明日は大阪で開催されます、日本美容皮膚科学会総会に参加するために、終日休診とさせていただきます。
お電話も通じませんので、ご予約ご希望の方は、留守番電話にメッセージを残していただけますと、月曜日にこちらからお電話させていただきます。
ご迷惑。ご面倒をおかけいたしますが、どうぞよろしくお願いいたします。
さて、1年ぶりに美容皮膚科学会。
今回、一番聴きたいのは、実は資生堂のバリア機能の話だったりします。
バリア機能の話は、皮膚科学会のほうが充実しているというか、たくさんいろんな企業や大学がいろんな方面から出してくるので、聴きたいのがかぶって、余計に全然聴けなかったりもします。
商業展示も毎回期待していきますが、そう変わり映えしないのが現実です。
明日はどうでしょう。。?
本来は、美容皮膚科学会と言えば、まずレーザー系などの皮膚に何かをあてるもの、注射系がメインでしょうか。
去年はニキビだったな~。
レーザーなどは大好きですが、オーソモレキュラー療法を勉強したら、そんなに侵襲の強い治療は、栄養ないのにやっても無駄になるな、と思っています、
全く無駄ではないですが、きついことをした分、コラーゲンの新生というか増生というか、治療で受けたダメージを治さないといけないので新しくは作られますが、それらは、ほんとにいいコラーゲンなのかな?と思います。
材料もないのに。
一時は無理やりでも、瘢痕であっても作っても、もともと他から借りてきたものですから、しばらくしたら分解されてまたもっていかれてしまいます。
侵襲性のない、あるいはあまりないような治療(効果はマイルドな分、副作用もあまりない)を、ある程度継続したりして、細く長く続けていくのが、私は一番いいと思っていて、それなら、よほどの栄養失調でない限り、新生した分も無茶させてないので、そのまま置いておいてくれるんじゃないかな(いつかは分解されますが、体がその分作ればいいだけです)。
それで無理なこと、もっと効果を出したい(たるみやシワなどに)なら、もう手術のほうがいいかもしれない、とさえ思っています。
確実ですしね。
ただ、栄養状態が悪いと、内出血はひどくなるわ、腫れは全然引かないわ、効果よりも副作用や合併症のほうが目立った、というようなこともあるので、なんでも他力本願は禁物です。
皮膚でも骨でも筋肉でも粘膜でもどこでもそうですが、古いものは壊され、分解され、新しく作りなおす。
スクラップ&ビルト。
これが若さと元気の秘密です。
古いものは壊さないと、がれきの山だらけか、重要文化財みたいに、古めかしくなっちゃいますよ。
アンティークの良さはあるでしょうけど、若くはない。。。元気でもない。。
重厚感が、お肌に合ってもね。
今、シワ用の市販の美容液か出てるでしょ。
あれの原理は、確かに意表をつくもので、商品としては、世界初でしょう(そう言ってますね)。
でもあの原理は、コラーゲンの分解酵素を止めるわけですから、古いコラーゲンが分解されるのを邪魔するわけです。
分解され、本来なくなるはずのコラーゲンが残っているから、シワの治療や予防にもなる、というわけですが。。。
古いコラーゲンばかりあってもね。。。
なんでもそうですが、コラーゲンの質って大事だと思います。
皮膚も若々しくしておきたいと思うなら、コラーゲンの新生です。
しかも古いのを壊して、スクラップ&ビルトです。
それでなきゃ!
(ヒトの全身のタンパク質の3%は、毎日スクラップされています。栄養が足りないと、ビルト(新生)はしてもら寝ません。。。)
なにがどうして効くのか?というところが一番大事です。
美容皮膚科学会は、まさに美容皮膚科を始めました!というドクターも大勢参加するはずなので、初心者向けのおさらいみたいな話も多いです。(そうでないのもありますが、なんか少ない?)
やっぱり、もっとマニアックな専門的なことを聴きたければ、美容外科学会(形成外科のほうの)になると思うんですけど、こちらも結構クリニック休まないと参加できませんしね。
開催される内容によっても、レーザー系があまりない時もあるし。。こればっかりは。。
明日のためにもう寝ます。
おやすみなさい。