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    柴 亜伊子
  • 京都四条 あいこ皮フ科クリニック

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顔のトゥルースカルプ続き

栄養療法の話が続いているので、またちょっと美容医療のことを。

 

頬~アゴ下の脂肪を減らすトゥルースカルプでの治療ですが、1回されて2週間後に2回目に来られましたが、この方がこちらがびっくりするくらいよく効いて、かなり羨ましい状態に。

(残念ながら、モニターの方ではないので、写真はお見せできません。)

私も、1回やってちょっとすっきりしましたが、この方の比ではない。。。

 

体もそうですが、この差ってなんなんでしょう。。

 

トゥルスカをされてよく効いている患者さんと自分の経過を診ていて、もちろん全員が血液検査をしているわけではありませんから、患者さんの場合、今までの経過や体型、脂肪の着き方などから判断しているわけですが、体のエネルギー源に脂肪がうまく使える方は、かなり効きがいい。

分解された脂肪酸をどんどんエネルギーとして使っている印象です。消費が早い。。

 

アラフォー以上の患者さんで、検診結果があれば持参していただきますが、受けていない方もいて、体型などから(内臓脂肪がかなりヤバいとか)危ないと診断したら、40歳以上は血液検査を確認しないとトゥルスカを受けるのは止めていますが、検診結果を持参される方の場合は、結果を診て、とりあえずOKとなることも多いです。

ただ、検診というのは、ほんとに最低限しか検査項目がないので、トゥルスカをやる分には問題は一応ありませんが、「効かす」ためには検査したほうがいい。

といくら説明したところで、理解されていない方もいます。

「1回で効きが悪いと思ったら、2回目の前に検査しないと、効率悪いですよ」とお伝えしています。

 

おおむね、痩せている方のほうが効くことが多いのが皮肉なところで(例外もあると思います)、痩せている方の場合は、どの部位も部分痩身なわけですが。。なので、回数もそれほどいりません。

 

その方は痩せていらっしゃって、お肌のことも体調のことを含めて栄養療法の話を処置中に少ししますが、あまり興味はもっていらっしゃらないようで、でも、食事はちょっと動物性たんぱく質を増やすようには心がけるようになったそうです。良かったです。

痩せているから、余計にアゴ下や頬の口元のたるみが気になってしまうのかもしれません。

 

アゴ下は、全く適応がないわけではないけど、あまりお勧めしません、お金無駄かも、むしろタイタンのほうがいいと思います、と勧めていたんですが、一度だけでもやってみたいと言われ、これが私の予想を裏切り、とても良かったです。

ちょっとアゴ下の皮膚が突っ張っていて、筋肉が拘縮まで行かなくてもその傾向があるから、タイタンのほうがいいですよ(タイタンには、筋肉を弛緩させる働きがあります)と事前に言っていて、トゥルスカが効かなかった場合、2回目はタイタンを勧めるべきか、もうちょっと様子を診てから、「効かない」と判断するべきか、う~ん、どうしたものかなと、経過を診る前から考えていて(患者さんも、これでダメだったらタイタンにすると言われてはいましたが)、ただ、トゥルスカの効果判定は、アゴ下でも、1回目で効果がよくわからない場合は、2回はしますから、う~ん。。と2回目の診察までの間ずっと考えていましたが、杞憂に終わりました。

 

トゥルースカルプは、加温する治療なので、どの部位をやってもリンパドレナージ作用がありますから、むくみは即座に取ります(照射方法にもよりますが)。

そうすることで、悪循環からいい循環に入ることがあります。

腰~おしり~太ももなどに当てた場合は、冷え症の改善をかなりの長期間言われることもあります。

なぜか血行改善がその時だけではない印象です。(これらは患者さん個人の感想で、客観的データではありません。以前に学会発表した際のアンケート結果です。)

いわゆるセルライトが分解されるので、イメージとしたら、詰まっていたのがなくなって、開通した、ような感じでしょうか。(だから長期間続く)

 

アゴ下から首にかけての血行が良くなったのと、脂肪が少し減ったためか、突っ張っていた皮膚に余剰ができました。

これは、想定外でした。

体の場合はタイトニング効果があるので、脂肪が減っても皮膚があまり余らなかったのです、今まで。

アゴ下は、そのおかげで、下アゴから首にかけてのラインが、綺麗に出てきました。

ふう~む。。。アンタゴニストとにもアゴニストにも働いている。。

本来のヒトのあるべき姿に戻してくれている?

この辺は、組織診断(顕微鏡で診る検査)をしていないので、わかりません。

嬉しい誤算でした。

 

この方は痩せていらっしゃるので、栄養が足りません(女性の場合は、もうみなさんも含め全員足りていません。)。

栄養が足りていない方の中には、顔だけではなく、腕や脚などの皮膚が、血行が悪いせいでできる皮膚の色をしていらっしゃいました。

頬は毛細血管が多いし、かなりの血行障害を疑います。

 

こういう方の赤ら顔の治療は、レーザー治療では確かに効きますが、どこかですぐに頭打ちになりますから、どうして顔が赤いままなのか(スキンケアはちゃんと頑張っておられるのに)、→栄養が足りないせいで、根本的な治療(栄養療法)が必要です。

場合により、結構長い道のりになります。。患者さんもお金も時間も大変です。。

 

赤ら顔の場合、毛細血管拡張を伴っている方と伴っていない方が圧倒的に多いです。

 

トゥルスカをやったら、この毛細血管まで減ったんですね~。

スゴイ。。。!!

トゥルスカ自体に、直接に血管を破壊する項目はありません。

毛細血管については、ノーマークでした。

照射が終わってから時点でも、あまり変化はもちろんないですが、毛細血管が2週間後にはかなり改善(減っていた)していました。

血行が良くなったから、毛細血管を維持する必要もなくなって、血管は撤退したのかもしれません。

なんにせよ、意外なところで効いて良かったです。

(赤ら顔の方全員に、トゥルスカをさせるわけではないし、したところで、根本原因にしろ対症療法にしろずれている方もいるので、一部に適応のある患者さん用ですね。)

 

他の方でもそうですが、美容医療で、思ってもみなかったことが良くなったり、思っていたところが良くなった時もそうですが、他のことにも目がいくようになり、スキンケアや栄養のことにもちょっとずつ目がいくようになって、自分にできる範囲でいいからちょっとずついろんなことを変えていってほしいと思います。

(実際、そういうことがきっかけで変えていく方もたくさんいらっしゃいます。)

ぜひ、いい方向にどんどん回るように変えていっていただきたいです。

人間良くなると、もっと良くなるにはどうしたらいいのかなと思うようにできているんですね。スゴイです。

そのきっかけを美容医療が与えてくれるのであれば、悪くないと思う今日この頃です。

 

 

 

 

 

 

カテゴリ:

医療, 痩身・ダイエット