プロフィール

  • 院長
    柴 亜伊子
  • 京都四条 あいこ皮フ科クリニック

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もうとっくに夏並みの紫外線ですね。

みなさん、ちゃんと日焼け止めを適切に塗っておられますか?

環境やTPOに合わせて、塗り直しもされていますか?

ちゃんと自分に合った日焼け止めですか?

日焼け止めを塗ったことで、かえって、お肌が困っていることはありませんか?

 

レーザー等で来られている患者さんで、これからの季節、アウトドアをされる方は、個別にどういった日焼け止めがいいのか聞いてくださるので、どういったところに行くのか、水に顔をつけるのかどうか、汗をかくのかどうか、かくなら、どれくらいになるのか、その方のお肌に合わせて、テスターも試していただいて、いろいろご自分の好みに合わせて使われます。

 

クリニック専売品の日焼け止めで、耐水テストがされているものはないので(ウォータープルーフと書いてあっても)、実際に、プールや海に顔が完全に浸かった場合、本当に耐水できているかどうか、テストがそこまでされていないので(記載がありませんから)、わかりません。

なので、そういう場合に限り、市販のもので、耐水テストがちゃんとされているものを使っていただくしかありません。

 

ただ、市販のウォータープルーフのものを勧めているわけではありませんよ。

状況によって、使わざるを得ないので、他にないから使うだけの話です。

 

数年ほど前から、市販の日焼け止めの流行りがジェルタイプに変わって、今までのべたべたしたものから、さらっと塗りやすくなりました。

そりゃ、消費者からしたら、そのほうが塗りやすいですよね。

しかも、専用クレンジングを使わなくても、せっけんで簡単に落とせるようになったらしいです(メーカーのパッケージによると)。

でも、そんなうまい話はなくて、ジェルタイプのさらっとした使い心地のなった分、アルコールが多めに入っていることが多いです。

す~っとするタイプのものも市販ではとても多いですよね。

スースーするようなタイプは、かなりヤバいかもしれません。

アルコールが入っていないとしても、他の添加物が入っているだけで、そんな、肌にも優しい、耐水テストも全然OK!、SPFもPA値も高いものなんて、世界中探せばどこかで見つかるのかもしれませんが、私は見たことがないです。

何かを我慢しないといけません。

何を選ぶのかは、その人の価値感にもよりますが。

 

私が今もし南の島に行く、プールや海で泳ぐとなると、仕方ないので、市販のものも持っていきますが、普段使っているもの、その他のクリニック用の汗皮脂水に強いと表示のあるもので、紫外線カット効果の高いものを結構山ほどすべて持っていきます。

特に、海外では現地で買うということはまあ、しませんから、途中でもし無くなったら、ものすごく困りますし、日本から持っていくしかないです。

水に浸かる時は、仕方ないので、そういうのを塗りますが、海やプールから上がったら、他のを塗ります。

 

私は脂性だし(かなりマシになりましたが)、肌も強いので、そういうのを、3,4日間塗ったところで多分大丈夫でしょうけど、乾燥肌・混合肌の方が、同じように塗り続けたら、たぶんガサガサになります。

まして、アトピーや湿疹皮膚炎がある方がマネして塗るようなものではないですよ。

全ての化粧品がそうですが、「皮膚に異常があったら使わないでください」「異常がある場合は皮膚科医にご相談ください」などの表示が必ずあります。(ないような化粧品は絶対に使ってはいけません。ろくでもないです。)

表示すら見ずに、なんでも使っている方が多いです。特に、アトピーの方。

自分の皮膚をそんなにいじめて、可愛くないのか、と思いますが、「化粧品を塗らなきゃいけない」「化粧品を塗るもの」と思いこんでいるので、止めないことが多いようです。

一体いつからそうなったんでしょうね。。。

アトピーの方が化粧品を使うことは原則私は止めてもらっています。

ただ、程度ですね。皮膚炎などの。

それによったら、ここまでなら使って様子をみましょうか、ここから選んでみては?とアドバイスはしています。

(無視する方も時々いますが)

 

話を戻しますが、それくらい、日焼け止めは、いろいろな添加物が入っていますが、デメリットよりもメリットのほうが勝つ場合、私は塗ったほうが良いと思います。

だからこそ、少しでも質のいいものを塗らなきゃいけませんし、環境やTPOに合わせて、しかも自分の肌に合っているものでないと、塗らないほうがマシなことも出てきます。

質の悪いものを、何度も塗るのは絶対におやめくださいね。

これまた、何でも塗ればいいというものでもありません。