市販のサプリいろいろシリーズです。
前回の続きと、フェイスブックで、橋本病の方から、「おすすめのサプリ」はなんですか?と聞かれたので、お返事した内容をコピペしておきます。
コピペの前に。
市販のサプリで、「活性型」のもののお話。
市販で活性型のサプリというと、ビタミンAの場合は完全に薬になりますから、まず売れません。個人輸入だったら、入手可能でしょうけど、国内では売っていないと思います。
まあ入手できたとしても、ものすごく危ないですから、勧めませんね~。
薬でも結構大変なのに(病院で処方して様子を診ていても、という意味です)、素人がわかっていないのに使うものでは絶対にありません。
ビタミン以外で、先日テレビでもやっていた「エクオール」。
イソフラボンのほうが、更年期障害など女性ホルモン関係のトラブルに有名ですが。イソフラボンからエクオールに変換できるのかが大事なところですが、変換できない方、できても量が少ない方のために、「エクオール」のサプリがあります。
「エクオール」まで行ってしまうと、これは「活性型」です。ダイレクトに効きます。
それに対して、イソフラボンは、「プレカーサー」前駆体です。
私は、日本でもごく少数派の4%のスーパーエクオール(でしたっけ?)なので
(エクオールがちゃんと作られているので、いまの食生活を守ればそれでいいのでは?という人です)
私はきっちりではないですが、イソフラボンをちょっと飲んでいます。
飲んでいるほうが、言われてみれば体調がいい。。気がします。
患者さんも、「イソフラボンが飲みたい!」という方がいらっしゃって、でもたくさん飲んでいるから、これ以上増やすのは大変だから、今困った症状もないし、いらないんじゃない?と言っていましたが(飲んで害はないです。害がないのは、こちらのサプリであって、市販のものすべてが誰がどれだけ飲んで害がないのか?というのが全く別の話です。
この「エクオール」のサプリ、いいと思うんですが、これ、やっぱり「クリニック専売品」にするべきだったのでは?といつも思います。
例えば、更年期障害ですが(診断が正しいのかも大事です。検査もされずに、なんでも女性の不調は更年期障害と言う医者がいるので、腹立たしい。。)、
イソフラボンやエクオールだけで解決するものでもありません。
他の栄養素も必要だし、もちろん大豆アレルギーの方の場合、いきなりは止めたほうがいいです。医師と相談と指導のもとに使うのが一番いいです。
患者さんのお母さんが、うちのことを知らずに、とあるクリニックのカウンターで、何の説明もされずに購入して、飲んだらアレルギーのような薬疹が出て。。。
大豆アレルギーがあるのかどうかくらい、ちゃんと聞けよ、と思いましたが。。。
本当に「効く」方でも、診察の上、続けるほうがいいですが、サプリの飲む優先順位を完全に間違えていた場合、飲んでダメではないですが。。いろいろ飲んでいるわりに効果がない、となると、止めてしまうので、サプリの評価が非常にもったいないと思います。
いろんな会社が、サプリ市場に参入してきていますが、「クリニック専売品」にするのか、一般の方でも買えるようにオープンにするのかが、悩みどころでしょう。
一般の場合、より多くの方がネットなどで気軽に買えるため、コストが抑えられたり、下手すると爆発的にヒットするかもしれないので、悩みどころでしょう。
だからこそ、本当は、診察の上、処方が必要なんだと思いますが。。
危なくはないのかもしれませんが(用法用量は守りましょう)、適応の間違っている人から、「効かない」と言われたら、もったいないなーと思います。
できれば、「活性型」のものは、誰かの(専門の医師)管理のもとにやったほうが無難だと私は思います。
以下、フェイスブックのコピペです。
肉魚卵を増やすと、食費はかかりますが、トータルでみたら、医療費は減るし、いろんなことがドンドンこなせるようになるので、次のステージに上がって行けます!
ドラゴンクエストのように!!
さて、橋本病ですよね。
自己免疫系疾患という、やっかいなようなよくわからない病気(という定義になりますね)ですが、「抗体」があるだけなのか(そんなことは少数派でしょうけど)、実際に甲状腺機能がどこまで低下しているのか、によっても程度が違うとは思いますが、今薬が出ていますか?
甲状腺ホルモンの血液検査は、地区によっても医師によっても違うようですが、TSHと FT4だけ測っていることがあり、FT3を測られていない方をうちではよく見ます。値によってもちょっと違ってきますが、まずカロリーは必ず必要です。
魚(魚介類)たっぷりに、タンパク質、鉄、ビタミンB、ビタミンD、亜鉛、ビタミンA、などなどすべてのメジャーな栄養素が必要です。
そういう意味では、ONサプリは、4種類とも飲んだほうがいいです。
でも、この4種類は、橋本病甲状腺機能低下症に関わらず、すべての方が飲んだほうがいいです。
それと食事による動物性タンパク質たっぷりと大豆と野菜。
今日も患者さんに聞かれましたが、市販のサプリで、プロテインにしろ、ビタミンミネラルにしろ、私から勧めるものはありません。
もう勝っていた場合は、それは飲みきってもいいけど(添加物がそれほどないから)、次はいりませんよ、というものから、それは逆に害ですよ、というものまで、ピンキリというか、似たり寄ったり?
ひどいものはかなりひどいです。
アメリカの個人輸入のは、ケタがおかしいくらい入っているように書いてますが、実際そんな量は入ってないし、合成の安物だから吸収も全然しません。
国産もそうですが、ほとんどのビタミンミネラルミネラルは、合成の吸収率の悪いものです。
その分たくさん飲んだら、結構な値段になってみホントに安物買いの銭失いです。
倍飲んだだけ、かといって倍吸収するわけでもなく、でも添加物は、倍!
確認が取れていればいいんですけど、そんな薬と同じ扱いで作られたサプリを、ONサプリ以外、私は知りません。
受診される方には全員飲んでいるサプリ持ってきてもらいますが、ろくでもないオンパレードで…。( ̄。 ̄;)
先日持ってこられたのは、「ヘム鉄」と表示はありますが、なんかあやしですけど、まあそれは置いといて、ヘム鉄しか入ってません。
ミネラルは、単独で摂ると、他のミネラル飲んで吸収阻害を起こしますからこそ仮にヘム鉄がたくさん入っても、体には反って悪いのです。
素人が中途半端な知識?で作ると、こんなろくでもない、あほみたいなサプリができあがるわけです。
天然天然と何度も連呼してホームページに載っていましたが…。
市販で買われる場合、完成品で中身を検査したのか、その結果が表示されているのか、(実は大手はほぼ全社完成品で調べていると思っています。でも、予定していた表示よりも減っているので、パッケージには書かれていません…。消費者庁の昔の検査でもありましたが…。薬じゃないから、表示する義務がないわけです)
サプリでも、薬と同じ基準でつくられ、吸収率も考え出すものであれば、市販でも飲んだらいいと思いますが、ビタミンミネラルでは、存在するのかな?とすら思います。
第三類医薬品のビタミン剤は、いわゆるサプリとは違いますが、合成です。
そしてミネラルはあったかな?と思います。あっても、一部とか…。
保険適用で亜鉛の薬が出てきましたけど、マグネシウムだけでした、見たところ。
保険適用はいいことなんでしょうけど、亜鉛単独でたくさん摂っても、うーん…と思いました…。
あと、結構なお値段でした。保険でも。
(保険適用じゃないと処方してもらえません)
ONサプリがもうすぐだと思いますので、もうしばらくお食事だけで頑張ってくださいね!