プロフィール

  • 院長
    柴 亜伊子
  • 京都四条 あいこ皮フ科クリニック

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facebookでも質問された方もいらっしゃるし、時々患者さんからも聞かれることですが、

日焼け止めは、混ぜない!

 

他院通院中の方は、そこのクリニックで聞いてください。ドクターによって、考え方は違います。

そこで治療や指導を受けている以上、違う考え方を混ぜたら、台無しです。

そういうのを、「ドクターショッピング」と言います。

あちこちのクリニックにいって、全然違う症状・場所だったらまだいいですが(よくないこともあります)、例えば、顔、同じ症状について、あちこちかかって、その中で、自分にとって都合のいいことだけを抜いてくるんです。

そういうのは、あまりうまくはまりません。。。

ご本人は、それで満足しているつもりでしょうけど、そんな都合のいいものはありませんから、全然違う考えを混ぜて、悪いとこどりしているようなものです。

あまりいいとこどりにはならないですね~、残念なことに。

 

ひどい人だと、眉間のボトックスはこのクリック、フォトは、このクリニック、トーニングはここ、ヒアルロン酸はここ、みたいにされる方がいて、それぞれのドクターで、美的感覚というのはまちまちですから、まちまちの、バラバラの全然統一感のない顔になってしまいます。

パーツで見れば、そんなに悪くないのに、この気持ち悪さはなに?みたいな。。

まあ、ご本人はそれでいいならかまいませんが、私の顔じゃないし。

でも、うちの患者さんの顔は、私の顔と同じなので、こういうまちまちのバラバラは止めてもらっています。

うちですべての治療ができるわけではありませんから、うちでできないことは、他院に紹介したり、一緒に患者さんとクリニックを探したりします。

この先生だったら、安心していってっらっしゃい、って感じです。

お互いの治療が、お互いの邪魔をしないように、むこうで何をしたのかも患者さんから教えてもらいますし、あちらの先生から連絡が来ることもあるし、うちでしていることは、向こうの邪魔にならないように、レーザーなどは一時止めることもあります。

せっかくお金を払うわけですから、いいバランスを取らないと、変な顔になりますからね。

もう戻せないこともありますし。

 

こういうのも、他院併用不可、と初診ご予約時に確認しているひとつです。

 

スキンケアも、同じです。

 

全然違う考えのところに、私の考えを、ひとつ、ポンっ!と放り込んでもダメです。スキンケアなんて、まして、トータルでやるものですから。

 

で、日焼け止めですが、うちの患者さんに、どう説明しているか、ですので、他院で違うことを言われても、それは知りません。そこで聞いてください。

 

日焼け止めは、ファンデーションと混ぜると、ファンデーションは日焼け止め効果は上がるかもしれませんが、日焼け止めとしたら、薄まった分、日焼け止め効果は下がります。

半分混ぜたから、半分にならない時もあるし、そんなのを実験したデーターはありません。

やるなら、自己責任です。

うちで、これを、日焼け止めとして使われたら(ファンデとして使うならかまいませんが)、日焼け止めとしては、カウントしませんので、「日焼け止めを塗っていない」もしくは、「弱い、しかもどれくらいの強さかすら、わからない」とみなします。

よって、日焼け止めが絶対にいる治療(シミや肝斑などの茶色系の治療など)は、場合によりお断りします。

 

まず、混ぜることで、肝心の強さがわからなくなる。

ここまではいいですか?

 

で、もひとつ。

 

当たり前のことですが、メーカーが違うものを混ぜて、どうなるか、なんて、そこのメーカーでもわかりません。

よその商品のことなんて、知ったこっちゃないですから。

入っている成分どうしで、化学反応を起こして(化粧品は化学ですから)、凝固したり、分離したり、変性したり、と品質保証は一切なくなります。

どうなっているかなんて、見た目で仮にOKでも、実際はわかりません。

これも、混ぜた場合は自己責任です。

 

同じメーカーのものならいいのか?という場合。

例えば、化粧水→乳液→日焼け止め、と塗ることをメーカーが推奨していたら、これらを重ねた場合など、問題が起こらないか、という実験はされています。

ただ、手のひらでお互いを混ぜた実験までしているのか、はわかりません。していることもあるでしょうし、していないかもしれません。

だって、日焼け止めと他のものを混ぜて使うものではないので。

でも、乳液や化粧水がベタベタの時に、次の日焼け止めを塗る方もいるので、多少混ざることは想定されているかとは思います。

 

でも、同じメーカーでも、日焼け止め同士を混ぜる、というのは、どこまでされているのか、わかりません。

だって、混ぜる意味がわからないから。単品で使うものですし。

混ぜて一体何がしたいのか?

 

形状に似ているもの(クリームタイプならクリーム対タイプ、ローションタイプならローション同士)であれば、混ざりやすいとは思いますが、ほんとにちゃんと混ざっているかはわかりません。

まして、形状の違うものを混ぜるというのは、うまくいく保証もないし、まあ、混ざってはいないでしょう、厳密には。

ローション基材になっている、クリーム基材になっている、ということは、それなりに、開発の段階で意味があるから、そうなっているわけで、そのお互いの開発者の思いが、ここでも「ドクターショッピング」と同じで、台無しでは?と思います。

悪いとこどりになることもあります。

思ってもいない、副作用まではいかなくても、困ったことが起こることもあるでしょうし。。

自己責任でする分には、もう勝手にどうぞ、ですが、日焼け止め同士の混ぜるのは、基本、意味のないことが多いので、勧めていません。

患者さんに、「どうして混ぜないといけないんですか?」と理由を聞いていますが、なるほど!続けてください!と思ったことは一度もないです。

大体、なにか勘違いされていることが多いので、それはこうこうこうだから違いますよ、と言えば、それからはされませんし。

 

当院においている日焼け止めで、一部、混ぜて使う使い方を説明したり、勧めているものがあります。もちろん、単品使いで充分なんですが。

これは、意味があるのと、顕微鏡レベルで確認したわけではないですが、まあ、これは大丈夫でしょう。私も含めて、多くの患者さんが、長年、ずっとそうされてきて、問題がないので。

これから出てくるのかもしれませんが。

その時は、なんでもそうですが、ちゃんと対応していますから、一緒に確認できるし、問題になることがありません。

(連絡しない分には、どうしようもありません)

 

スキンケアにしろ、化粧品にしろ、一般のものは仕方ないですが、クリニック専売品は、ちゃんと相談できるところでないと、意味がないかと思います。

クリニック用を塗ればいい、というのでは全くないので、なにより、肌に合うかどうかで、全然違うから、診察・説明が必要だからのクリニック専売品なので、無理やり手に入れたところで、なんの意味もないです。

なので、うちでは、化粧品だけ欲しいという方でも、洗顔して、診察カウンセに入っていただかないと、無添加せっけん1個でも売りません。

間違ったスキンケアしたら、効くわけありませんから。

間違ったスキンケアをしているのに、「効かない」「ひどくなった!」というのは、そりゃ、ダメでしょ。

何が間違っているのか、見つけてくれるクリニックで買わないと、お金もったいないと思いませんか?

そういうのを相談できるところで買いましょう。