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    柴 亜伊子
  • 京都四条 あいこ皮フ科クリニック

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飲む日焼け止めって。。。

Facebook で、少し前に、「飲む日焼け止めってどうですか?」という質問がありまして、コメントしたんですが、私、てっきりクリニック専売品のことだと思っていました。

 

今日、クリニックの帰りに、ドラッグストアに寄ったんですが、時間があったので、せっかくだから、気になっていた日焼け止めなどの詳細をみておこうと、店内をチェックしました。

 

いつも思いますが、人気の日焼け止めは、万引きが多いのか、商品名の書かれたプレートや空き袋がかかっていて、詳細が見れない。。。空き袋がかかっている場合はいいですが、プレートだけでは。。

プレートを持って、レジにお持ちください、って、もう買わなきゃいけないやんっ!!

(ま、見せて、とだけ言えばいいんでしょうけど、レジのところで、じ~っと眺めているだけ、というのは、ヒンシュクでしょ。。)

また、他のドラッグストアいかなきゃいけへんやん。。

(ネットで調べればいいんですけどね。。メーカーによったら、すっごいHPが見にくくて、肝心の成分表がすっごい探さないといけないとか、ひどいメーカーは、大手のくせに、しかもネット販売しているくせに、全成分表示を載せていません。最悪です。企業としての姿勢をどうかと思います。ネット販売していなくて、お店に行かないと買えない、というなら、許せますが、買わないと、表示を見せないって、どゆこと?家に届いたのをみて、いらないから、返品しますって、返送代金払ってくれるの?買う前に、どうやって確かめろと言うんでしょうね。。このメーカーは。。 そのくせ、匿名の口コミばかりで、いいことばっかり書いてあるのばっかり誇張してあって。。はあ~。。。)

 

そしたらね。日焼け止めのコーナーに、「飲む日焼け止め」って、そのままの名前のサプリが置いてありました。

ほんとに、これだけ書いてあって、他の肝心なこと、何にも書いていません。。

市販されているものがあるんだ。。と思いました。

 

で、検索かけると、わけわからん、「飲む日焼け止め」がたくさん種類があって、誰でも買えるようになっているんですね。。

これまた、はあ~。。。

モデルがこぞって、使っている、とお決まりの宣伝文句に、その宣伝ページ。。モデルのブログ?フェイスブック?ツィッター?なんかわかりませんが、「ハワイ行ったけど、このおかげで、全然焼けなかったよ!」って、ステマ。。。?

思いっきり、商品名と、自分の顔の真横のちゃっかりとアップで商品映して、これ、いくら契約料もらうんでしょうね。。ああ。。せちがらい。。

 

やっぱり、「飲む日焼け止め」って、一瞬心惹かれるキャッチコピーですが。。。きっとみなさんの思っているイメージと、中身は全然違いますよ。。

そもそも、その商品自体で、一体どんな実験をして、「飲む日焼け止め」と名乗る根拠が果たしてあるのかどうか。。

厚労省、消費者庁のみなさん、いいんですかね? こんな商品名で売っちゃって。。。

完全に勘違いして他力本願の方がこぞって買いますけど。。。? どこまで本当の「飲む日焼け止め」なのか。。。

 

先日のコメントをついでにのせておきます。

 

 飲む日焼け止めは、最近出たやつを仰ってますか?前から出てるのは、結論から言うと、うちでは取り扱いを止めました。置いていた時も、患者さんには、「日焼け止めの代わりにはならないですよ」と説明してました。

日焼け止めクリームで100%日焼けが防げる訳でもないですし、特にアウトドアなど塗るところが多くて、全部がちゃんと防御もできないこともあるし、そのサプリを使うことで、紫外線による炎症が少しでも軽くなったらいいかなと。他に飲むサプリもなかったので。

そうしてる間に、アメリカで「効かない」という論文が出た方ウワサで聞きましたが、論文を私は確認まではしてません。

説明の上、欲しい方には処方してました。

ちょうど栄養療法を始めていて、勉強が進むと、そんなものにお金を出すなら、しっかり栄養を摂って、体に必要なサプリを飲む方がよほど紫外線対策になると思い、在庫がなくなった時点で取り扱いを止めました。

こういうものは、何でもそうですが、取り扱う医師によって考え方も違うと思いますし、新しく出たのは、私は調べてませんので、どういうものか知りません。

どちらにしろ、クリニックを受診しないと処方してもらえないと思いますが、その時に、根拠をきちんと見せてもらって、そこの医師の考えを聞いてみては?ネットの個人輸入やネットで誰でも買えるのは、全くの論外ですから、話になりません。

クリニックでもカウンターで説明もなく買えるというのも、誇大広告に乗せられていないという保証もないので、私はどうかと思います。

新しい商品を知りませんが、ほんとにそれが、日焼け止めクリームの代わりになる「飲む日焼け止め」であれば、ものすごい発明で、化粧品会社真っ青で、発売を阻止するくらい、一悶着ありそうなものですが…。そこまでのウワサは、残念ながら私は聞いてません。化粧品もそうですが、心惹かれるようなキャッチコピーには、ちょっと冷静にならないと、そんなうまい話はゴロゴロしてません。クリニック専売品は確かに特殊で、症状と条件によっては、かなり良いもののもたくさんあります。

ものによったら、もちろん副作用もあります。だからこそ、診察が必要なはずです、本来は…。そうしてないクリニックが多いのも事実で、お金取られただけで何も効果なしということも多いのも事実です。

カテゴリ:

サプリメント, スキンケア, 医療