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  • 院長
    柴 亜伊子
  • 京都四条 あいこ皮フ科クリニック

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栄養療法をされている患者さんが妊娠されました。

嬉しいお知らせです。

遠方の方で、昔からうちでレーザー治療を定期的にされていて、そう頻繁ではないですが、最初来られた時の印象は、ポキッと折れてしまいそうな、か弱い女性で、大丈夫かなと心配してしまうような。。

 

でも、こういうか弱い女性(体型的にも精神的にも)って、増えましたね~。

みなさん、きれいだし、痩せているし、オシャレで恰好いいんですが、月経トラブルはものすごく多いし、生理は順調に来ていても、体調がすごく悪い、その結果、肌ツヤもなく、全体にくすんでいたり、ニキビが多かったり、ニキビ跡も残りやすかったり、と皮膚のトラブルもとても多いです。

昔は、20代の女性なんて、アトピーの方は別として、悩んでいても、ニキビやニキビ跡くらいで、全体がひどくくすんでいるとか、ツヤが全くないとか、あまりなかったと思います。

 

栄養療法を知った時に、うちが遠いので、最初他院で少しされましたが、久しぶりに来られた時に、私から栄養療法を勧めたら、もう少ししていると言われました。

 

栄養療法と一口に言っても、ドクターによって、やり方も血液検査なども含めた検査項目も違いますし、同じデーターを診たとしても、どのサプリを勧めるのかは、ほんとに違います。

まあ、正解って、あってないようなもので、患者さんが良くなったら、それが正解、ってことになってしまうんでしょうけど。

 

その患者さんがされていたのと、私とでちょっと考え方が違ったのと、月経トラブルもかなりあったので、婦人科にも定期的に受診するように勧めました。

以前は通ってらしたそうですが、ピルを処方されて、それが不安だったようで、生理コントロール(旅行に行くからとか、いつかわかっていてほしいからなど)で飲む、というのは、あまり私も勧めていませんが、婦人科の先生が診察の上で、ピルを飲んだほうがいいと言われて、他に方法がなければ、飲んだほうがいいと思っています。

 

私は婦人科医ではないので、事実はわからないのですが、ず~っと生理が来ないまま放っておくと、卵巣がもう萎縮しちゃって、将来妊娠が難しくなると聞いたことがあり(事実確認はすみません、していませんから、同じような症状で悩んでいらっしゃる方は、婦人科で必ずご相談ください)、それはそれでなるほどな、と合点しました。

真実はわかりませんが、多くの患者さんが婦人科からピルを処方されているので(月経を来さすために)、それなりの理由があるのかなと思います。

(ちゃんと検査された上で、その結果、ピルを勧められているんであって、てきと~に出されているのではないですよ。婦人科も受診せずに、勝手にピルを飲むのは、個人的に、おススメしません。。)

 

患者さんも、将来的に子供が欲しいと言われたので、婦人科をお勧めして、その時点で血液検査の結果も診ていませんから、処方されていたサプリは触らず、時間もなかったので、簡単に食事指導をしました。

(お肉は召し上がっていましたが、肉=鶏で、赤いお肉は、もちろんレバーも全然食べていなかたので、赤い肉をもっと食べるように勧めました)

 

次回来られた時に、データーも持ってきてくださって、うちで栄養解析も出して、予算のこともあるので、サプリを予算内で処方して、食事を頑張ってもらうことにしました。

月経トラブルと体調不良がかなりひどかったので、それをメインに改善させるような感じです。

(私は、この方はまだ若いし、妊娠はもっと先の話だと勝手に思っていました。)

 

そしたら、妊娠の報告のお電話をいただき、受診されて、再度採血をして、今の状態の確認と妊娠初期はサプリの内容が変わりますから、予算内で、サプリを選択して、今採血結果待ちです。

患者さんの肌ツヤがいいのと、笑顔がとても多いのと、意思の強い、しっかりした目をしていらっしゃるので、今までと表情が全く違うことからも、前よりは良くなっているのはわかりますが、妊娠すると、ほんとに赤ちゃんが栄養を必死で奪いにかかりますから、お母さんの栄養状態は一気に落ちます。そりゃもうえげつないくらい。。こんなに、一気に?!というくらい。。。

 

妊娠はとても喜ばしいことですが、妊娠した後は、維持が必要で、無事出産するまで、気が抜けません。

特に、安定期に入るまでも、とても心配です。

 

うちは女性ばっかりで、もちろん妊娠したら、レーザーとかは何もできませんが、スキンケアと妊娠中にも使える化粧品とサプリの栄養療法はむしろガンガンやったほうがいいですが、結構な数の不妊で悩んでいらしゃる方、悩んでいた方、不妊治療をされていた方、今もされている方、出産したところの方、授乳中の方、とても多いです。

 

婦人科のカルテも診ていないから、みなさんからの一方的な情報にはなりますが、栄養が足りていないと、結構大変です。。。妊娠の維持も、出産自体も、産後の産褥期も、授乳も。。

ほんとに赤ちゃんがお母さんの栄養を自分が育つために、えげつなく摂って行くんですね。。。お母さんの体は、それでも赤ちゃんと維持しようと、自分の体も最低限で保てるようにと、ほんとにほんとに大変です。。

 

年齢に関わらず(というと、50代でも?と聞かれたら、ちょっと違う話になるので、ややこしいので、置いておきますが)、妊娠できた方というのは、妊娠できたんだから、また妊娠できる力が備わっていると私は個人的に思っています。

若い方だとなおさらです。

アラフォーであっても、(昔は、50歳でも、バンバン妊娠されていて昔のほうがよほど高齢出産だったそうです。)、妊娠できたんから、、いろいろなタイミングが合えば、妊娠できるんじゃないのかなと思います。

 

その可能性を上げるために、栄養療法がありますから、体内年齢を若々しく保つように、ある程度は栄養で可能だと思っています。(万能では決してありませんよ)

 

少しハラハラもしているんですが、若い方は、栄養が足りなくても、体に予備と言いますか、こういう時、若いってすごいな、と感心したりもしますが、なんとかなったりしている方も多いです。

 

婦人科で検査されて、夫婦そろって、どこにも異常がないと言われたら、やっぱり食事です。食事は早急に見直したほうがいいです。

妊娠希望に関わらず、ご自身の体調のために、まず食事に手をつけるように言っています。

 

あとは、ちょっとの悪循環にはまっていること。

ちょっとしたことで、戻ることも多いし(ほんとに、少しサプリを飲むだけで、いい方向に回り出したもすることが多いです)、悪循環から戻すきっかけがなかなか見つからない方もいらっしゃると思います。

 

こういう時こそ、一人で悩んでいないで、とりあえず栄養療法のクリニックを受診してみてください。

悪循環が見つかる可能性が高いと思います。

 

妊娠したい方が、いつでも妊娠できるように、好きな時に妊娠できるように、全ての女性になってほしいです。