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  • 院長
    柴 亜伊子
  • 京都四条 あいこ皮フ科クリニック

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資生堂の技術・研究開発②

先日アップした、資生堂の技術・研究開発の話で、オリーブ葉についての抗酸化力が検索できないと言っていた件です。

 

検索の仕方が悪かったようです。

肌の「黄ぐすみ」で検索すると、ヒットするそうです!!

http://www.shiseidogroup.jp/newsimg/archive/00000000001187/1187_y7i15_jp.pdf

わかりやすいように、こちらには真皮モデルで、酸化したらどうなるのか、ということがとてもわかりやすく載っています。

先日ご紹介した論文

「Dermal carbonyl modification is related to yellowish color change of photo-aged Japanesefacial skin」

Y.Ogura et al:Journal of Dermatological Science 64(2011)45-52

では、8人(10代から90代)の皮膚がどれだけ加齢とともに、酸化・糖化されているのかが一目瞭然でわかる写真が載っていて、これだけわかりやすい写真は、前にも書きましたが、ほんとに感動ものです。

英語の論文なので、こちらのニュースリリースがわかりやすいです。

と言っても、論文は2011年発表のもので、学会発表などは2010年ですから、もう7年前ですね。

 

今月末の開催される、美容皮膚科学会でも、資生堂のバリア機能について、最新情報がまた発表されるので、とても楽しみにしています。

いつも資生堂の研究発表はとても勉強になり、その知識は栄養療法をやっていく上でも、皮膚をより健康に綺麗にするためにとても役立つのです。

私の本でも、一番最初の原稿には、フィラグリンのことをを書いたり、アトピーの原因のことを書いていました(資生堂のブレオマイシンの酵素のことはさすがに書きませんでしたが。マニアック過ぎて。知っている人は知っている~。)。

でも、結局、ページ数の関係と、一体誰向けての本なんだ?!となりまして(専門的過ぎて)、すべて削除となりました。

皮膚の保湿の仕組みに関しては、どこにでも載っている従来からあるオーソドックスな情報だけ、となりました。

まあ、一般書ですから。簡単に要点だけ言わないとね。わけわかんなくなりますからね。

 

 

あと、ついでにまた書きますが、これも以前載せたと思いますが、資生堂の「PICK UP TECHNOLOGY」!

お金かかってますね~!

さすが一流企業です。

こういうののいいところは、カラフルだし、プロがお金をかけて作っているので、素人の方にもわかりやすいということです。

アニメになっていたり、映像って、文章よりもわかりやすいというのが最大の魅力ですね。

私は、この中の「ランゲルハンス細胞」のがとても気に行っています!

 

化粧品会社はどこもおそらく、抗酸化・抗糖化について、化粧品の開発に結構なお金と時間を割いています。

 

糖化については、できてしまった糖化した細胞などを、戻らせるのは今のところ、かなり難しいようです。。。

でも、過剰な糖を摂らなければ、糖質を食べても糖化させない程度であれば、糖化は起こりません。

(どれくらいで糖化が起こるのかは、個人差が大きい。。。糖質量や質だけ見ていても、全然結果が違います)

一番糖化をさせないのは、やはり糖質制限になってきます。

やはり食事ですね。

 

酸化させない、というのは、食事だけではちょっと無理なレベルだと思います。。

そこでやはり、紫外線カットと抗酸化対策が必要になります。

抗酸化のサプリは、いろいろありますが、品質がとても大事です。ほんとにどこまで調べて、売っているのかな?と思うこともしばしば。。

皮膚の場合は、なかなかサプリで摂っても、皮膚にまで回ってきませんから、時間がかかります。。。

だからこそ、皮膚の場合は、「塗る」ということが大事になったりもします。

 

 

 

 

カテゴリ:

エイジング, 化粧品, 医療