プロフィール

  • 院長
    柴 亜伊子
  • 京都四条 あいこ皮フ科クリニック

カレンダー

2016年7月
« 6月   8月 »
 123
45678910
11121314151617
18192021222324
25262728293031

最近投稿した写真

ホーム > 2016年07月30日



昨日の続きです。

 

あ!

「飲む日焼け止め」ですが、効く!と思っている方は、それだけ飲みまくって、日焼け止めを一切塗らずに、ビキニなんか着ちゃって、真夏のハワイやグアムなどの浜辺の、日傘も何にもないところで、丸1日炎天下で、ず~っと昼寝してみては?

だって、日焼けしないんでしょ? 効くんだったら、水着の跡もつかずに、真っ赤にもならずに、日焼け止めも塗らずに、日陰にも入っていなくても、焼けないでしょ?

「全然焼けなかったよ~」と言っていたモデルさんに、ぜひ試してほしいところですが、そんなのほんとにやったかどうかわかりませんから、やっぱり、ご自身で実験するしかないんじゃない。。?

 

クリニック専売品を買う場合は、そんなことは、おそらく言わないはずなので、日焼け止めとの併用を言うはずですから、その時ついでに、一体、それを飲んだら、どんなメリットがあるのか、証拠はあるのか、聞きましょう。

納得してから買いましょうね。

ほとんどのサプリには添加物が入っていたり、合成の質の悪いものも混ざっていたりと、下手したら肝臓に負担かけるだけってこともありますから、お気を付けください。ちゃんと確認もしてくださいね。

 

さて、日焼け止めです。

 

昨日、ドラッグストアで、いろいろ見てましたが、その中に、うん?とちょっと引っかかるものがあって、試しに買ってみました。

やっぱり、試さないとわからないことも多いですから。。。

顔には塗りませんけどね。あ、ちなみに、顔に塗るやつです。

 

紫外線吸収剤が入っていないほうと、入っているほう、両方買いました。

なぜか、どちらもSPF50+ PA ++++ 

。。。。ほんまかいな。。

今流行りのジェルタイプで、ウォータープルーフと表示があります。

 

今、巷に出回っている日焼け止めは、ウォータープルーフと表示のあるものがとても多いです。

夏だからそういう商品が多いと思いますが、これ、勝手にメーカーが言っているだけで、自社基準です。業界で決まっているわけではありません。

水に強い=ウォータープルーフ で、嘘ではないんでしょうが、一体、濡れてしまったら、何分持つんでしょうか。

日常生活で、汗をかくのと、プールや海や水遊びの濡れるレベルは違います。

私も、患者さんが、炎天下でスポーツする際、滝のように汗をかく、と言われたら、ほんとのウォータープルーフじゃないと無理かもしれません、と言っています。

だって、取れているかどうか、確認しようがないですから。

 

以前に資生堂の方に聞いたことがありますが、クリニック用の日焼け止めに、ウォータープルーフタイプはありません。

汗皮脂に強い、という表示になっています。

資生堂のウォータープルーフの社内基準を満たさないから、表示していないそうです。

 

市販のものも含めて、他社の製品で、ウォータープルーフと表示があるくせに、庭仕事で汗ダラダラかいたら、白い汗が出てきて、溶けてる!溶けてる!となったこともあります。

 

SPFなどの表示もそうですが、以前に、SPF100とかSPF150とか、無茶苦茶な表示をするメーカーが出て、ドラッグストアではえらいことになっていたですが、消費者センター(国民生活センター)が調べたら、全くの嘘っぱちで、SPF30もないのがあったんだったか、なかったんだか。。まあ、詐欺ですね。

SPFが高ければいいんでしょ?と、まんま信じて買う消費者の心理を利用した悪徳商品です。一体、どこのメーカーだったか。。

それから、SPFの表示が、SPF50 それ以上は、SPF50+ まで、と決まりました。

 

ちゃんとSPFの表示が正しいとしても、同じ時間、ちゃんともっているのか、となると、これまた話が違います。

 

資生堂のHPに、わかりやすく載っていので、リンクしますね。

https://www.shiseidogroup.jp/technology/detail/29.html

 

資生堂以外にも、独自の技術で工夫されているメーカーもあると思います。

ここまでの証拠を、HPなどで公開しているかどうかは知りませんが。

(でも、証拠が公開されていないと、一般の方は、市販のものに関して、確認できないですよね。)

 

表示だけを信じて買うと、あとで困るのは自分ですよ。

 

たまに患者さんが、ちゃんと塗ったのに、すっごい焼けた!と言われることがあって、どこのどんなものを塗って、どこに行ったのか確認すると、全然環境とTPOに合っていないもので、また質も悪い日焼け止めで、そりゃ、焼けるでしょ。

 

単純に、安いのはダメですね。

ちゃんとした理由があって、安い場合はいいんですが、SPFとかは高いし、ウォータープルーフだし、肌には優しいとか、美容成分配合とか、てんこ盛りにいいこと書いてあって、どんだけ、欲深いねんっ!!

 

で、なんでこんなに安いねんっ!!

 

おかしくないか?!

 

安いから、これまた売れるんですよね。

物には、適正価格というのがあります。

いろいろ流通経路を省いて、コスト削減とか、企業努力とか、そりゃあると思いますが、う~ん。。?

欲かきすぎると、ろくでもないですよ。

たかが日焼け止めに、そんなに期待したら。。

それよりは、本来の目的の「日焼け止め」をしっかり、確保できる日焼け止めを使ってほしいものです。

 

安物はダメですよ、と言ったところで、「これ、○○○円だったんですけど、安物ですか?」と言われ、その値段でも、それ、むっちゃ大きいやんっ?!

