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    柴 亜伊子
  • 京都四条 あいこ皮フ科クリニック

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栄養療法の血液検査のオプション③

前回の時に、ピロリの有無を調べる検査の話をしました。

 

患者さんの子供の時からの食生活や胃腸の状態などを聴いていて、ちょっと胃カメラ受けてきたほうがいいですよ、という方もわりといらっしゃいます。

でも、胃カメラを受けたことのある方も受けたことのない方も、みなさんすぐにいくわけではありません。

できれば、行きたくない、という方のほうが多いかも。メンドクサイという方と、怖い・しんどそうなどのイメージですかね。

 

患者さんにいつも言っていますが、人間ドッグや検診センター専門のところであれば、普通に考えて、胃カメラを担当するドクターというのは、お上手です。

下手くそで時間がかかっていたら、必ずクレームになりますし、かといって、見逃しが多くても困るわけで、短時間で、あまり患者さんをしんどくさせず、見るべきところはちゃんとチェックしてくれるドクターを選んでいるはず。

開業医さんの場合もそうで、開業医で胃カメラをあげておられるところは、これも上手じゃないとクレームになりますから、上手な方だと思います。

(ただ、やはり例外というのは、どこの業界でもあるでしょうから、これが難しいところでしょうけど。。

患者さんの胃カメラの結果を聴いていて、血液検査のデーターや患者さんの訴える症状などから、「胃カメラ問題ないと言われた」というのが、ほんとかな。。?と疑わしいと思わざるを得ないこともあり、だからといって、すぐに調べてきたほうがいい場合は、それほどないんですが、次の機会があったら、一度別のクリニックで調べてみてはどうですか?と言っています。

(あやしいところは、かなりあやしいので。。そこは、他院で調べてどうなのかというのがわからない限り、わかりませんしね。。)

 

すぐに胃カメラを受けない方のために、ペプシノーゲンⅠ・Ⅱというのを調べます。

(これは、全く保険が通りません)

同じ採血で結果が、しかも数字でわかりますから、とても便利です。

 

この数字がおかしかったら、全然胃カメラを受けたことのない方であれば、ほんとに急いでいってきてくださいとお願いすることもあります。

 

他にも胃酸の出具合や胃粘膜の炎症度合なども推し量ることができるのと、定期的に測ることで、推移を診ていると、あれ?ということに出会うこともあり、いろんなことの早期発見につながる場合もあります。

 

血液検査というのは、あまり侵襲(害)がないわりに、とても多くの情報が得られるので、とてもいいです。

自費検査だからこそ、できることがあり、保険診療の範囲でできることは、何でもルールがありますから、そのルールの中でやるのは当たり前だし、基本は、病気の方のためのもの、あるいは、病気を疑うための方のものであって、病気でもないけど、予防に役立てたいから、早期発見をしたいから、という場合に、保険は適応されません。検査項目に限界があるのは、当たり前です。

 

予算に限りがある場合は、最初だけ調べて、症状に変化がなければ、次は調べないこともありますが、あやしい数字が出てしまった方は、調べたほうがいいし、症状により、推移をみていくこともあります。

この辺は、患者さんの症状とデーターによるので、ケースバイケースです。

 

これらの値によったら、ピロリと合わせて、最初におススメするサプリの内容が変わったり、医薬品が必要になったり、ほんとに内容が、ガラッと変わることがありますから、特に予算に限りのある場合は、ピロリや胃腸が最優先になることもあるし、あまりに栄養状態が悪いと、ピロリの除菌に体がついていけないこともあるので(副作用からなかなか立ち直れない)、そのための栄養をさきにマシにしておくこともあります。

ほんとに、ケースバイケースです。

ここをほっておいて、次に行っても、無駄になりますから、疑わしい方は、検査も必須ですし、それ専用のサプリや薬も必須です。

 

→続く

 

 

カテゴリ:

医療, 栄養・食事