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    柴 亜伊子
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「奇跡の美食レストラン」

IMG_20160822_191453今日は、本の紹介です。

 

北里研究所病院 糖尿病センター長 山田 悟先生監修の、「外でいただく”糖質制限食”奇跡の美食レストラン」です。

 

山田先生は、抗加齢医学会でも講演されたり、ちょっと前の「ガッテン!」でも、正しい糖質制限を紹介されて(糖質だけ減らすのではなく、たんぱく質・脂質はもっと増やさないといけない)、ブログでも紹介したのを覚えていらっしゃいますか?

https://www.aiko-hifuka-clinic.net/2016/07/%e3%82%ac%e3%83%83%e3%83%86%e3%83%b3%ef%bc%81%e3%81%ae%e3%80%8c%e7%b3%96%e8%b3%aa%e5%88%b6%e9%99%90%e3%80%8d.html

 

この本を知ったのは、確か、どなかたのfacebook だったかと。。。

(すみません、どなたのだったか忘れてしまいました。。)

それで、ぜひ中身を見てみたかったのですが、近くの本屋さんには、どこにも置いていません。

注文したら買えますが、買う前に中身をちらりと見たい。。でも、ちょっと置いているところは少なそうですので、もうネットで注文しちゃいました。

 

この本、いいです!

確かに、お店は、東京がほとんどで、どれも高級店で、糖質制限食コースで予約どころか、普通のコースですら、予約は一体どれくらい前から電話しないといけないのか?と思うお店もありますし、私は東京のお店はほとんど知りませんが、それでも名前は知っているお店もあって、これらの数多いお店が、協力してくれたり、糖質制限をしたほうがいい方のためにメニューを作って試作を重ねて、提供してくれるという、その心意気に感動しました!

もちろん、企画された山田先生にも!!

素晴らしい本です。

行けなくても、眺めているだけで、嬉しい気持ちになるし、料理好きの方には、とても参考になることも多いです。

これで、糖質制限?!とビックリする方も多いと思います。

特に、「糖質制限」の間違った思いこみをされている方には、特に、激震かも?!

 

なにより、このお菓子のページは、ワクワクして見ちゃいました。

栄養療法オーソモレキュラーのサイト、「オーソモレキュラー.jpモール」http://www.orthomolecular.jp/shop/shop1/html/

のお菓子やお弁当というのは、食品分析センターで完成品が解析されており、使っている食品添加物も安全な天然のものだけで(食品添加物とは呼びませんね)、最高品質で、しかも5時間の糖負荷検査がされていますから、糖尿病の方も、本当に安心して召し上がっていただけるお菓子です。お弁当も。

(こういう検査を徹底すると、お金がすごくかかります。。)

 

今の季節、こちらのルーブさんのゼリーは、私は大好きで、つい2個、食べてしまいます。。。いつも、うちの患者さんには、ビタミックスと並ぶくらい、フィナンシェも大人気です。すっごい満足感があります。

 

ただ、生ケーキがあるわけではないですし、なかなか新商品の開発となると、大変なようです。業者さん側も大変なご苦労があると思います。

他に(食品添加物を使えば)もっと安い、似たような商品がネットでは売っています。(中には、大丈夫かな?というのもあります)

いろんなものが食べたい時に、同じものばかりだと飽きることもありますし、違うものが食べたくなる時もあるし、財布と相談して、少々食品添加物を使っていても、かなり気をつかってくれているなら、わかって食べる分には全然ありだと思います。

 

もう写真を見ているだけで、ため息ものです。。ああ。。食べたいかも。。

 

残念ながら、オーソモレキュラー.jpモールのように、甘味は、ラカントSやエリスリトールの天然物のみ、で作ったお菓子は、確かありませんでした。

理由は、高いからです。

卸値価格は、おそらく倍のようです。

ただでさえ、ラカントSで、「ふくらませる」ということが無茶苦茶難しいので、大変なのに、原価までそんなかかるとなると、なかなか商品化して売る、すっごい儲からなくても、赤字にするわけにもいかないでしょうし。。

ラカントS・エリスリトールだけでお菓子を作るのは、とても大変です。

(ルーブさんは、その点すごい!!  。。でも、種類はそうそう増やせない。。)

