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  • 院長
    柴 亜伊子
  • 京都四条 あいこ皮フ科クリニック

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科学者が作った化粧品

すみません、もう眠くて眠くて、Facebookで少し盛り上がったので、コピペしておきます。

全くのコピペだと申し訳ないのと、書き足しておかねばならないことを思い出しました。

 

どんな業種でもあるある、だと思いますが、その仕事のターゲットとなる方々(お客さんだったり、患者さんだったり、そこの商品を消費する方々)のことを考えて仕事している人と、自分さえよければいいや、と仕事している人と。

どの業界にもいますよね。

それは、「科学者」の中であっても同じだと思います。

医者もそうですから。

良心を売り飛ばすというか、わかっていて仕掛けるのと、無知で知りませんでした、というのでは、結果やっていることが同じでも、本質の悪質さというのは、かなり違うと思います。

知識量と知識をどういかすかという工夫と、行動力、経験値(いかさないといけませんが)がものを言う科学の世界。

この世界では(どこもそうでしょうけど)、一生勉強です。今までの常識が突然覆りますから、新しい情報も仕入れないといけないし、情報を鵜呑みにする前に、確認して、自分の頭でどういうことか考える。

とても大切です。

「科学」の世界で、無知も困りますが、「確信犯」も困りますね。

 

と、前ふりはこれくらいで。

 

以下、コピペです。(太字は新たに足しました)

 

患者さん新患再診の方含めて聞かれたので、書いておきます。

 

「科学者が作った化粧品」とかいうのがあるそうで、「科学者が作ったから、良いんですよね?」と聞かれました。

 

はあ~ッ?って感じですが、まともな化粧品会社の化粧品研究製造に関わっておられるのは、すべて「科学者」です。

 

化粧品は、香粧学と言って、一つの分野で、医学とも薬学とも違います。
でも、薬学の知識はベースに入ります。
(薬学部卒でないとダメではないでしょうけど、他の学部の場合は、薬学を自分で勉強する必要あると思います。)
薬学の知識だけでもダメ。

 

素人がテキトーに見よう見まねで作ったものは、「化粧品」ではないです。

なので、私はオリジナル化粧品というのは、販売しません。
所詮素人ですから、プロの集団に勝てるわけがないです。
化粧品開発に関わっておられる方に、こんな化粧品が欲しい!というお話はしますが、私が研究開発費をだすわけでもなく、好き勝手に要望を言っているだけなので、あちらも開発費を回収して利益も出さないといけませんから、ちょっと聞いてもらえることもあれば、全然実現しないこともあります。

そして優れた研究者(科学者)であればあるほど、現場の使っている医師や患者さんの声を聞きたがられます。
使う方の立場に立たないと、本当に良い化粧品は、作れないからです。
知識だけあっても、知識だけで、これは良いんですよ、成分がどうこう言っても、それだけでは全然ダメなんですよね。

 

だからこそ、質の悪い化粧品は、ステマ(ステルスマーケット。ようは、やらせです。昔からあります)に頼らざるをえません。

 

患者さんに言われて、一度そのサイトを見たことがありますが、椿油は酸化しやすいとか書いてあって(椿油は、オメガ9で、油の中でも酸化しにくいです。大島椿のアトピコのオイルに至っては、皮脂よりも酸化しにくいというデータもあります。だから安心して使えます。)、しかももっともらしく書いてあって、一体なにが「科学者」なんだろう…と思った記憶があります。
それからはみてないかな。

 

世の中には、誰かを仕立て上げて、ストーリーを作って、ブランドイメージを確立させておいてから、売り出す。
こういう商品は山ほどあります。
我々消費者は、企業(もしくは仕掛けた人)に踊らされているわけで、そこが見抜けるがどうかです。
昔よりも、見抜けない人が増えているから(栄養欠損がひどいから)、企業はウハウハでしょう。
そういう商品を見抜けるようになってほしいものですね。

 

先日来られた新患の方が、聞いたこともないような化粧品使っていて、どこでそんなの見つけたんですか?と聞くと、その「科学者」が薦めていたとのこと

(そのページの確認はしていません。患者さんの話より。

初診のスキンケア相談・肌荒れ相談の方の場合(それ以外でも)、今(場合により過去も)使っている化粧品を全てお聞きして、先に調べておきます。

ほとんどの方は、いわゆる大手化粧品メーカー、あるいは、ドラッグストアでよく売っているもの。

あとは、化粧品の口コミサイトなどで、1位など最上位側にランキングしてある、無名の、このサイトでしか有名ではないような化粧品(また、そこか、と連続します。ランキングも変動しますから~。)

○○のサイトで勧められていたと聞く場合もあり、調べると、はは~、こうやって誘導させて、皆ひっかかるのか、と実感する毎日です。

ところが、それは、全然知らないところで(そういうことも多々ありますが)、しかもスキンケア化粧品をもともと作っている会社でもないでした。。

あまりこういうパターンはない。

なんじゃこりゃ?!というのが、第一印象でした。

素人が作っている、なんちゃって自然派化粧品、みたいなのは、よくあります。)
成分には、流行りの食べ物エキスがわんさか入っていて、即刻捨てるように言いました。
経皮感作したらどうする気だッ?

 

今、化粧品香粧学では、ホントの科学者たちは、経皮感作について知っていて、気を付けるのは当たり前です。数年前からかな?もっと前ですね、茶の雫の後に、大変なことになったから。
そんな化粧品(?)を薦めている時点で、私はと「科学者」ではない、と思いました。

 

「科学者」とはなんぞや?

経皮感作の話はまだまだ続きます。

カテゴリ:

スキンケア, 化粧品, 医療