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  • 院長
    柴 亜伊子
  • 京都四条 あいこ皮フ科クリニック

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さて、続きです。

 

とばしとばし書いていくと、何を書こうとしていたのか、忘れてしまいますね。

 

一番みなさんに知ってほしかったのは、これ!

NHKスペシャルです。

http://www.nhk.or.jp/docudocu/program/46/2586603/

ご覧になった方もいらっしゃると思います。

見逃した方は、NHKのオンデマンドでしたっけ?見ることができます。

私ももう一度観たいです。

NHKのこういうスペシャルって、結構お金も手間暇もかかっていて、と~ってもわかりやすいですよね。

オンデマンドの定期契約してもいいかなと時々思います。そしたら、いつでも何回でも観れるはずだから。(詳細はNHKのサイトをみてくださいね)

 

それについて、千葉県の皮膚科の先生が、詳しく書いてくださっているサイトを見つけました。

勝手に、リンクさせていただいております。

http://sogahifuka.com/blog/?p=2354

素晴らしいですよね!こんな丁寧に詳しく書いてくださって!!とてもありがたいです。

 

一般の方には、ちょっと専門用語が出てくるので、一部わかりにくいところがあるかもしれませんが、ようは、アレルギーというのは、初めて体の中に入ってきたい場合には、まだならない、ということをまずは知ってください。

アレルギー反応が出るのは、2回目以降です。

食物アレルギーが、必ずしも口から食べたものだけで起こるわけではなく、皮膚から入ってきても、「経皮感作」といって、アレルギーが成立してしまうわけです。

 

海外では、このNHKスペシャルで取り合げられたような、大体的な実験(子供を対象にしても)がされて、発表されたりするんですが、こういうデーターは大変ありがたいですよね。

このピーナッツアレルギーのデーターは、アメリカだと勝手に思ていましたが、ロンドンだったんですね。

 

ピーナッツアレルギーというのは、重症な症状を起こしてしまうことがあり、一口にアレルギー反応といっても、軽いものから重症なものまでさまざまですが、本物のピーナッツアレルギーは、本人である子供も親も大変だと思います。

 

食物アレルギーの場合、アレルギーとして出てくる前に、食べないようにしていたら、アレルギーの予防になると以前は思われていて、今アレルギーはないのに、特定の食品を避けたりするのが、勧められる時代がありました。

例えば、今は卵アレルギーではないけど、卵をさけて生活する(赤ちゃんの話ですが)と、卵アレルギーにならないのでは?という感じです。

のちのち、避けることによって、アレルギーの発症を予防する証拠はない、と実証されたようです。

 

で、このロンドンの実験ですが、すっごい簡単に書きますと、赤ちゃんを対象に、ピーナッツを食べさせて育てたグループと、食べさせないで育てたグループとに分けて、5歳の時に、ピーナッツアレルギーを調べました。

そしたら、ピーナッツを全然食べていないほうがアレルギー発症率が高かったんです。

 

じゃあ、どこで、ピーナッツが体の中に入ったのか?!と侵入ルートを探すわけですが(だって、口から食べさせていませんから)、

そしたら、なんと!お母さんが、赤ちゃんのスキンケアとして塗っていたピーナッツオイルだったんです!!

皮膚に塗って、「経皮感作」が成立して、アレルギーの完成です!

 

ああああ。。。。おそろしい。。。

 

食べられるものすべてが、皮膚に塗ったら、絶対にアレルギーをおこすわけではありません。

起こしやすいものというのがあります。

アレルギーを起こしてくるのは、たんぱく質なので、アレルギーが入っていたら、ヤバいわけです。

同じように塗っても、全然へっちゃらという方もいれば、なんか調子が悪くなる。かゆくなる、などピンキリです。

製造過程も含めて、ちゃんと製品を調べたのか?と思ってしまいます。

→続く