ずっと通われていた患者さんが、韓国の方で(日本語ペラペラで、読み書きも全く問題なし)、日本にいられる期限がもう終わるそうで、韓国に帰らないといけないそうで。。今日が一応最後の診察処置日でした。
外国人の方の場合、うちでは受け入れができるかどうかは、日本語ができるかどうかです。話すこともそうですし、読み書きも。ようは、日本語でコミュニケーションが取れるかどうかです。
理由は、私が日本語しかできないからです。なので、日本国籍であっても、日本人であっても、帰国子女というか全然日本語ができないとなると、うちでは自費治療はお断りしています。説明ができないからです。
翻訳機能がとてもよくできるようになってきましたね。スマホに完璧な翻訳機が搭載される日も近い?と待っております。そうしたら、日本語ができない方ともコミュニケーションが簡単に取れるので、今までお断りしていた方も受診していただけるようになりますね。
さて、患者さんです。
長く通ってくださっている方や、まだ半年くらいでも、1回の処置が長い方は、やっぱりお話している時間がとても長いので(こういう方は、顔や体の処置だけでなく、栄養療法も併用されている方が多いです)、普段のスキンケアや生活スタイル、食生活など、結構いろいろお聞きして治療が変わることもあるので、かなり突っ込んだ話までおっしゃってくださっていることもあります。
そういう長いお付き合いをしてきた患者さんが、母国に帰られるとなると、なんか寂しいですね。。
患者さんは、スキンケアもちゃんとできている方なので、あやしい美容医療なども、もう見抜ける方なので、その辺は韓国に帰られても心配していないんですが、問題は栄養と体調です。
体調がとても悪い、というわけではないし、初診時と比べたらとても元気になられたんですが、消化吸収があまりうまくいっていない(これは、ほとんどの女性がそうです。私もです)。。サプリもいくらでも飲めるわけではないですし(結構飲んでいらっしゃるほうですが)、検査も限界があります。キリがないしね。。患者さんがいくらでもやりたい場合はやりますが、自費検査の特殊な検査、ほんとに高いですから。。どこまでしましょう!と提案するのかも悩ましいところです(検査も、うちの他の方よりはされたほうです)。どんどんやればいいというものでもないし、今体調が悪いわけではないから、ゆっくり気長に良くなるのを待つしかないのかな、というところで、韓国でどこまで「栄養療法」がされているのか、残念ながら私は知りません。。これがアメリカだったら(ヨーロッパも)、それほど問題はないんですが(住む場所によったら、通うのが大変かもしれませんが、少なくともやっているクリニックは絶対あるので)、韓国、わかんないな~。
この方、他にもちょっとひっかかるところがあって、薬を出していただんですが、日本でもそうですが、どこまでなら薬を出すのかどうかというのは、医師によって全然考え方が違います。これは、もうあちらの医師次第なので、急に薬を止めないほうがいいから、もし薬がなくなっても薬を出してもらえなくて、体調がひどくなったら、クリニックを変えてみるよう言いました。
心配です。。
サプリをどうするかですが。。
韓国にも、クリニック専用のサプリというものはあると思いますが、患者さん自身が「信用できない」とおっしゃってました。。
ちゃんとしたところが探せばあるのかもしれません。こればっかりは受診してみないとわからないことも多いし。。
「韓方」という韓国の漢方薬みたいな東洋医学というのか、そういうのはあるんですが、日本の漢方も中国のも韓国のも、足りない栄養素を足してくれるものではないんですよね~。
私も漢方使いますが、すっごく簡単に言うと、うまく回してくれるみたいな感じ。省エネでなんとかやりくりしてくれるというか。。(そうでないものもあります)
中国と韓国の東洋医学は、医食同源で、食事をとても大事にされていますよね。
そこが日本と違うところです。(もちろん、日本よりも動物性たんぱく質をたくさん摂っています)
患者さんが、ネットでアメリカのサプリ(個人輸入)のを買おうかなと言われたので、個人輸入は、何があっても誰にも文句を言えませんから(偽物であろうと、おかしなものが入っていようと、表示量が入っていなかろうと、すべて自己責任で、しかもそう、そこのHPに書いてあります。文句言うなよ、と。)、なので、個人輸入のサプリは一切勧めていません。
食事でガンガンいける方は、そこまで心配しなくていいですが。。大丈夫かな。。
永住権が取れるように申請はするとおっしゃってましたが、とても難しいでそうですね。。
でも、なんかこの方とはまた会える気がします。これで最後って感じが今日なかったから(楽観的?)。
去年の夏、沖縄に行かれた時に、私に買ってきてくださったお土産の一部です。
地元の織物(石垣島だったか宮古島だったか)のこちらは鍋敷きです。あと、同じ織物のブックカバー(私が本よく読むからと)や沖縄の塩(雪塩とかぬちまーすとかサラサラのやつ)やらくださいました。
ありがとうございます。
こちらの鍋敷き、愛用しております。
使うたびに、この方との思い出が出てきますね~。なんかしんみりしてしまいました。。
メールやfacebookは世界共通だから、韓国に帰られても、診察日から3か月たっても、facebookの「あいこ皮フ科クリニックの栄養療法」グループは参加OKなので、アカウントを取るよう勧めました。
食事でいけたらいいな~。
この方の新しい出発なので、お祝いしたいところですが、かなり勝手に心配しております。。韓国にも、溝口先生みたいな先生がいて、オーソモレキュラーを広めているドクターがいらっしゃったらいいのに。。
(いらっしゃったら、無知ですみません。。)