普通の大きさにしたら、1000円切っているやん。。

 

しかも、質の悪いものを、ちょびっとだけ塗って、効いているのかどうかも確認していないようなサプリ飲むんですかね。。。

これは、紫外線対策と果たして言うのか?!

私は、認めませんね~。 こういう人にはシミや肝斑治療はしません。悪化するから。

 

安易に、なんでも飛びつくのは止めましょう。

バカをみるのは自分です。

おいしすぎる話には、裏があります。情報の確認をしましょう。

 

 

 

 

Facebook で、少し前に、「飲む日焼け止めってどうですか?」という質問がありまして、コメントしたんですが、私、てっきりクリニック専売品のことだと思っていました。

 

今日、クリニックの帰りに、ドラッグストアに寄ったんですが、時間があったので、せっかくだから、気になっていた日焼け止めなどの詳細をみておこうと、店内をチェックしました。

 

いつも思いますが、人気の日焼け止めは、万引きが多いのか、商品名の書かれたプレートや空き袋がかかっていて、詳細が見れない。。。空き袋がかかっている場合はいいですが、プレートだけでは。。

プレートを持って、レジにお持ちください、って、もう買わなきゃいけないやんっ!!

(ま、見せて、とだけ言えばいいんでしょうけど、レジのところで、じ~っと眺めているだけ、というのは、ヒンシュクでしょ。。)

また、他のドラッグストアいかなきゃいけへんやん。。

(ネットで調べればいいんですけどね。。メーカーによったら、すっごいHPが見にくくて、肝心の成分表がすっごい探さないといけないとか、ひどいメーカーは、大手のくせに、しかもネット販売しているくせに、全成分表示を載せていません。最悪です。企業としての姿勢をどうかと思います。ネット販売していなくて、お店に行かないと買えない、というなら、許せますが、買わないと、表示を見せないって、どゆこと?家に届いたのをみて、いらないから、返品しますって、返送代金払ってくれるの?買う前に、どうやって確かめろと言うんでしょうね。。このメーカーは。。 そのくせ、匿名の口コミばかりで、いいことばっかり書いてあるのばっかり誇張してあって。。はあ~。。。)

 

そしたらね。日焼け止めのコーナーに、「飲む日焼け止め」って、そのままの名前のサプリが置いてありました。

ほんとに、これだけ書いてあって、他の肝心なこと、何にも書いていません。。

市販されているものがあるんだ。。と思いました。

 

で、検索かけると、わけわからん、「飲む日焼け止め」がたくさん種類があって、誰でも買えるようになっているんですね。。

これまた、はあ~。。。

モデルがこぞって、使っている、とお決まりの宣伝文句に、その宣伝ページ。。モデルのブログ?フェイスブック?ツィッター?なんかわかりませんが、「ハワイ行ったけど、このおかげで、全然焼けなかったよ!」って、ステマ。。。?

思いっきり、商品名と、自分の顔の真横のちゃっかりとアップで商品映して、これ、いくら契約料もらうんでしょうね。。ああ。。せちがらい。。

 

やっぱり、「飲む日焼け止め」って、一瞬心惹かれるキャッチコピーですが。。。きっとみなさんの思っているイメージと、中身は全然違いますよ。。

そもそも、その商品自体で、一体どんな実験をして、「飲む日焼け止め」と名乗る根拠が果たしてあるのかどうか。。

厚労省、消費者庁のみなさん、いいんですかね? こんな商品名で売っちゃって。。。

完全に勘違いして他力本願の方がこぞって買いますけど。。。? どこまで本当の「飲む日焼け止め」なのか。。。

 

先日のコメントをついでにのせておきます。

 

 飲む日焼け止めは、最近出たやつを仰ってますか?前から出てるのは、結論から言うと、うちでは取り扱いを止めました。置いていた時も、患者さんには、「日焼け止めの代わりにはならないですよ」と説明してました。

日焼け止めクリームで100%日焼けが防げる訳でもないですし、特にアウトドアなど塗るところが多くて、全部がちゃんと防御もできないこともあるし、そのサプリを使うことで、紫外線による炎症が少しでも軽くなったらいいかなと。他に飲むサプリもなかったので。

そうしてる間に、アメリカで「効かない」という論文が出た方ウワサで聞きましたが、論文を私は確認まではしてません。

説明の上、欲しい方には処方してました。

ちょうど栄養療法を始めていて、勉強が進むと、そんなものにお金を出すなら、しっかり栄養を摂って、体に必要なサプリを飲む方がよほど紫外線対策になると思い、在庫がなくなった時点で取り扱いを止めました。

こういうものは、何でもそうですが、取り扱う医師によって考え方も違うと思いますし、新しく出たのは、私は調べてませんので、どういうものか知りません。

どちらにしろ、クリニックを受診しないと処方してもらえないと思いますが、その時に、根拠をきちんと見せてもらって、そこの医師の考えを聞いてみては?ネットの個人輸入やネットで誰でも買えるのは、全くの論外ですから、話になりません。

クリニックでもカウンターで説明もなく買えるというのも、誇大広告に乗せられていないという保証もないので、私はどうかと思います。

新しい商品を知りませんが、ほんとにそれが、日焼け止めクリームの代わりになる「飲む日焼け止め」であれば、ものすごい発明で、化粧品会社真っ青で、発売を阻止するくらい、一悶着ありそうなものですが…。そこまでのウワサは、残念ながら私は聞いてません。化粧品もそうですが、心惹かれるようなキャッチコピーには、ちょっと冷静にならないと、そんなうまい話はゴロゴロしてません。クリニック専売品は確かに特殊で、症状と条件によっては、かなり良いもののもたくさんあります。

ものによったら、もちろん副作用もあります。だからこそ、診察が必要なはずです、本来は…。そうしてないクリニックが多いのも事実で、お金取られただけで何も効果なしということも多いのも事実です。