栄養療法単独で来られている患者さんの多くは、かなりの栄養失調で、なんとか最低限のカロリーは糖質で摂っているから、なんとか動けているけど、体はしんどいし、調子は悪いし、いろいろ困っていることが多々ある方がほとんどです。
深刻な場合は、日常生活に支障をきたしている方も多いです。
そう方の中には、糖尿病寸前で、頭はいつももやがかかったみたいになっていて、診察中も、わりとぼーっとされていたり、話もかみ合わなかったり、食事日記をつけてきてもらって診るんですが、まさに糖質三昧で、動物性たんぱく質が全然ない。。。
そりゃ、えらいこっちゃ!という大変なレベルです。
血液検査をしなくても、結果が想像できたりしますが、どの程度ひどいのかは、結果が返ってこないとわかりませんが、患者さんの症状や食事日記や、その症状がいつからどういった風に出てきているのかで、重症度合いを推測します。
検査すれば、その日からサプリをお出しすることも多いですが、その辺は、患者さん次第です。
2種類くらい始めては?1日1個ずつでいいから、とおススメして、1日1個ずつでも食事をがんばったら、変わることも多いので、お出しすることも多いです。
たくさん買う方もいらっしゃいますし、その辺は、その方の希望によります。
そういう方の中には、重度の栄養失調で、買われたサプリも1粒ずつで2種類とか、いくつか買われたけど、いきなりたくさん飲めないでしょうし、重度の方の場合、まず食事、特に動物性たんぱく質がたくさん食べられないので、サプリが少ないと、なかなか食事の切り替えが難しいことが多いです。。。
糖質の依存度と中毒もひどいので、いきなり全部やめるのは絶対に無理ですよ!と暗示をかけるわけではないですが、量を減らして、動物性たんぱく質を増やして、食べていい糖質の種類や、食べる順番や、サプリのどう助けてもらうのか、などなど説明します。
でも、頭にもやがかかっているわけですから、どこまで理解されたのかな。。たぶん、1か月では無理だろうな。。サプリも1粒だしな。。(ほんとは、1日6個は飲んだほうがいいけど。。)と思いながら、大丈夫かなと心配して、次の診察まで待つわけですが。。。
ここのところ、すごい頑張っている方が多くて、もう表情と声が違う!
もうね、別人のようで、目の焦点が合っているというよりも(前が合っていないわけではないですから)、目の光がしっかりしているというか、一目でわかります。
声もハリが全然違うというか、今まで消え入りそうだった方が、ちゃんとそこにいる!
倒れそうだった方が、普通にしっかりと存在している、って感じです。
食事日記も、別人?というくらい、変わっていて、そりゃ、いきなり牛肉200gぺろっといけているわけではないですが、食べている糖質量とタンパク質の割合は逆転していて、体調はすこぶる良くなっていて、お通じもいい感じ。
お話しを聞く分には、消化管がついっていってますね。よかったです~。
晩御飯がガリガリ君だけだった方もいて。。。(この日はたまたまだったそうですが、ランチが遅かったから。。いや、それでも、そんな、。。お子さんもいらっしゃる年齢の方で。。)
いや、ほんとに大丈夫。。?1か月では無理だろうな。。と思っていた方も別人のようです。
ちゃんとね、食事もご自身で工夫されたり、なんと!おススメしていた本も買って読まれていたり、しかもみなさん、お肌つるつるのぴかぴか!
栄養がもう足りてきたの?とびっくりしていたら、なんと!ご自身で、私のブログみて、スキンケアもこの1か月実践されたそうです。
素晴らしい~!!
あんなに重症だった方々が、ここまでいくなんて! いや、もう感動ものです~。
ちなみに、これは、サプリのおかげじゃないですよ。
患者さんがなにより食事を頑張られたからです。
何か月通おうが、やる気のない方は、全然やる気ないです。サプリをいくら飲もうか、毎日の食事はあまり大して変わっていないと、サプリは飲まないよりはましですが。。。いくらお金使う気でしょう。。といらぬお世話かもしれませんが、脱落組かな。。?と思っていた方々が、自力で改善させるという快挙!
そうやって、頑張られたから、サプリがたったの1粒でも、すごく効いているし、改めて人間の体って、すごいな~と思いました。
食の細い方の場合、いきなりたんぱく質をガンガン食べる、というのは、かなり難しいです。消化剤の力を借りても、ガンガンまでいくには、かなりの時間がかかります。
そういう方が、糖質を徹底してカットしちゃうと、その分のカロリーを、動物性たんぱく質で摂れているわけではないので、結局、トータルの1日の摂取カロリーが今までよりも減る方が出てきます。
その分を良質の油で摂れれば問題ないんですが、今までのカロリー至上主義の呪いなのか、油抜き、糖質も抜きみたいなことをされる方もいて、もともと痩せすぎなのに、さらに痩せる場合は、完全に食事が間違っています。
ご本人ご自身もわかっているけど、食べられれないので、その結果、接種カロリーが自然と減ってしまうことがあって、こういう場合は、糖質も大事になります。
食の細い患者さんが、最初摂取カロリーが少ないから痩せてしまった、みたいな話をされていて、体重はわかりやすいですが、摂取カロリーの計算なんて、あんなメンドクサイもの、どうやって、摂取カロリーを測ったんだろう、計算1個ずつしたの?と不思議に思っていると、なんと!そういうアプリがあるんですね!!
まったく知りませんでした。
食事日記を、紙に書いてもってきてくださる方が多いですが、その方は、スマホに入れていると言われて、スマホでメモされているのかな?それとも毎回写真に撮っているのかな?と思ったら、そのアプリに入れておられて、このアプリ、なんと!それでカロリー計算してくれるんですね~!!素晴らしい~!!
これだと、1日のカロリー足りないって、わかるわ~。
すごいですね!みなさん、頭いい!
検索すると、いろいろなカロリー計算アプリがあるんですね。
知りませんでした。
女性の場合、1日3千キロカロリーや4千キロも摂っている方って、まあ、あまりいませんから、むしろ、みなさん、食べなさすぎ。。。(痩せている方の場合ね)
もし、カロリー多いみたいに表示が出ても、気にしなくてかまいません。
(糖質過多のカロリー多いはダメですよ)
あと、こういうのって、栄養指導もしてくれるのもあるようですが、栄養療法とは指導している内容ば下手すると、真逆ですから、その辺は見なくていいですよ。
食材のコレステロールは気にしなくていいですし(個々にもよりますが、まあ、気にしなくていいです)、なにより、こういうのは、糖質は全体の摂取カロリーの6割くらい推奨されていますから、これは、明らかに摂り過ぎで、そのくせ、動物性たんぱく質は圧倒的に少ないので、その辺は、信用しないでくださいね。
お渡ししている資料中心でお願いします!
あくまでも、こういうアプリは、ただのカロリー計算、しかもカロリーが足りていないかのチェック機能にお使いください。