プロフィール

  • 院長
    柴 亜伊子
  • 京都四条 あいこ皮フ科クリニック

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前回の時、寝ながら書いていたので、さっき、誤字のところを直しました。読みにくくてすみなせん。

 

さて、食後のじんましんですが、あれから出ていません。

で、これまたしばらくすると出てくるんですよね~。(ここ1~2週間くらいがそうだったかな)

患者さんも誰でもそうですが、1回パッと出て、全く出なくなる場合もあれば、しばらく続いたり、出たり出なかったりを繰り返したり、でも、自然と出なくなるので、忘れてしまう。

これが、1か月以上続くと、「慢性蕁麻疹」という病名に変わります。1か月以内なら「急性蕁麻疹」です。

 

「急性蕁麻疹」の場合、わりとわかいやすことも多く、原因が見つかる場合もあるし、単に疲れていて、ちょっと過敏になっていただけで、元気になってから原因かな?と思うものを食べたりしても出ないことも多いし、病院に来られない方も多いし。

誰でも比較的起こしやすいものもあれば、その方だけ、という特異的なこともあります。

蕁麻疹の症状だけで済まないくらいの全身症状が出てしまえば、「確かめましょう」と血液検査はしても、試しにもう一度食べてもらう、とうテストは、なかなかできません。。。

やる場合は、下手したら入院して点滴しながら(万が一何かあった時に、すぐに薬を入れられるように)やるとかですが、まあ、よほどのことがない限り、患者さんのほうが嫌がって、入院してまで調べなくてもいいです、となります。

(どこの医療機関でもできるわけではないですよ)

 

慢性蕁麻疹の場合、もう細胞が敏感になりすぎて、もう~なんにでも反応して、ヒスタミンをパッパカパッパカ出していることもあり、出る時になにか共通点はあるのかもしれませんが、メモを取ってもらっても、共通点が見えてこない場合も多く、長~く蕁麻疹と付き合っていかないといけなこともあります。

 

慢性蕁麻疹の場合は、血液検査はしたほうがいいですね。

(急性でもしたらダメではないですが)

何で反応が出ているのか、IgE抗体というのを、いろいろ調べるんですが、思い当たることもなく、という場合(問診はちゃんとして、患者さんの主観だけではなく、客観的にも狙いを定めないといけませんが)、やみくもに何十種類も調べられるわけではありまSん。保険が通りません。

保険で測れるのは限られています。

 

で、もしなにか引っかかった場合、どの程度引っかかったのかにもよるかもしれませんが、原因かともかく、避けましょうか、と普通なると思うし、他に確固たる理由があるわけでもないので、とりあえず避けたほうがいいでしょう。

避けてみて、そのあとどうなるのか? ですね。一番大事なのは。

 

いろんなアレルギーがありますが、日本の保険で通る血液検査で診れるのは、このIgEの分だけです。

それに関係していないアレルギーは、調べることができません。

 

急性にしろ、慢性にしろ、免疫のバランスがおかしくなっているので、どうして免疫のバランスが崩れるようなことになったのか、どうしたら免疫のバランスを戻してあげることができるのか、そこまで考えて治療していくとなると、保険ではちょっと難しいかと思います。

保険診療というのは、基本、多くの病気が対症療法ですから。。

 

遅延型アレルギーの場合は、症状がわかりにくく、まさかこれがアレルギーだったなんて!ということもしばしばあるそうです。

遅延型アレルギーは、保険はおろか、日本で検査をしている会社はありません。

取り扱いのあるクリニックに行って、検査してもらって、アメリカのラボに出しますが、これは問題は検査結果をどう読み取るか、になるので、医者によって、言うことが全然違うと思います。

どこにかかるのか、ということも大事ですね。