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    柴 亜伊子
  • 京都四条 あいこ皮フ科クリニック

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皮膚のバリア機能の重要性

昨日、学会の懇親会には出ず、いったんクリニックに戻ったんですが、その帰りに大丸に寄ったら、なんと!ココナッツオイルが復活していました!

嬉しい~!!これからは、大丸で買えます。楽ちんです。

今日の晩御飯は、天ぷらにしました。いただいた大島椿の「金ぷら油」でしましたから、「金ぷら」です。

ゴマ油のような香りはなく、素材そのままの味で邪魔をしない油でした。なんにでも使えますね。

おいしかったです~。ごちそうさまでした。

油をたくさん吸うかき揚げが一番油の良さがわかりますよ、とお聞きしていたので、かき揚げも作りました。

いつもうまくいって、いい感じです。

とても贅沢な天ぷら(金ぷら)になりました。しょっちゅうは無理ですが、たまには、いい油で揚げ物を食べるのはまたしたいですね。

(油は、一度火を通したら、捨てましょうね。酸化した油は、もう使ってはいけません。)

 

さて、今日もバリア機能三昧でした。

慶應義塾、東京女子医大、阪大、順天堂大学浦安病院と昨日に引き続き、素晴らしい内容のご講演ばかりでした。

こういった基礎研究の話って、やはり大学ならではなので、これも皮膚科学会ならではですね。

とてもありがたいことです。

 

昨日も今日も経皮感作の話が当たり前のように出ていました。茶のしずく問題がその際にも触れられるわけですが。

経皮感作させないように細心の注意を払わないといけないと私も思います。

今流行っている、なんちゃてオーガニック化粧品ブーム、ボタニカルブーム?というんでしょうが、植物エキスはもちろんのこと、口に入れるものだから安心と書いてある、わけわからん化粧品会社のHPのなんと多いことか!と嫌になることもしばしばありますが、なんでそんなものを、わざわざ化粧品に混ぜて、皮膚の塗らなきゃいけないのか、ほんとにわけがわかりません。

皮膚にとっての、本当に刺激は何なのか?!という基本的なこともわからない素人が作った化粧品の、何がいいと言うんでしょうね。

 

昔、よもぎのエキス入りの化粧品が流行って、よもぎアレルギーになって、よもぎもちを食べたら、アレルギー症状になった方が大勢いらっしゃったそうです。

茶のしずくのような重篤な命に関わるようなアレルギーではなかったのでしょうけど、化粧品のせいで、貴女の食生活は一生台無しですよ。

何も考えずに、流行に乗ることの恐ろしさをいい加減気づかないと。

 

まだ化粧品のない時代から、ず~っと使われている植物エキスなどの食物になり得るものが、化粧品に入っている場合、歴史があるから大丈夫なのかもしれませんが、被害が小さすぎて、発覚していないだけかもしれません。

自社調べではなく、第3者機関(例えば、食品分析センター)に、アレルギーを引き起こす可能性のある、たんぱく質が入っていないか、解析していて、「たんぱく質は検出されず」と回答が出ている化粧品であれば、いいと思いますが、なんちゃってオーガニック化粧品の場合、ぼろ儲けするために売っているんであって、そんな消費者のことなんて考えていないですよ。

考えているというなら、すぐに食品分析センターに依頼をして、その結果を公表されたら、消費者のことを考えている会社なんだなと私は思います。

 

例えば、その混ぜられている天然のものなどにたんぱく質がなかったとしても、工場で作る過程で混入していない保証は何もないわけで、必ず完成品(売っている商品)で分析依頼をかけないと、本当は、わかりません。

生産ラインが同じだったら、混入している可能性が捨てられないと思います。

 

ていうか、なんでそうまでして、その食べ物を化粧品に混ぜなきゃいかんの?

一体なんの得があるの?

どうせ効くわけないんだから(薬ではありませんからね、「効く」はずないし、「効きます!」と化粧品会社が言い張ることはできませんよ。化粧品は、そんな効能言ったらダメですから)、なんで混ぜますかね~?

(そういうふうにして売ったら、雰囲気とかにだまされて買う女性がいるから、そういう業者があとを絶たばいんですよ。儲かるところには、わんさか寄ってきます。)

 

ケミカルの何がダメなの? 「科学」がそんなに悪いですか? 

 

ただでさえ、日本の女性は、顔を触りすぎで、そこにわけわからん化粧品をしこたま塗って、自分でバリア機能を破壊している人がとても多いです。

口からの栄養も足りていませんから、皮膚は補修されることなく、ボロボロに傷んだままです。

そこに、わけわからん化粧品が、バリア機能の破たんした皮膚に、つっこんでくるわけです。

はい、アレルギーの完成です!

1回やったから、必ずアレルギーになるわけではありませんが、自分でどんどんアレルギーになる可能性を高くしていっているんですよ。

食物アレルギーになったって、誰も責任取ってくれないし、お金もらっても、治せないですよ。

突然体が変わることももちろんありますが、食物アレルギーを起こしていた食べ物を、もう消えたかな。。?と食べる勇気って、自分で人体実験するわけなので、そうそうないんじゃないでしょうか。

結構、怖いと思うんですけど。

 

そうそう、何が言いたいのかわからなくなってきましたが、皮膚のバリアを壊さないようにしましょう。

ちょっとした乾燥でも、小さなキズができていることがありますから、顔に食べ物の成分が入ったものは、確認されていないなら、塗るのを止めましょう。

とにかく、触らない! 必要最低限に!! 

 

 

 

 

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