プロフィール

  • 院長
    柴 亜伊子
  • 京都四条 あいこ皮フ科クリニック

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今日帰ってきたら、なんか寒かったです。肉をたくさん食べたにも関わらず、寒いな~、お風呂入りたいな~と久しぶりにお風呂に入りました。

いつもはシャワーで、お風呂にはゆっくり入りたいのですが、時間がなく、よほど時間のある時しか入らないんです。

今日こそはゆっくり入ろう!と入りました~。

 

やっぱり気持ちいいですね~。

熱過ぎるのもダメですよ。

少し前に、お風呂やシャワーで43℃でしたっけ?HSP(ヒートショックプロテイン)が出るからと、テレビや雑誌で話題に取り上げられ、結構熱いお風呂やシャワーに入る女性が一時増えました。

なんでもすぐに確認せずに飛びつくから~、と思いますが。。。

 

確かに、HSPは出るかもしれません。

私は大学病院にいた時に、線維芽細胞(コラーゲンを作る細胞です)に紫外線を当てて、HSPや他の蛋白がどれくらい出るのか、などの研究?をさせられてました。

線維芽細胞を育てて、コラーゲンを増やすみたいな。

もうあんまり覚えていませんが。。。20年くらい前の話です。

 

HSPは、そもそも攻撃されるから、その攻撃から身を守るために出てくるもので、HSPがたくさん出ているということは、それだけ攻撃が大きいということでは?とも思うのですが、熱いシャワーはいいのでしょうか。。

攻撃ではなく、別の刺激で(あるいは軽い攻撃?で)HSPが増えたらいいんでしょうけど、43℃(42℃でしたっけ?)のお湯は、軽い刺激ということでありなんでしょうか。

その論文を読んでいないので、詳細はわかりませんが、テレビや雑誌は、その部分だけをピンポイントで抜いてきて、前後の関係や条件を全く無視して、世の中に出しますからね~。

やっぱり全国ネットや大手の雑誌は影響力が強いですしね~。

そのまま信じたら、ダメですよ~。

 

ちなみに、熱いお湯は、皮脂膜が溶けてガサガサになります。乾燥肌の方はさらにガサガサに。。

皮膚の常在菌(一緒に住んでいる必要な菌)を殺す可能性があり、菌のバランスを崩す可能性があります。

ガサガサ→バリア機能破壊

常在菌のバランスを崩す→バリア機能破壊

とダブルで破壊するので、たまの熱いお湯が絶対ダメ!ということではないですが(勧めませんけど)、毎日やりすぎたら、仮にHSPが増えてもお肌ボロボロでは。。。?

 

ま、体温よりも少し高めにお湯(40℃くらいでしょうか)に、ゆっくり浸かるのは、できれば脚も伸ばせたら最高ですね。

上半身は出しておくほうがいいですが(心臓から上)、少しだったら肩まで浸かっていいですが、熱いとのぼせますからね。体しんどいです。

お風呂で疲れたらいけませんよね~。

副交感神経が頑張るように、リラクゼーションで使いましょうね~。

お風呂の温度は、その日の気温や地域にもよりますから、温度は調節してくださいね。

心臓ドキドキしてたら、ダメですよ。

しんどくなりますよ。

 

のぼせないように。脱水にならないように。長湯する時はお水飲みながらでもいいと思います。

お風呂上りのビールやお酒は、お水をしっかり飲んでからですよ、できれば止めたほうがいいです。

 

アトピーや肌が痒い方は、体温が上がると、かゆみは増しますから、最後にぬるめのシャワーを浴びて、体温を下げないといけませんよ。痒くて寝られなくなっちゃいますよ。

もちろん、お酒もかゆみはアップしますよ。

 

なんでもほどほどに。やりすぎないように。