,3種類くらいしか飲んでいなかったのが、3年ぶりくらいに来院されると、薬が10種類以上に増えていて、しかも1種類1種類は、1日4錠とか8錠とか、合計したら、20~30錠くらい飲むことになっていて、この3年間で、一体何があったんですか?!とビックリぎょ~ってんですが、なんのことはない、医者を変えたそうです。そしたら、病名が変わって、薬がガラッと変わったそうです。。
患者さんの体調などの自覚に変化があって、変わったわけではないそうです。。。
。。。前の先生のほうが良かったんじゃ。。。
久しぶりに来られた時には、もう栄養療法を始めていましたし、肝斑治療の再開を希望されましたが、これだけの薬を飲んでいたら、肝臓の負担は大概ですし、シミのためにこれ以上薬を増やすわけにいきません。
しかも栄養状態も悪いので、栄養状態の改善のほうが光治療よりもずっと大事で、しかもシミにも効きます。
予算に限りがあって、貴重なお金を使うのであれば、栄養状態が悪いのに光などを当てても、お金と時間ばかりかかるし、下手したら、合併症が出やすくなります。
スキンケアの徹底と栄養(食事も含めて)が一番大事です。
説得して、栄養解析(血液検査)をしたら、栄養状態もひどかったですが、いろいろと病気が見つかって。。。
(これだけの薬が精神科から処方されているのに、血液検査が全然されていないことにもびっくりです。。肝臓の機能くらいチェックしろよ、と思いますが。。)
実際、この患者さんに、精神科の薬が一体どこまで必要なのかはわかりませんが、少なくとも、血液検査で見つかった病気によるせいのうつ状態もありますし、ひどい栄養状態でしたから、そこからくるうつ症状もあると思います。
うちで処方できる薬は出して、その病気と薬が始まったことを精神科の先生に伝えるように言いましたが、何も反応はなかったそうで、
しかも、診察で聞かれるのは、「どう?」「変わりません」の一言で終わりで、薬が減ったり、増えたり、変わったりするそうで。。
薬の内容も診ましたが、よくわかりませんでした。その増やしたり減らしたり、変えたりする根拠が何もわかりませんでした。。
専門ではなにかがあるんでしょうか。。
確か、精神科の学会が出しているガイドラインだったか、教科書だったか、そういういろんな病気を検査して除外した上で、精神科の病気の診断をつけることになっているはずだったと思いますが。。。
一体、どうなっているんでしょう。。
ちなみに、この先生は、なんか専門でちょっと有名?だそうですよ。。
で、この患者さん、この先生にかかってから、たまたまなのか、薬が増えたことと関係あるのかわかりませんが、生理がとまってしまって、それをその先生に言うと、これだけ薬を飲んでいて、今まで生理があっただけ、ラッキーで、めずらしい、みんな生理止まっているんやから、と言われたそうです。。
(この医者は男性医師です。)
私は、薬の種類が多かったりするのは、専門じゃないからわからないにしても、この話を聞いて、この先生、最低やな=と思いました。
生理と薬、生理と精神科の病気がどこまで関係しているのかはわかりませんが(いろんなところでは繋がってくるとは思いますが)、せめて婦人科行くように言えよ!と思います。
例え、今後妊娠しようと思っていなくても、閉経するような年齢でなければ、女性は生理が定期的にこないとダメですし、生理が来ない=女性ホルモンのバランスが悪い=体のバランスもくずれる、いろんな病気を引き起こすきっかけになる、となります。
そのせいで、精神病と間違われてしまうこともあるのに、なんじゃそりゃっ?!
精神科の先生みんながみんな、こんな人ばかりではないです。
患者さんから話を聞いて、その先生、いい先生やな~、とクリニック名を聞くこともあります。
患者さんからしたら、有名=いい先生、みたいに思っておられますが、一体何が有名なのか、何がどういいのか、そこまでツッコまないと、あ==となることも多いです。
もし、心療内科・精神科で(とくにたくさん)薬をもらっていて、(勝手に急に止めるのは絶対にダメですよ)、でも、なにも検査されていないという方は、一度検査をされることをお勧めします。
もしそれで、低栄養や他の病気が見つかれば、体調がもっと良くなって、精神科の薬が減らせたり、なくせたりすることもできるかもしれません。
減らせなかったとしても、肝臓などに負担がかかっていないか、そのためにも検査をお勧めします。
最低でも、健康診断や人間ドッグは受けてくださいね。