 

砂糖を使ってこそのお菓子(特にフランス菓子)!と思って、作って来られたパティシエの方が、「砂糖」を止める・変更する、というだけでも、すごいことだと思います。それくらいのカルチャーショックだと思います。

カルチャーショックからの商品開発。。ほんとに大変です。

 

たま~に、食品添加物の入った、低糖質制限のお料理やお菓子も、あったほうがいいですよね。選択肢は多いほうがいいですよね。

 

あと、低糖質で一番難しいのは、もちろんイタリアンのパスタやパンが大変は大変ですが、一番大変なのは、和食ですね。

旨味である、みりんと砂糖を止めるわけですから。(あるいは、かなり減らす) 味付けの日本酒も注意ですよね。

減らした分、止めた分を、別の甘味で置き換えるわけですが、元と味は変わるので、根本的なところから、メニューを変えないといけません。

和食は、本来、根菜類(糖質)がとても多いんですよね~。

中華だと、あんかけ、なしですよね。点心もダメですよね。

 

素人が、自分や家族のために、作った糖質制限の料理と、プロの料理人が、お金をお客さんに払ってもらうのでは、全然違いますものね。すごくハードルが高いっ!!

和食の場合は、日本酒を飲みたい方のことも考えていらっしゃって、これも感動しました!

 

フレンチのお料理は、普通砂糖は使わないので、フレンチが一番糖質制限簡単ですし(フレンチで、糖質は、パンとデザートくらいです)、イタリアンだと、パスタもフォカッチャもデザートも食べなければ、イタリアンも糖質制限です。

ただ、この本では、糖質の多い野菜もなるべく使わないように考慮されていたり、おお=!!と思いました。

こういう、一流のお店で、パンも気を使って食べるかどうか悩んだり我慢したりをしなくてもよかったり、散々食べた後、最後のデザートも気にせず、みんなと一緒に食べられる、って、幸せですね~。

 

お寿司屋さんなんて、もう一生行かないかと思っていました。

あてを山ほど食べて、最後に3かんくらい握ってもらったら、いいかな。。?(って、絶対、もっと食べたくなりますよね!)

ほんと、お寿司屋サンは、行っていませんね~。

 

ダイエット目的で、体調で困っているわけでない方は、まあ、なんでもいいんですが、やはり慎重にならないといけないのが、糖尿病の方。

糖尿病の手前の方々。副腎疲労の方も程度にもよりますが、どれだけの糖を摂ったら(質にもよりますが)、どれくらい血糖値が上がるのかは、個人差がかなりあると思います。

市販で売っている低糖質パンにしても、ネットでいろいろ売っている、糖質制限の商品にしても、いくらでも食べていいわけではないですよ。

 

でも、普段まじめに、糖質制限されている方が、たまのイベントの時に、これくらいの糖質を摂っても、全然OK!と私も思います。

ゆっくり、よく噛んで食べたら、どのお料理も、糖質は最後のほうですから、そんなに血糖値が上がらないんじゃないかな。。?

(個人差は、絶対にあると思いますが。。。ご心配な方は、やっぱり血糖測定ですね。確実です。)

 

あ!

載っているお店で、本店は京都やろっ!!というのがいくつかあって、でも残念ながら、すべて東京のお店でした。

京都ではやってない。。?(確認していないので、わかりません)

京都でやるかな。。

 

こちらの本は、お店の紹介だけではなく、糖質制限のこともわかりやすく書いてありますから、とても勉強になります。

ただ、一点、ケトン体のところは、私は考え方が違います。

 

まあ、難しい話は置いておいといて、糖質制限のレストランを探していた方には、救世主ですし、ほんとに、お料理見ているだけで幸せです~。勇気もらえます!

 

ベースを押さえておけば、糖質制限の外食って、探せば結構あるんですが(考え方をシンプルにしてしまえば)、確かに、難民のように探しまくることもあります。

こういうお店で、コースで食べさせてくれるところが、この本の一番の見どころです。

お料理好きの方はぜひどうぞ一度お読みください。絶対に参考になりますよ!

 

 

 

 

 

カテゴリ:

医療, 栄養・食事, 痩身・ダイエット